週末、15日に迫ったジュニアミドル級のWBAのタイトルマッチ。
王者ロッキー・フィールディングがカネロ・アルバレスに挑戦する構図です。

舞台はニューヨーク。マジソンスクエアガーデン。先週のワシル・ロマチェンコsvホセ・ペドラサの5000人キャパのシアターではなく、〝ホンモノ〟のMSG、2万人を飲み込むアリーナです。

カネロがホームの西海岸、メキシコベースのエリアを離れて東海岸のリングに上がるのはキャリア初のことです。

この試合は、ボクシングの大勝負という色彩は極めて薄く、マーケティングとコマーシャリズムでガチガチに固められた、スーパースターのためのニューヨーク披露宴です。

ボクシング界最高の人気者カネロが圧倒的にAサイド、平凡なアルファベット王者を屠って3階級制覇したら、人気のミドル級に戻る腹づもりです。

判官贔屓の血が疼きますね。あまつさえドーピング野郎ですし。負けて欲しいですね、赤毛。

しかし、オッズも予想も一方的で「逆転を描いた映画のロッキーよりも遥かに厳しい状況に現実のロッキーは立たされている。ロッキー・バルボアは逆境に打ち勝つシナリオが用意された主人公だが、ロッキー・フィールディングは生け贄の羊に過ぎない」のです。

今夜はESPNのサルバドル・ロドリゲスの記事からです。

Is Canelo Alvarez one of the top 10 Mexican boxers?


カネロはメキシコ歴代PFP10傑に入るのか?
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「シルバー」に「ダイアモンド」、挙げ句の果ては「メキシコベルト」。腐敗承認団体の典型WBCは今後も訳のわからない「世界チャンピオンベルト」を粗製乱造していくのでしょう。

「どんなベルトを作ればカネロ様は私たちを許してくれるのでしょうか?WBCの緑を放棄して、カネロ様の青に合わせたこれではダメでしょうか?」(マウリシオ・スライマン)。

カネロに嫌われたWBCは必至の関係改善を試み、お許しを頂いた模様です。良かったね。



そもそも時代も、階級も超越した歴代PFPに正解などあり得ませんが、とりあえずロドリゲスの脳内ランキングは以下のラインナップです。

1位:フリオ・セサール・チャペス(1)
2位:サルバドル・サンチェス(3)
3位:ルーベン・オリバレス(2)
4位:エリック・モラレス(6)
5位:マルコ・アントニオ・バレラ(5)
6位:ファン・マヌエル・マルケス(10)
7位:カルロス・サラテ(4)
8位:リカルド・ロペス(8)
9位:ウンベルト・ゴンザレス(ー)
10位:ビセンテ・サルジバル(9)

ロドリゲスは、現時点ではカネロはランク外、圏外の扱いです。

それにしても凄いメンツです。

脳内ランキングなので誰を入れようが構わないのですが、これは一つの正解ですね。

2012年にリング誌が同じテーマでランキングしたときの順位がカッコ内です。

リング誌とロドリゲスが6年の歳月を隔てて評価したもので、相当な乖離もありそうですが、10人中9人までが一致しています。

この齟齬は、リング誌が7位に選んだミゲール・カントをロドリゲスはスキップして、ウンベルト・ゴンザレスを9位に入れているというだけです。

実力はもちろん、人気も抜群だったバレラとモラレス、マルケスの評価は、この6年に起きた〝事件〟で、変動しています。

リング誌のランクはパッキャオvsマルケスⅣの直前企画だったので、あの衝撃のKO劇は反映されていませんでしたが、ロドリゲスはマルケスを6位に躍進させました。

マルコス・マイダナを追い詰めるなどキャリア晩年も輝きを見せたモラレスが、バレラを逆転しています。

それにしても、ボクシング大国メキシコとはいえ、同時代に三人も実力と人気が図抜けたスーパースターが存在していたのは奇跡です。

さらにその三人ともが同じクラスでシノギを削つていたなんて。

そして、そこに咬ませ犬として放り込まれたマニー・パッキャオの運の良さには、あらためて驚くしかありません。

確かに神が配剤したとしか思えません。

次回はマルケスをはじめ元グレートや専門家によるカネロのレガシーと現在地の分析です。