村田諒太の2度目の防衛戦が、指名挑戦者のロブ・ブラントに落ち着きました。
10月20日土曜日、ラスベガスのMGMリゾートパーク・シアター で行われ、試合はトップランクが主催、ESPN+で全世界にストリーミング放送されます。
ESPN+の対象地域ではない日本では、DAZN(ダ・ゾーン)が生中継します。
さて、ブラント(23勝16KO1敗)なんですが、①まともな相手は1敗したユルゲン・ブレーマーだけ、②その他の全キャリアで戦った雑魚相手でも何度ももたつく試合を演じている、という実力的に世界基準にあるのかきわめて怪しい選手で、リング誌やESPNなどメディアのミドル級10傑には数えられていません。
いまだにリング誌で9位にランクされるアッサン・エンダムと比べると、知名度はもちろん、実力評価で大きく劣る相手です。一階級上のスーパーミドル級で戦ったとはいえ、峠の過ぎた39歳のブレーマーに完敗しているのですから、底が見えたボクサーで、村田が勝って得られるものはほとんどありません。
〝Bravo〟の異名を持つボブ・ブラントは16歳からボクシングを始め、2010年にはゴールデングローブの178ポンド(ライトヘビー級)で優勝してるものの国際経験は乏しく、井の中の蛙です。
プロ24戦の相手を見渡しても、大きく負け越している選手が多く、村田が屠ってきた咬ませ犬たちが超強豪に見えてくるほど貧弱なキャリアです。
他団体では唯一IBFで12位にランクされていますが、世界基準の実力があるとは口が裂けても言えません。全然〝Bravo〟じゃないんです。
村田戦前のエンダムは前戦で、WBA暫定王者アルフォンソ・ブランコを鮮烈にKOして、ESPNの年間KO賞に輝いていました。エマヌエレ・ブランダムラにしても返上したとはいえ、欧州王者でした。
今回の試合、WBAが指名試合を突きつけてきたときに村田陣営は「(WBAの指名挑戦者とはいえ)評価の低いブラントではなく(ゴールデンボーイ・プロモーションの秘蔵っ子)ジェイソン・クイグリーとの対戦を強行する」と表明していました。
クイグリーは、GBPが持つミドル級のカードでも〝絵札〟です。もちろん、〝エース〟はカネロ・アルバレス。
村田本人も「指名挑戦試合を強制するならタイトル放棄する、剥奪されても構わない」と表明、WBAが命じた競争入札には帝拳もトップランクも参加を拒否、ブラントのプロモーター、グレグ・コーエンだけが入札に応じる異例の事態となりました。
20万ドルからスタートした入札は、コーエンが20万2114ドルを提示した時点で決着。入札前からコーエンはファイトマネー50−50を強要していましたが、この結果数字上は両者が受け取るのは各10万1057ドル、約1100万円となります。
WBAは、昨年の村田vsエンダムの初戦の時点で指名挑戦者だったブラント陣営から、両者の再戦でさらに世界挑戦を引き伸ばされた代償として「WBSSの参加とその結果にかかわらず指名挑戦権は保持できること」「村田陣営との入札ではWBAルールの王者70–挑戦者30ではなく、50−50」という要求を受けその二つにパーミッションを与えていました。
ただ、これは腐敗承認団体と、実力も人気もないブラント陣営の陰謀です。「村田陣営が入札に参加すると100万ドルを軽く超えるのは間違いなく、WBAはそれに比例した承認料を掠め取り、ブラントは過去最高報酬の何十倍もの金額を手に入れる」という皮算用でした。
こうなってくると、昨年のエンダム1の不当判定も、直後のヒルベルト・メンドサ会長の再戦司令も全てが出来レースかと穿った見方もしてしまいます。
ゲンナディ・ゴロフキンvsカネロ・アルバレスの勝者とのメガファイトを急ぎたい32歳の村田にとって、ブラント戦は回り道でしかない上に、乞食のようにまとわりつくWBAとブラントが鬱陶しかったのでしょうが、急転直下で契約が成立したのは「入札に勝ったはずのブラント陣営がトップランクに興行権を譲ったこと」だけでは考えられないですね。
それにしても、入札で勝ったのに興行権を譲るなんて、もうヘタレにもほどがあります。「村田がタイトルを返上するわけがない」というコーエンの甘い読みが完全にはずれた格好です。
もちろん、WBA&ブラント陣営としては「村田がタイトル返上、空位の王座を低報酬で無名ボクサーと争う」というのが最悪のシナリオですから、村田陣営の強硬姿勢に最大の譲歩を示したのでしょう。
いくら詫びを入れて譲歩しても、村田陣営からしたらブラントが「回り道」なのは変わりません。それでもこの試合を受け入れた背景には、GBP陣営からカネロ戦についてなんらかの、信頼出来る約束を取り付けたのかもしれません。
すでに、カネロ以外とはメガファイトが期待できないゴロフキンの陣営は「東京ドームで村田戦」にプロモーターもトレーナーもGGG本人も非常に前向きです。
村田陣営としては、自分たちの人気と経済力では釣れない大魚、カネロ陣営の思惑だけが心配の種でした。
もし、GBPからも好感触を得ているのなら、あとの心配は9月15日の「GGGvsカネロ2」がまた議論を呼ぶ判定にもつれ込んで、ダイレクトの第3戦が避けられない状況になることですね。
最良のシナリオは、GGGが文句無しのKOでカネロを沈めて、来春の東京ドームが決定することですが…。
まあ、その前にブラントです。おそらく逃げ廻るでしょうが、しっかり捕まえて倒して下さい。
MGMグランドを中核とするラスベガスのMGMグループの一つ、パークMGMに付設されたパークシアターに特設リングと5200席がセットアップされます。村田にとって3度目の米国リングですが、今回はメインイベンターで、過去の日本人が上がった米国会場と比べても何段階もグレードの高い舞台です。かつてのモンテカルロ・カジノ&リゾートです。
