ホルヘ・リナレスはケビン・ミッチェル、アンソニー・クロラ、ルーク・キャンベルという英国のスター選手をことごとく撃破しました。
英米でもヒスパニックでもない、完全な異国人でありながら、リング誌でも単独で表紙を飾るロマチェンコは〝マニー・パッキャオを継ぐ者〟になれるのか?
アイドルがベネズエラ人の拳に屈する姿を見せつけられた英国人は、リナレスを宿敵視するだけでなく、多くのメディアがPFPにリストアップするなどリスペクトの感情もはっきり示してくれました。
ちなみに、1909年創刊の週刊誌ボクシングニュースのPFPは、ロマチェンコ戦の直前までリナレスを自国のスーパースター、アンソニー・ジョシュア(10位)、井上尚弥(8位)を上回る7位にリナレスをランクしていました。
その超老舗の専門誌ボクシングニュースが「The five steps Vasyl Lomachenko must take to become The Best Ever(史上最高になるためにワシル・ロマチェンコが乗り越えなければならない5つのステップ)」と題して、ウクライナのハイテクにエールを送っています。
🇬🇧🇬🇧🇬🇧🇬🇧🇬🇧
スポーツの世界では「レジェンド」や「史上最高」という言葉が軽々しく使われがちだが、ロマチェンコに関しては真剣に議論しても良さそうだ。
先週のリナレス戦は、殿堂入りを大きく引き寄せた見事な勝利だった。では、彼が殿堂も超えて史上最高のボクサーになるためには、これから何が求められるのだろうか?
①135ポンド(ライト級)を完全統一すること。オリジナル八階級の一つで、強豪ひしめく135ポンドでUndisputed Championになる意味は限りなく大きい。
②唯一の黒星を払拭すること。引退状態と言われるオルランド・サリドと再戦することは難しいかもしれないが、チャンスがあるならキャリアの中でただ一点のシミは洗い直さなくてはならない。
③140ポンド(ジュニアウェルター級)まで制覇すること。軽量級の126ポンド(フェザー)から、中量級の140ポンドまでの四階級制覇はマニー・パッキャオ、ファン・マヌエル・マルケス、マイキー・ガルシアの三人しか成功していない偉業。これを、三階級までと同様に驚くべき短い試合数で達成することだ。
④一発殿堂確実の超ビッグネームを倒すこと。TBEを議論されるボクサーの誰もがクリアしてきた、この運も左右する難題には対戦が噂されるマニー・パッキャオという格好の獲物が存在している。
⑤147ポンド(ウェルター級)を獲得して、完全統一すること。ロマチェンコのサイズのボクサーに要求するには高すぎるハードルだが、147ポンドは最もレベルの高い階級。ここをフェザー級から上がって完全統一するようなら、(シュガー・レイ・ロビンソンやモハメド・アリらを乗せた)TBEのバスに乗り込むことになるだろう。
いずれにしてもロマチェンコは、この5つのステップをプロ20戦の間でやってのけるかもしれない極めて稀有なポジションに立っている。
果たして、ロマチェンコは5つの難題をどこまでクリアできるのか?
🇬🇧🇬🇧🇬🇧🇬🇧🇬🇧
自国の英雄を食ったリナレスを純粋に評価し、そのリナレスを倒したロマチェンコにはTBEの期待をかける。非常に健康的な報道姿勢だと思います。
強い相手同士の戦いを常に求めて、それを見続けてきたボクシング文化が、そんな健全な思考を育むのかもしれません。
ルイス・ネリは論外にしても、フェルナンド・モンティエルやジェスレル・コラレスに私たちは、英国人がリナレスにかけたような期待を抱くことは出来ませんでした。
我が国では、ファンやメディアまでが強い者同士の戦いを常に求める姿勢が欠落しています。四団体17階級時代に「具志堅用高の防衛記録」が真剣に話題にされるなんて狂気の沙汰です。今の時代、数字だけを追いかけるならどんな数字でもデッチあげることが出来ます。
10度以上も防衛しても「推定最強」としか評価されない時代なのです。
本物の強豪が踏み台にしてゆく淀んだ階級にとどまり、承認団体が差し出す怪しい挑戦者を相手に10度以上も防衛することに、どれほどの意味があるのでしょうか?
歴史は長くとも貧弱な土壌で、何度防衛しても「本当に強いのか?」という疑念につきまとわれる選手は本当に不憫です。
誰だって強い相手、評価の高い相手、有名な相手と戦いたい。その意思がないプロスポーツ選手なんて存在するわけがありません。もし、そこで負けたって「やらなきゃ良かった」なんて後悔はないでしょう。リナレスも間違いなく、きっとそうです。
相手に恵まれないまま、無為に防衛戦を重ねた挙句に「どうしてこんなのに負けたんだろう」という相手に簡単に足下を掬われる…「拍子木の音とゴングを聞き間違えた」「スピードのある選手には相性が悪かった」「全盛期ならきっと勝っていた」 …どんな言い訳も虚しく聞こえるだけです。
母国ベネズエラの政治経済が不安定なため、どこにもホームを持たない流浪のリナレスは厳しいキャリアを強いられましたが、本当に幸せなボクサーです。
「こんなにモチベーションが上がる試合は何年ぶりだろう?」、25歳でそんな言葉が口を突いてしまう井上尚弥は不幸です。
才能ある若者にそんな悲しい台詞を吐かせる犯人は、日本のメディアが喧騒するように「対戦要求をしても逃亡する強豪」なのでしょうか?
