いや〜、大方の予想を覆しての圧勝でした。

ルーカス・マティセは相当な決意でリングに上がったはずですが、開始ゴングから飲み込まれていましたね。パックマンにとってオーダーメイドの相手でしたが、ここまで圧倒できるとは予想していませんでした。

マニー・パッキャオも絶好調でした。久しぶりに、あの常人離れした当て勘の良さを見せつけてくれました。

パッキャオが3、5ラウンドに一つずつダウンを奪って迎えた7アラウンド。左アッパーで3度目のダウンを喫したマティセが、カウント途中でマウスピースを吐き出したところでケニー・ベイレスが試合をストップ。
IMG_0826
今回ステイクされたのは、リング誌やESPNでは世界王者と認めていないWBAのセカンドタイトルでしたが、ベルトは特別仕様ですね。パッキャオとマティセがエンボス加工でデザインされたパーツも埋め込まれています。

それにしても、ドレッシングルームでバンデージを自ら巻くマニー・パッキャオの光景は衝撃的でした。イメージと合わないのか、何度も巻き直してフィーリングを確認していました。
IMG_0823
WOWOWの解説陣もふれていたように、バンデージは本来はトレーナーが巻くものです。

前トレーナーのフレディ・ローチがバンテージ巻きについても達人だったことから、現トレーナーのブボイ・エルナンデスはパッキャオのバンデージを巻いたことがなかったのかもしれません。 

ローチよりも名声が高い「巻きの名人」の代表格はラファエル・ガルシアですが、彼が生前語り尽くしていたように、この技術も一朝一夕に体得できるものではありません。

今回のパッキャオ最大の弱点は老いでも劣化でもなく、コーナー(ブボイ)だと言われていましたが「相手はパンチが見えていない。待たないで自分から仕掛けろ」「左アッパーで仕留めろ」という指示は的確でした。

パッキャオ「ノックアウト勝利、そいつを最後にやってから長い時間が経っていた。いい準備ができた。がむしゃらに練習するのは控えて、ペースと体調を考えてキャンプを過ごせた。もう若くはない、トレーナーとチームのみんなに感謝したい。次の相手?まだ何も決まっていない」。

Matthysse: My Head is Raised, I Lost To a Legend in Pacquiao.

マティセ「勝つこともあれば、負けることもある。今日は負ける番だった…パッキャオと戦うことがどれほど難しいことなのかを思い知らされた。私を倒したのは偉大な伝説で、偉大な王者だ。恥じることは何もない、顔を上げて母国に帰るよ。アルゼンチンのファンには謝りたい、大きな応援と支援をしてくれたのに勝てなくて申し訳ない。今は家族や友人に早く会いたいよ」。


新生チーム・パッキャオは、これ以上ない船出が出来ました。

この偉大な伝説が、このままマティセクラスとお茶を濁しながらキャリアを終えるとは到底思えません。

下の階級のワシル・ロマチェンコにマイキー・ガルシアとのメガファイトでは、優位に試合を進められそうですが、エロール・スペンスJr.とテレンス・クロフォードと絡むウェルター級最強決定戦では圧倒的不利の予想とオッズが立てられるでしょう。

最後の大勝負、最後の大番狂わせを起こすパックマンを見てみたいですね。