10月20日土曜日、ラスベガスのMGMリゾートパーク・シアター で行われ、試合はトップランクが主催、ESPN+で全世界にストリーミング放送されます。
ESPN+の対象地域ではない日本では、DAZN(ダ・ゾーン)が生中継します。
さて、ブラント(23勝16KO1敗)なんですが、①まともな相手は1敗したユルゲン・ブレーマーだけ、②その他の全キャリアで戦った雑魚相手でも何度ももたつく試合を演じている、という実力的に世界基準にあるのかきわめて怪しい選手で、リング誌やESPNなどメディアのミドル級10傑には数えられていません。
いまだにリング誌で9位にランクされるアッサン・エンダムと比べると、知名度はもちろん、実力評価で大きく劣る相手です。一階級上のスーパーミドル級で戦ったとはいえ、峠の過ぎた39歳のブレーマーに完敗しているのですから、底が見えたボクサーで、村田が勝って得られるものはほとんどありません。
〝Bravo〟の異名を持つボブ・ブラントは16歳からボクシングを始め、2010年にはゴールデングローブの178ポンド(ライトヘビー級)で優勝してるものの国際経験は乏しく、井の中の蛙です。
プロ24戦の相手を見渡しても、大きく負け越している選手が多く、村田が屠ってきた咬ませ犬たちが超強豪に見えてくるほど貧弱なキャリアです。
他団体では唯一IBFで12位にランクされていますが、世界基準の実力があるとは口が裂けても言えません。全然〝Bravo〟じゃないんです。
村田戦前のエンダムは前戦で、WBA暫定王者アルフォンソ・ブランコを鮮烈にKOして、ESPNの年間KO賞に輝いていました。エマヌエレ・ブランダムラにしても返上したとはいえ、欧州王者でした。
今回の試合、WBAが指名試合を突きつけてきたときに村田陣営は「(WBAの指名挑戦者とはいえ)評価の低いブラントではなく(ゴールデンボーイ・プロモーションの秘蔵っ子)ジェイソン・クイグリーとの対戦を強行する」と表明していました。
クイグリーは、GBPが持つミドル級のカードでも〝絵札〟です。もちろん、〝エース〟はカネロ・アルバレス。
村田本人も「指名挑戦試合を強制するならタイトル放棄する、剥奪されても構わない」と表明、WBAが命じた競争入札には帝拳もトップランクも参加を拒否、ブラントのプロモーター、グレグ・コーエンだけが入札に応じる異例の事態となりました。
20万ドルからスタートした入札は、コーエンが20万2114ドルを提示した時点で決着。入札前からコーエンはファイトマネー50−50を強要していましたが、この結果数字上は両者が受け取るのは各10万1057ドル、約1100万円となります。
WBAは、昨年の村田vsエンダムの初戦の時点で指名挑戦者だったブラント陣営から、両者の再戦でさらに世界挑戦を引き伸ばされた代償として「WBSSの参加とその結果にかかわらず指名挑戦権は保持できること」「村田陣営との入札ではWBAルールの王者70–挑戦者30ではなく、50−50」という要求を受けその二つにパーミッションを与えていました。
ただ、これは腐敗承認団体と、実力も人気もないブラント陣営の陰謀です。「村田陣営が入札に参加すると100万ドルを軽く超えるのは間違いなく、WBAはそれに比例した承認料を掠め取り、ブラントは過去最高報酬の何十倍もの金額を手に入れる」という皮算用でした。
こうなってくると、昨年のエンダム1の不当判定も、直後のヒルベルト・メンドサ会長の再戦司令も全てが出来レースかと穿った見方もしてしまいます。
ゲンナディ・ゴロフキンvsカネロ・アルバレスの勝者とのメガファイトを急ぎたい32歳の村田にとって、ブラント戦は回り道でしかない上に、乞食のようにまとわりつくWBAとブラントが鬱陶しかったのでしょうが、急転直下で契約が成立したのは「入札に勝ったはずのブラント陣営がトップランクに興行権を譲ったこと」だけでは考えられないですね。
それにしても、入札で勝ったのに興行権を譲るなんて、もうヘタレにもほどがあります。「村田がタイトルを返上するわけがない」というコーエンの甘い読みが完全にはずれた格好です。
もちろん、WBA&ブラント陣営としては「村田がタイトル返上、空位の王座を低報酬で無名ボクサーと争う」というのが最悪のシナリオですから、村田陣営の強硬姿勢に最大の譲歩を示したのでしょう。
いくら詫びを入れて譲歩しても、村田陣営からしたらブラントが「回り道」なのは変わりません。それでもこの試合を受け入れた背景には、GBP陣営からカネロ戦についてなんらかの、信頼出来る約束を取り付けたのかもしれません。
すでに、カネロ以外とはメガファイトが期待できないゴロフキンの陣営は「東京ドームで村田戦」にプロモーターもトレーナーもGGG本人も非常に前向きです。
村田陣営としては、自分たちの人気と経済力では釣れない大魚、カネロ陣営の思惑だけが心配の種でした。
もし、GBPからも好感触を得ているのなら、あとの心配は9月15日の「GGGvsカネロ2」がまた議論を呼ぶ判定にもつれ込んで、ダイレクトの第3戦が避けられない状況になることですね。
最良のシナリオは、GGGが文句無しのKOでカネロを沈めて、来春の東京ドームが決定することですが…。
まあ、その前にブラントです。おそらく逃げ廻るでしょうが、しっかり捕まえて倒して下さい。


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