期待の新星を青田買い。
それにしても…なニュースが今週、立て続けで報じられました。
ウェルター級のエグサンダー・ザヤスが、トップランクとの複数年契約にサイン。
ザヤスは現在16歳、トップランクの50年以上に渡る歴史で最年少契約となりました。
ボブ・アラムは「ザヤスはその年齢からは想像できないほど成熟したボクシングを習得している。将来、世界的なスーパースターになることは間違いない」といつもの大風呂敷を広げています。
2016年にもトップランクは当時16歳のガブリエル・フローレンスJr.と契約を締結していますが、ザヤスはフローレンスよりも2ヶ月若いということです。
フローレンスは綺麗に雑魚ばかりを当てがわれて、ここまで12戦全勝5KOと無敗。とはいえ、いまだ6回戦で停滞、地域タイトルにすら手が届いていません。
そのうち、温室で腐っちゃいそうですね。
さて、今度のザヤスはプエルトリコ生まれ。
11歳でフロリダに移住、これまでにプエルトリコと米国で11のアマチュアタイトルを獲得、来月にはブルガリアで開催される国際大会の米国代表にも選ばれています。
「小さい頃からミゲール・コットがアイドルで、トップランクと契約するのが夢だったから最高の気分」と、来年高校卒業のザヤスは喜びを語っています。
「みんな16歳という年齢に驚くけど、5歳からボクシングをやってきた。11年以上のキャリアがあるんだ。トップランクと大きな契約を結ぶことの意味だって、よく理解している。あのボブ・アラムが私の将来に大きな期待をかけてくれているのは、現実離れしてて、ふわふわした感じだけど」と、あどけない一面も見せています。
マネージャーのピーター・カーンは「さすがアラム、見る目がある。エグサンダーは特別な才能。彼とリングの中はもちろん、外でも最強チームを結成して、これからプロの海へ出航できることに興奮している」と、アラムを賞賛。
ザヤスは2020年東京五輪への出場も考えましたが、年齢制限でナショナルチーム入りは断念。
次の五輪でもアマチュアボクシングが種目として残るのか不透明なこともあって、迷わずトップランクの好待遇を選びました。
さて、アラム爺さんは今度こそ「ネクスト・パッキャオ」を手に入れることが出来るのでしょうか?
*******

お次は、米国進出も順調なエディ・ハーンです。
昨年の全米ゴールデングローブで123ポンド(プロのジュニアフェザーより1ポンド上)で優勝したレイモンド・フォードのインスタグラムが、ハーンの目に止まったというのです。
「どこに幸運が落ちているかなんて誰にもわからない」(リング誌)。
とんとん拍子で話はまとまり、フォードはマッチルーム&DAZNと契約。
まさに、シンデレラ物語です。
フォードが育ったニュージャージー州カムデンは、かつては工業都市として栄えていましたが、今は全米で最も治安の悪い町の一つとして有名になってしまいました。
「いつも不良たちの標的にされた。本当にタフな毎日だった。あいつらを寄せ付けない方法はたった一つ、私が強いとわからせるしかなかった」。
喧嘩三昧の日々を送るフォードは、いくつもの学校で問題を起こして放校処分を受けます。
最後は、更生施設の高校に行き着きました。
そこでも、喧嘩ばかりして問題を起こすフォード。
母親が警察に迎えに行かなければならないことも、一度や二度では済みませんでした。
あるとき、車を停めた母親がハンドルに顔を埋めて泣き伏せてしまいました。
「どうしていつも喧嘩ばかりするの?」。
母親の問いに「いじめっ子を寄せ付けないためには喧嘩して勝つしかないんだよ」と罰が悪そうに答えるフォード。
「本当にそれだけが理由?警察では学校の中であなたに喧嘩を売る子なんて絶対にいない、学校中の喧嘩自慢をやっつけて、今度はよその学校に乗り込んでるって注意されたけど、あれは嘘なの?」。
もうごまかせないと腹をくくったフォードは、告白します。
「最初は喧嘩を売ってくる奴らをブチのめしただけだった。でも、ブチのめしたら誰も喧嘩を売ってこなくなった。よその学校に行くと、私を知らない奴が喧嘩をふっかけてくれるんだ…お母さん、俺は戦うことが大好きなんだ」。