それとも……?

アイドルがベネズエラ人の拳に屈する姿を見せつけられた英国人は、リナレスを宿敵視するだけでなく、多くのメディアがPFPにリストアップするなどリスペクトの感情もはっきり示してくれました。
ちなみに、1909年創刊の週刊誌ボクシングニュースのPFPは、ロマチェンコ戦の直前までリナレスを自国のスーパースター、アンソニー・ジョシュア(10位)、井上尚弥(8位)を上回る7位にリナレスをランクしていました。
その超老舗の専門誌ボクシングニュースが「The five steps Vasyl Lomachenko must take to become The Best Ever(史上最高になるためにワシル・ロマチェンコが乗り越えなければならない5つのステップ)」と題して、ウクライナのハイテクにエールを送っています。
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スポーツの世界では「レジェンド」や「史上最高」という言葉が軽々しく使われがちだが、ロマチェンコに関しては真剣に議論しても良さそうだ。
先週のリナレス戦は、殿堂入りを大きく引き寄せた見事な勝利だった。では、彼が殿堂も超えて史上最高のボクサーになるためには、これから何が求められるのだろうか?
①135ポンド(ライト級)を完全統一すること。オリジナル八階級の一つで、強豪ひしめく135ポンドでUndisputed Championになる意味は限りなく大きい。
②唯一の黒星を払拭すること。引退状態と言われるオルランド・サリドと再戦することは難しいかもしれないが、チャンスがあるならキャリアの中でただ一点のシミは洗い直さなくてはならない。
③140ポンド(ジュニアウェルター級)まで制覇すること。軽量級の126ポンド(フェザー)から、中量級の140ポンドまでの四階級制覇はマニー・パッキャオ、ファン・マヌエル・マルケス、マイキー・ガルシアの三人しか成功していない偉業。これを、三階級までと同様に驚くべき短い試合数で達成することだ。
④一発殿堂確実の超ビッグネームを倒すこと。TBEを議論されるボクサーの誰もがクリアしてきた、この運も左右する難題には対戦が噂されるマニー・パッキャオという格好の獲物が存在している。
⑤147ポンド(ウェルター級)を獲得して、完全統一すること。ロマチェンコのサイズのボクサーに要求するには高すぎるハードルだが、147ポンドは最もレベルの高い階級。ここをフェザー級から上がって完全統一するようなら、(シュガー・レイ・ロビンソンやモハメド・アリらを乗せた)TBEのバスに乗り込むことになるだろう。
いずれにしてもロマチェンコは、この5つのステップをプロ20戦の間でやってのけるかもしれない極めて稀有なポジションに立っている。
果たして、ロマチェンコは5つの難題をどこまでクリアできるのか?
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自国の英雄を食ったリナレスを純粋に評価し、そのリナレスを倒したロマチェンコにはTBEの期待をかける。非常に健康的な報道姿勢だと思います。
強い相手同士の戦いを常に求めて、それを見続けてきたボクシング文化が、そんな健全な思考を育むのかもしれません。
ルイス・ネリは論外にしても、フェルナンド・モンティエルやジェスレル・コラレスに私たちは、英国人がリナレスにかけたような期待を抱くことは出来ませんでした。
我が国では、ファンやメディアまでが強い者同士の戦いを常に求める姿勢が欠落しています。四団体17階級時代に「具志堅用高の防衛記録」が真剣に話題にされるなんて狂気の沙汰です。今の時代、数字だけを追いかけるならどんな数字でもデッチあげることが出来ます。
10度以上も防衛しても「推定最強」としか評価されない時代なのです。
本物の強豪が踏み台にしてゆく淀んだ階級にとどまり、承認団体が差し出す怪しい挑戦者を相手に10度以上も防衛することに、どれほどの意味があるのでしょうか?
歴史は長くとも貧弱な土壌で、何度防衛しても「本当に強いのか?」という疑念につきまとわれる選手は本当に不憫です。
誰だって強い相手、評価の高い相手、有名な相手と戦いたい。その意思がないプロスポーツ選手なんて存在するわけがありません。もし、そこで負けたって「やらなきゃ良かった」なんて後悔はないでしょう。リナレスも間違いなく、きっとそうです。
相手に恵まれないまま、無為に防衛戦を重ねた挙句に「どうしてこんなのに負けたんだろう」という相手に簡単に足下を掬われる…「拍子木の音とゴングを聞き間違えた」「スピードのある選手には相性が悪かった」「全盛期ならきっと勝っていた」 …どんな言い訳も虚しく聞こえるだけです。
母国ベネズエラの政治経済が不安定なため、どこにもホームを持たない流浪のリナレスは厳しいキャリアを強いられましたが、本当に幸せなボクサーです。
「こんなにモチベーションが上がる試合は何年ぶりだろう?」、25歳でそんな言葉が口を突いてしまう井上尚弥は不幸です。
才能ある若者にそんな悲しい台詞を吐かせる犯人は、日本のメディアが喧騒するように「対戦要求をしても逃亡する強豪」なのでしょうか?
それとも……?
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