開催日時と場所の発表が待ち遠しいです。井上尚弥vsノニト・ドネア。

軽量級でセンセーションを巻き起こした新旧スターの対決。いわゆるBattle of Age ですが、選手寿命が短い軽量級では珍しい貴重な一戦です。
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トップランクとゴールデンボーイプロモーションズの綱引きと裁判沙汰の渦中で翻弄されたアジアの純情。

ドネアにはパッキャオのような「私たちは所詮は一羽の闘鶏。でも興行主の思い通りには動かない。逆に奴らを手の平の上で弄んでやるのさ。アラムとデラホーヤで二重契約?訴えられるものなら訴えてみればいい。それで奴らが失うのはマニー・パッキャオだ」という狡猾な傲慢とは無縁でした。

もちろん、大プロモーターでも忖度せざるをえない圧倒的な実力と、何より人気もまた、悲しいかなドネアには無縁でした。



このドネア。瞬間的なリング誌PFPでは、3位まで登り詰めました。 (現在の井上の「4位」も瞬間的です)

当時、リング誌の年間PFPで軽量級が辿り着いた最高地点はウィルフレド・ゴメス(1980年)とリカルド・ロペス(1997年)マルコ・アントニオ・バレラ(2005年)の3位。

4位はダニー・ロペス(1980年)サルバドール・サンチェス(1982年)エウゼビオ・ペドラサ(1984年)ロペス(1994年)バレラ(2002年)がランクされたことがありました。

「年間」では、ドネアの最高位は2012年の5位。その3年後、2015年にローマン・ゴンザレスが軽量級悲願の1位。さらにロマゴンは2年連続1位まで達成します。

瞬間的なPFPでいちいち目くじらを立てるのは無粋ですし、年間だろうがディケイドだろうがPFPなんてそもそもが妄想です。

2011年のフェルナンド・モンティエル戦で圧巻のパフォーマンスを見せたドネアを3位にランクするのも暴挙とは思えないかもしれませんが「セルヒオ・マルチネスより上はありえない」とファンはもちろん、ESPNやYahoo!スポーツなど他のメディアもリング誌を痛烈に批判したのです。

Yahoo!スポーツの記事を拙訳します。

Donaire Over Martinez Misconceptions!

①ドネアが勝ったモンティエルは長谷川穂積を粉砕して名前を挙げたが、長谷川は過大評価の典型。モンティエルは階級最弱王者の烙印を押されていた典型的な穴王者。そんなモンティエルに勝って3位は明らかに間違い。

②マルティネスはPFP3位だったポール・ウィリアムス(メイウェザーらが対戦を回避)を戦慄のKOで下している。モンティエルとウィリアムス、どちらが上かは議論にならない。

③マルチネスは自分より大きなウィリアムスを沈めた。ドネアは小さくて弱いモンティエル。そもそもドネアの圧勝は小さな相手ばかり。逆にマルティネスはケリー・パブリックやカーミット・シントロンら大きな相手にも引けを取らない技術を見せている。

④ドネアが勝った相手でビック・ダルチニアンを例外にしてまともな相手は1人もいない。

⑤リング誌のPFPは投票制ではなく編集部の合議制で決められる。軽量級贔屓のナイジェル・コリンズ編集長が独善的な意見を押し通した会議が透けて見える。

投票制のESPNの順位は納得出来る。

1位は全員一致のマニー・パッキャオ。2位はやはり全員2位票を投じたフロイド・メイウェザー 。そして3位はマルチネス。ドネアは4位。これこそが正しいランキング。


この〝騒動〟のあと、リング誌は恥を忍んでランキングをESPNなどに倣います。

軽量級は層が薄く、米国視点ではスター不在のクラスですから、彼らのお眼鏡に適う〝まともな相手〟がいるわけありません。

これは今の井上尚弥にも共通します。



…そして、この騒動との因果関係は不明ですがコリンズはリング誌を去り、ESPNの編集委員に転職しました。