母親は、その足でボクシングジムに息子を放り込みました。
自分より強い奴がいっぱいいることを思い知れば、泣いて帰って来ると思ったのです。
そのときフォードはまだ10歳、近所の住人や警官には「あいつはロクな人間にならない」と冷笑されていました。
しかし、ジムはフォードにとって楽園でした。
叩きのめされるのも、嬉しくてたまりませんでした。
「もっと強くなりたい」「いつかぶっ倒してやる」。
まだ10代になったばかりで、彼は天職を見つけたのです。
フォードは〝2020〟(東京五輪金メダル候補)と渾名されるほど、優秀なアマチュアに成長しました。
しかし、米国代表最終予選の決勝で納得できない判定で敗れてしまいます。
プロ転向を決意します。
チェリーヒル(桜ヶ丘ですね)のTKOフィットネスジムでは、経験豊かなプロボクサーたちと練習する機会に恵まれました。
そこでは、IBFジュニアライト級王者テビン・ファーマーとスパーリングすることも出来ます。
昨日、そのファーマーの三度目の防衛戦興行で、フォードはフェザー級4回戦でデビューしました。
3勝10敗の相手に無難に判定勝ち。
そして今日、フォードは20歳の誕生日を迎えました。
************
「史上最年少でトップランクと契約」。
「SNSで偶然ハーンが見初めて契約」。
青田買いに走る姿をメディアに見せるプロモーターの宣伝工作では、空気のように軽い言葉が並びます。
「将来、歴史的な名選手となる才能と契約することができた」。
その本心は「さて、この駒はどこまで使えるかな?」です。
二人が履いたガラスの靴が打ち砕かれることなく、スター街道を走り続けることができるのか…そんなことは今の時点では誰にもわかりませんが、もし賭けるならスターダムに駆け上がることはない方です。
それにしても…なニュースが今週、立て続けで報じられました。
ウェルター級のエグサンダー・ザヤスが、トップランクとの複数年契約にサイン。
ザヤスは現在16歳、トップランクの50年以上に渡る歴史で最年少契約となりました。
ボブ・アラムは「ザヤスはその年齢からは想像できないほど成熟したボクシングを習得している。将来、世界的なスーパースターになることは間違いない」といつもの大風呂敷を広げています。
2016年にもトップランクは当時16歳のガブリエル・フローレンスJr.と契約を締結していますが、ザヤスはフローレンスよりも2ヶ月若いということです。
フローレンスは綺麗に雑魚ばかりを当てがわれて、ここまで12戦全勝5KOと無敗。とはいえ、いまだ6回戦で停滞、地域タイトルにすら手が届いていません。
そのうち、温室で腐っちゃいそうですね。
さて、今度のザヤスはプエルトリコ生まれ。
11歳でフロリダに移住、これまでにプエルトリコと米国で11のアマチュアタイトルを獲得、来月にはブルガリアで開催される国際大会の米国代表にも選ばれています。
「小さい頃からミゲール・コットがアイドルで、トップランクと契約するのが夢だったから最高の気分」と、来年高校卒業のザヤスは喜びを語っています。
「みんな16歳という年齢に驚くけど、5歳からボクシングをやってきた。11年以上のキャリアがあるんだ。トップランクと大きな契約を結ぶことの意味だって、よく理解している。あのボブ・アラムが私の将来に大きな期待をかけてくれているのは、現実離れしてて、ふわふわした感じだけど」と、あどけない一面も見せています。
マネージャーのピーター・カーンは「さすがアラム、見る目がある。エグサンダーは特別な才能。彼とリングの中はもちろん、外でも最強チームを結成して、これからプロの海へ出航できることに興奮している」と、アラムを賞賛。
ザヤスは2020年東京五輪への出場も考えましたが、年齢制限でナショナルチーム入りは断念。
次の五輪でもアマチュアボクシングが種目として残るのか不透明なこともあって、迷わずトップランクの好待遇を選びました。
さて、アラム爺さんは今度こそ「ネクスト・パッキャオ」を手に入れることが出来るのでしょうか?
