英国ボクシングニューズ誌を定期購読すると、週刊なので当たり前ですがロンドンから毎週自宅ポストに届けられます。

一度も行ったことのないロンドンから。

月刊のリング誌はいつも待ち遠しいですが、週刊となるとさすがに胃もたれを起こすのではないかと思いましたが、そんなことないんです、これが。

リング誌とは味わいが違いますから、食傷することはありません。
 
そしてマニアにとって、週刊はちょうど良いサイクルです。

リング誌と英国BN誌が同時に届く日もあり、そんな日は得した気分にどっぷり浸ることができます。

そして英国BN誌には購読特典として、Daily Jabs が文字通りほぼ毎日メールで届けられます。

前回定期購読してたときには確か無かったサービスです。

Daily Jabs は速報ニュースもありますが、中心は読み物。これが面白い!

さすが1909年創刊、世界最古のスポーツ専門誌です。

ボクシングが紡いできた豊穣の歴史と文化をリング誌とはまた別のヨーロッパ目線と感性から深掘りしてくれているのはプリントバージョンと変わりません。

前置きが長くなりました。


今日届いたDaily Jabs の見出しはなんと「井上尚弥がロマチェンコと126パウンドで戦おうとしている!」というものです。

読み物ではなく、キャンベル戦で英国入りしているボブ・アラムのインタビューの速報です。



これはパッキャオvsデラホーヤのフェザー級版ですね!

リング誌と比べてアジアや軽量級の記事が極端に少ないBN誌ですが、いいですねー!

ボブ・アラムがジョン・デンネン記者の独占インタビューに答えた内容を、ざーっと紹介します。
 

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Inoue aims to fight Lomachenko at 126lbs, Bob Arum reveals how he plans to make that happen

In an exclusive interview Bob Arum tells John Dennen how he’d like to make a super-fight for Lomachenko that no one quite expected.

アラムは独占インタビューで、誰も予想すらできなないスーパーファイトの構想を明らかにした。 

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写真はReutersから

ロマチェンコは明後日のルーク・キャンベル戦に勝てば空位のWBC王座も吸収、完全統一までマジック1。

リチャード・コメイを倒せば、プロキャリアの最終目的であるライト級のUndisputed Championの座を手に入れることになる。

階級を上げる気のないロマチェンコの挑戦は、そこでゴールを迎える。

「40歳になってまでこのスポーツを続けるつもりはない。私がパッキャオの年齢にる前にリンクを降りて大好きな釣りや狩をして人生をどっぷり楽しんでいるだろう」というロマチェンコは、Undisputed Championになったらグローブを吊るすのか?

そんなことはない。

まだ、やりがいのある相手がいる。

井上尚弥だ。

もし、この小さな日本人が11月にドネアを下せば、我がトップランクと契約することが内定している。

私は日本で井上に会っている。

そこで彼の野望を知ったのだ。

「ロマチェンコが126まで下りるなら、私はそこに上がる」と。

ロマチェンコは135ポンド(ライト級)が限界だ。ライト級でも小さなロマチェンコは、明日にでもフェザー級で戦えるだろう。

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「パッキャオはスーパーミドルまで制圧出来る」と騙ったアラムの言葉です。「井上の野望」もキャンベル戦の前景気を煽る大風呂敷の一枚と考えるのが適当でしょう。

とにかくアラムの言葉は、まともには捕らえられません。

「朝と夕方で事実が変わることもある。夜に語る言葉はその夜のうちに変わる。ましてや真実は、秒刻みで変わることだってある」 。そこまで開き直る87歳の妖怪老人は、どこかでこの〝便所の落書きブログ〟裁判にかけなければなりません!

ああ、それはいいかもです。「被告人No.1ボブ・アラム87歳。職業ボクシングのプロモーター…」。 

No.1はドン・キングですかね。 

話戻って、井上のWBSS優勝を機にトップランクが契約を結ぶという話は噂の域を出て信憑性のあるものです。

それでも「井上の野望」は、本当に本人の口から出たのかは疑問です。

誘導質問的な世間話が交わされた可能性はあります。
 

Bob「ロマチェンコが126まで下げたら、戦いたい?」

Nao「いやー、今はそんなの考えられないです。次のドネア戦に勝つことだけに集中しています」

Bob「そうだよねー、でもすぐ次にロマチェンコじゃない、将来の話。未来の仮定の話なら、ロマチェンコと戦うのってどう?」

Nao「そういう夢の話ならパッキャオやメイウェザーとだって戦いたいですよ」。

Bob「ロマチェンコも?」

Nao「もちろん!」
 

……こんな流れが最も考えられますが、ドネア戦のあとで、アラムが「井上の野望未来地図」をブチまけるかもしれません。

井上もWBSS優勝でバンタムに留まるかどうか岐路に立ちます。

もし拓真がオーバアリに勝てば、尚弥のバンタム完全統一路線は消えます。

そうなると、上に登るしかありません。

…不純な動機ですが、拓真には是が非でも勝ってもらわないと困ります。

井上がフェザーで通用するのかは楽しみとしてとっておくくとして…vsロマチェンコ、現実味に欠けるかもしれませんが、そんなこともあとから考えればいいことです。

パッキャオvsデラホーヤが発表されたとき、ボクシング界が揺れました。「ありえない」と。試合が終わると「デラホーヤは病気だった」「パッキャオが絶好調だった」と普通の試合のように受け流されましたが、あのマッチアップまで行かないまでも、驚きのベクトルは同じです。 

トップランク入りの会見で目標を聞かれた井上が「ロマチェンコを倒す。PFP1位と戦えるなんてそうそうあることじゃない。ジュニアフェザーを挟むかどうかはこれから考えるが、来年の終わりにはフェザーで戦う」なんて答えたら…。

ああ、クラクラして来ました…。