いよいよ一週間を切りました。

ルーカス・マティセ対マニー・パッキャオ。

ウィリアムヒルのオッズはパッキャオ勝利が1/2(1.5倍) 、マティセ勝利が6/4(2.5倍)、アバウト2−1でフィリピン人有利です。
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リング誌8月号「THE LONG GOODBYE」。「長いお別れ」〜レイモンド・チャンドラーが書いた名作ハードボイルドのタイトルを借りたヘッドラインで、欧米主導のボクシング界にアジアから打ち込まれた史上最も巨大なクサビが、どんなフィナーレに向かおうとしているのかを特集しています。

39歳のパッキャオと、35歳のマティセ。その業績には大きな差があるものの、二人ともに母国を飛び出してアメリカンドリームを掴んだスラッガーです。

そして、二人ともにキャリアの最終盤を迎えたボクサーです。

マティセは、ついにキャリア最高の獲物に巡り会えたのです。

モハメド・アリと激闘を演じたオスカー・ボナベナ、フロイド・メイウェザーと2度グローブを交えたマルコス・マイダナという、母国の先輩を引き合いに出し「私はマニー・パッキャオと戦えるんだ!そしてボナベナもマイダナも掴めなかった勝利を私は必ず手に入れてみせる」と喜びを爆発させているマティセのモチベーションは最高潮です。

一方「もう一度王者に返り咲く。そのために全身全霊を捧げる」と口にはしていますが、フィリピン上院議員で、プロバスケチームや様々な企業を展開するパッキャオにとってボクシングのプライオリティが一番でないことは明らかです。

世界中のファンが目を背ける惨めな敗北を喫しても、何度目かの引退宣言を発表しても、マニー・パッキャオはまたリングに戻って来るでしょう。 

大好きなボクサーの最期を見届けるのもまた、ファンのつとめです。

他のスポーツのグレートは、ファンやメディアから祝福と感謝のシャワーを浴びて舞台を去りますが、ボクシングではそうはいきません。

ボクシングを見続けてから30年以上、最も思い入れのあるボクサーがパッキャオです。

万一、マティセに圧勝しても、このあともリングにしがみつくアイドルが無様に倒されるのを、何度か見なければならないでしょう。

見たくない光景でも、見ますよ。

これまで、あれほど素晴らしいスペクタクルを、何度も魅せてくれたのですから。

最後の瞬間まで、応援させて頂きます。