PFPファイター同士が激突する試合は滅多にありません。

PFPが階級を超えたランキングであることに加えて、危険な橋を渡らせたくないプロモーターの思惑も絡むからです。

今回のマッチアップは、マイキー・ガルシアが仕掛けたものでしたが、彼がビッグネームにもかかわらず、大手プロモーターと契約していないフリーであることからこのメガファイトがすんなり実現しました。
SpenceGarcia

さて、マイキーが5位、エロール・スペンスJr.を6位にランクしているESPNが、この試合とPFPランキングについてレポートしています(井上尚弥は7位とこの二人に続いていますから、この試合結果は井上のランキングにも影響があります)。

スペンスは「この試合に勝てば私がPFPキングで文句は無いだろう」と言い切っていますが、ESPNは疑問符をつけています。

一方で、ガルシアが勝利を収めると「上位のワシル・ロマチェンコ、テレンス・クロフォード、カネロ・アルバレス、ゲンナディ・ゴロフキンの4強の一角を崩すのは間違いない。いきなり4人をカエル跳びして1位になってもおかしくない」としています。

もし、ガルシアが番狂わせを起こすと「フェザー級王者がウェルター級を制した」史上3人目の快挙になります。

ボクシング120年の歴史で、それをやってのけた鬼才はたった二人しかいません。

ヘンリー・アームストロングとマニー・パッキャオです。

Getting this victory will forever leave my name in the history books.

「もっと有名になりたい、莫大なカネを稼ぎたい…そんなくだらないことよりも私は偉大なことに関わりたいんだ。キャーキャー騒がれたり、あいつは何千万ドルも稼いだとか言われたいなら歌手や実業家を目指せばいい。私はボクサーだ。ボクサーとして歴史の一部になって語り継がれたい」。

マイキーは中毒性の栄光渇望症です。しかも手がつけられない重症です。

最高ですね。

パックマンもいきなりウェルター級に乗り込みましたが、相手は完全にキャリア晩年を迎えていたオスカー・デラホーヤでした。

マイキーが挑むのは、実績こそデラホーヤとは比較しようもありませんが、完全プライムタイムで無敗のウェルターです。

もし、勝利を収めたら、8階級時代のアームストロングと、フライ級から進撃してきたパッキャオの二人しかいない「フェザー&ウェルター倶楽部」に入会、彼が望むヒストリーブックにその名を刻むことに誰も異論は唱えないでしょう。