エロール・スペンスJr.とマイキー・ガルシア。

現代を代表するPFPファイターの二人の激突について、シュガー・レイ・レナードが予想しています。


「 スペンスを初めて見たのはデビューから間もない頃。一目見て、こいつは大物になる」と早い段階でその異名通りの〝The Truth〟であることを確信していたと語る一方で「優れたボクサーでsも大きなボクサーには勝てない、という言われているが、それは間違い。歴史の中でそれは何度も繰り返されてきた」と今回もスペンスが勝つとは限らないと見ています。

 「特にレベルが高くなればあるほど体格や単純なパワーの差は勝敗を決める大きな要因にはならない」とし、自らの体験を紹介。

ロベルト・デュランも駆け付けた!
 
1980年、雨のモントリオール。レナードが五輪金を獲得した験の良い場所でした。

スピードとパワーはもちろん、テクニックまでもがレナード有利とみられ、ある意味でそれは事実でしたが、24歳にしてスーパースターの地位を手に入れていたレナードは、2階級もジャンプしてきた小さなロベルト・デュランのインファイトに巻き込まれ完敗してしまうのです。

「メディアやファンが絶対有利と騒いでも、気にしていないでいたつもりだった。それでも、どんな展開になっても、自分が圧勝すると思い上がっていたのかもしれない。小さくて遅いデュランなんて、相手の土俵で戦っても勝てる、むしろその方が圧倒的に映えた勝ち方ができる、そんな風に考えてしまったんだ」。

全米を巡る宣伝ツアーで伝説のパナマ人は「レナードはひよっこで弱虫だ。私と打ち合う勇気はヤツにはない」とさんざんこき下ろします。

固い信頼関係で結ばれていたアンジェロ・ダンディに「絶対に打ち合うな、遠い場所に釘付けにしろ。その戦法なら100%勝てる。逆にその戦法でないと勝てない」と忠告されても「私が信用できないのか!?」と激高し、「ダンディは神経質だ。打ち合っても間違いなく君が勝つよ」と気持ちを落ち着けてくれるメディアの声を聞きたがるようになります。

レナード自身も不安だったのです。

対戦相手のビデオはほとんど見ない世界最高の超特急でしたが、デュランの試合は見てしまいました。

「視界と動きが制限されるはずのインファイトで、どうしてあんなに正確で強いパンチを簡単に打ち込めるんだ?」。

その不安をかき消したのは「それは相手がライト級の弱いボクサーだから。相手があなたではないから。相手が弱いと無敵に見えるのがボクシング」というメディアの甘言でした。

今回もスペンス圧勝を予想するメディアも多く、スペンス自身も「私が勝てば、マイキーは小さいから負けたと書かれるんだろうが気にしない。この試合は殺戮になる。彼には何もさせない」と自信満々です。

もちろん、マイキーはデュランと同じ世界に住むボクサーではありません。あのパナマ人とクロスレンジで戦って勝てるボクサーなど、過去にも、そしておそらく間違いなく未来にも存在しないでしょう。

マイキーはデュランの域には達していないとはいえ、二人は同じものを持っています。

先日、ジャーボンタ・デービスに無謀な挑戦をして、怖がりまくって1ラウンドで試合を投げたウーゴ・ルイスは欠片も持ち合わせていない、鋼の勇気です。

マイキーは大きなスペンスを全く恐れずに、自分の戦法を貫くでしょう。

レナードは「スペンスには欠点はいくつもある。攻撃時に完全に無防備になるだけでなく、無意識のうちにパンチを遠回りで打っている。意識してなら効果的だが、あれは違う。小さなマイキーでも戦略によっては勝機は十分にある。どっちが有利かと聞かれたらマイキーに分がある」と、希少な意見を開陳しています。 

そして、スペンスの中に油断の芽は、間違いなく息吹いてます。
“[I'd want] Manny Pacquiao,” Spence stated to Sporting News on the topic of his next desired opponent. “We can have that fight at Cowboy Stadium. He has a crazy following and packed the stadium before with Joshua Clottey. A fight between us would be huge.”  このカウボーイスタジアムで 次はパッキャオと戦いたい。ジョシュア・クロッティ戦はものすごい盛り上がりだった。私とパッキャオならもっとすごいことになる。