書きかけのまま、ほったらかしになってる…。そんなお話も少なくありませんが、必ず続きます。

いつになるかはわかりませんが…。

これは、2019年6月に書きかけたお話なので、もう3年近くも前です。

このお話のベースになったのはリング誌2012年6月号の「The State of the Heavy weight division」。

今も低迷期から抜け出したとは到底言えない米国ヘビー級ですが、2012年はウラジミール・クリチコが絶対王政を敷いていました。

この号のリング誌ヘビー級ランキングは王者がウラジミール、1位がビタリのウクライナの兄弟。2位アレキサンダー・ポベトキン(ロシア)、3位トマス・アダメク(ポーランド)、4位アレキサンダー・ディミトレンコ(ウクライナ)、5位ロバート・ヘレニウス(フィンランド)、6位デニス・ボイツォフ(ロシア)、7位ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)、8位クリス・アレオラ(米国)、9位クブラト・プーレフ(ブルガリア)、10位タイソン・フューリー(英国)。

米国黒人が一人もいない、8位のアレオラが踏ん張っていますがソビエト連邦ランキングか?を見紛う顔ぶれです。

米国のボクシングファンが「ヘビー級は死んだ」と絶望したのも当然です。

このThe State of the Heavy weight divisionの記事も「セス・ミッチェルが救世主になれるか?」というテーマのもと、ヘビー級のレベルを10年単位で切り取って考察していました。

さて、2年4ヶ月ぶりの再開です。書きかけの記事に肉付けしたものなので、ところどころフシ穴満載です。

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階級制のスポーツにおいて「無差別級がレベルが低い」なんてことはありえません。

アンディ・ルイスJr.は早速「史上最弱の穴王者」と揶揄されていますが、今の時点で「VSオレクサンダー・ウシク」ならルイスやや有利でしょう。←フシ穴ですなぁ。

ワシル・ロマチェンコもテレンス・クロフォードも、もちろん井上尚弥もルイスのパンチに3ラウンドも耐えられません。

「タイソン時代からレベルは下がりっぱなし」でもヘビー級が最強クラスであることは永遠に変わりません。

それでも、アンディ・ルイスJr.のようなボクサーがチャンピオンになる現実を目の当たりにしてしまうとショックは隠し切れません…。

「ルイスと万年4回戦のバタービーンとではどこが違うのか?」…その答えは「バタービーンの方が強い」なんて冗談だか本気だかわからないコメントも、リング誌電子版で見られました。

実際にルイスは以前から「メキシコのバタービーン」と揶揄されていました。

全盛期のモハメド・アリやジョー・フレイジャー、ジョージ・フォアマンらは雑魚挑戦者に苦戦はしても、不覚を取るなんて考えられません。

リング誌の「マイク・タイソンの時代からレベル低下が目に余るようになった」というのは、これは相対比較です。

モハメド・アリの時代がレベルがあまりにも眩しかったがゆえに、ホームズやタイソンの時代がショボく見えるだけです。

原始ボクシングは無差別級しかありませんでした。

1981年にモハメド・アリが引退するまで、ボクシングとはヘビー級のことでした。

20世紀に入り、ボクシングは英国から米国に舞台はメインステージが移り、発展・成熟していきます。

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【1900〜1909年】GRADE: B+
【1910年〜1919年】GRADE:B
【1920年〜1929年】GRADE:C+

他のスポーツに先駆けて黒人アスリートに門戸を開き、その脅威に白人が慄く、そんな歴史を先駆けてきたのが、ボクシングです。

頑迷なメジャーリーグでジャッキー・ロビンソンがフィールドに立つことを許された1947年よりも37年も前に、ボクシングは黒人の世界王者誕生を迎えました。

1900〜1909年のディケイド、20世紀初頭は〝ガルベストンの巨人〟ジャック・ジョンソンの時代。

「巨人」といってもジョンソンは身長184㎝/リーチ188㎝。現代のミドル級、村田諒太(183㎝/184㎝)と変わらない体格でした。


当時はネットはもちろん、ラジオもテレビもない時代です。

興行を支える柱はゲート収入でした。
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1910年7月4日、ネバダ州リノで22,000人の観客を集めて行われたジェームス・J・ジェフリーズとのメガファイト。

盛り上げ役の楽団は黒人を嘲笑するCoonSongを歌い、場内には「黒人を殺せ!」という罵声があちこちから噴きあがっていました。
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試合はご存知の様に、ジョンソンの圧勝。

ジョンソンのファイトマネーは22万5000ドルでした。現在の為替で約2300万円。


1910年(明冶43年)、米一俵(60Kg)は約5円、現在は約1万4000円。約2800倍。当時の2300万円は644億円です。

メイウェザーもパッキャオも真っ青です。そして、カシメロが不憫で仕方がなくなります。

のちの時代のベーブ・ルースの最高年俸が8万ドル。

ボクシングの世界ヘビー級チャンピオンは、野球選手など比較対象にすらならない、スポーツの王様でした。

もし、ジョンソンが白人だったら…?次のディケイドではジャック・デンプシーが登場。

デンプシーは史上初のゲート収入100万ドルを達成。

貨幣価値を補正しなくても(!!!)ノニト・ドネアやローマン・ゴンザレスでも達成できなかった領域を切り拓いたのです。