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お次は、米国進出も順調なエディ・ハーンです。
昨年の全米ゴールデングローブで123ポンド(プロのジュニアフェザーより1ポンド上)で優勝したレイモンド・フォードのインスタグラムが、ハーンの目に止まったというのです。
「どこに幸運が落ちているかなんて誰にもわからない」(リング誌)。
とんとん拍子で話はまとまり、フォードはマッチルーム&DAZNと契約。
まさに、シンデレラ物語です。
フォードが育ったニュージャージー州カムデンは、かつては工業都市として栄えていましたが、今は全米で最も治安の悪い町の一つとして有名になってしまいました。
「いつも不良たちの標的にされた。本当にタフな毎日だった。あいつらを寄せ付けない方法はたった一つ、私が強いとわからせるしかなかった」。
喧嘩三昧の日々を送るフォードは、いくつもの学校で問題を起こして放校処分を受けます。
最後は、更生施設の高校に行き着きました。
そこでも、喧嘩ばかりして問題を起こすフォード。
母親が警察に迎えに行かなければならないことも、一度や二度では済みませんでした。
あるとき、車を停めた母親がハンドルに顔を埋めて泣き伏せてしまいました。
「どうしていつも喧嘩ばかりするの?」。
母親の問いに「いじめっ子を寄せ付けないためには喧嘩して勝つしかないんだよ」と罰が悪そうに答えるフォード。
「本当にそれだけが理由?警察では学校の中であなたに喧嘩を売る子なんて絶対にいない、学校中の喧嘩自慢をやっつけて、今度はよその学校に乗り込んでるって注意されたけど、あれは嘘なの?」。
もうごまかせないと腹をくくったフォードは、告白します。
「最初は喧嘩を売ってくる奴らをブチのめしただけだった。でも、ブチのめしたら誰も喧嘩を売ってこなくなった。よその学校に行くと、私を知らない奴が喧嘩をふっかけてくれるんだ…お母さん、俺は戦うことが大好きなんだ」。
母親は、その足でボクシングジムに息子を放り込みました。
自分より強い奴がいっぱいいることを思い知れば、泣いて帰って来ると思ったのです。
そのときフォードはまだ10歳、近所の住人や警官には「あいつはロクな人間にならない」と冷笑されていました。
しかし、ジムはフォードにとって楽園でした。
叩きのめされるのも、嬉しくてたまりませんでした。
「もっと強くなりたい」「いつかぶっ倒してやる」。
まだ10代になったばかりで、彼は天職を見つけたのです。
フォードは〝2020〟(東京五輪金メダル候補)と渾名されるほど、優秀なアマチュアに成長しました。
しかし、米国代表最終予選の決勝で納得できない判定で敗れてしまいます。
プロ転向を決意します。
チェリーヒル(桜ヶ丘ですね)のTKOフィットネスジムでは、経験豊かなプロボクサーたちと練習する機会に恵まれました。
そこでは、IBFジュニアライト級王者テビン・ファーマーとスパーリングすることも出来ます。
昨日、そのファーマーの三度目の防衛戦興行で、フォードはフェザー級4回戦でデビューしました。
3勝10敗の相手に無難に判定勝ち。
そして今日、フォードは20歳の誕生日を迎えました。
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「史上最年少でトップランクと契約」。
「SNSで偶然ハーンが見初めて契約」。
青田買いに走る姿をメディアに見せるプロモーターの宣伝工作では、空気のように軽い言葉が並びます。
「将来、歴史的な名選手となる才能と契約することができた」。
その本心は「さて、この駒はどこまで使えるかな?」です。
二人が履いたガラスの靴が打ち砕かれることなく、スター街道を走り続けることができるのか…そんなことは今の時点では誰にもわかりませんが、もし賭けるならスターダムに駆け上がることはない方です。
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