世界へ殴り込む日本の拳がこれほど熱い夏は、もしかしたら初めてではないでしょうか。
日本人ボクサーがリングインを窺う世界の檜舞台も、熱い夏を迎えています。
これまで、交わることなど想像も出来なかった世界のスターが待つリングに続く花道の入り口に、日本の期待が立っているのです。
もう、今週末に迫った WBO世界ウェルター級タイトルマッチ。5万人を超えるキャパシティを擁する、豪州のサンコープスタジアムで開催されます。地元のジェフ・ホーンが、生きる伝説マニー・パッキャオの王座に挑みます。
普通に考えれば、オッズの8−1のままパックマンが無名の白人を粉砕するでしょう。
日本人はジュニアミドル、ミドルと、ウェルター級より上の2階級で世界王者を輩出していますが、この最もレベルの高い階級では未だに一人の世界王者も産むことが出来ていません。
しかし、8月にはジュニアミドルの世界王座を賭けてミゲール・コットと、我らが亀海喜寛が激突。4−1のオッズの通りにコットが勝てば、年末にカネロとのリマッチというメガファイトの線路が敷かれていますが、そうは問屋が卸しません。
亀海が番狂わせを起こせば、2階級制覇を賭けてパッキャオと拳を交えることも夢物語ではありません。
そして、米国での商品価値が急落しているフィリピンの英雄が、次の試合も〝ボクシング大使〟として敵地、亀海のホームに乗り込むことは自然の流れでしょう。
もちろん、眩しすぎる夢舞台は亀海がコットを番狂わせで沈めることが大前提です。
夏の終わりのカリフォルニア、ホームデポセンター。亀海がオスカー・デラホーヤとコットが描いた青写真をズタズタに引き裂けば、次はパッキャオもありえるのです。
あるいはゲンナディ・ゴロフキン対カネロ・アルバレスでカネロが勝てば、亀海もコットの代打として対戦リストの上位にその名前が浮上するでしょう。
【リング誌のカバー(表紙)を席巻してきたマニー・パッキャオ。彼がカバーすると、売り上げが伸びると言われていました。しかし、アジアの誇りは2016年5月号を、最後に「THE BIBLE OF BOXING」をカバーしていません。今回も無名のジェフ・ホーン相手ではたとえ、どんなに衝撃的な勝ち方をしようとも表紙を飾ることはないでしょう。】
そして、今年最大のメガファイト、ゴロフキン対カネロ。こちらのオッズは、現時点で5−2、GGG有利ですが、1年前の7−1からは急接近しています。この勝者、あるいは敗者が村田諒太と絡む可能性は大いにあるでしょう。
村田は、ミドル級ウォーズの土俵に完全に乗っています。ただ、当たり前ですが、これは厳しく非情なロデオゲームです。振り落とされたら、再び栄光の土俵に這い上がることは過酷を極めますが、「メガファイト」へのアプローチでは村田も王手をかけている立場であることは間違いありません。
トリは井上尚弥です。メキシカンやプエルトリカンの血を引かない軽量級が米国で大きな成功を収めるのは至難の技、というかほぼ不可能です。しかし、日本でローマン・ゴンザレスとPFP10傑同士のメガファイトを開催することは夢ではありません。米国ではメディアの飛び抜けた評価に比べて、報酬は100万ドルにも大きく届かないことに幻滅しているロマゴンは、日本でのメガファイト、井上との対戦に意欲満々です。
井上サイドは冗談かもしれませんが、ギレルモ・リゴンドーの名前を出しましたが、このキューバ人は普通に日本に来ます。かつて、内山高志のジム会長の「パッキャオにも勝てる」は大風呂敷にしても、世界的なビッグネームとの対戦をほのめかしながらも、最後は「コラレスとは何回やっても勝てない」と残念な泣き事を吐いてしまいました。
井上サイドの言葉が虚勢じゃないなら、これはぜひ、やって欲しいですね。リゴンドーはロマチェンコとやると昨日、公言しましたが、この試合は簡単にはまとまらないでしょう。
井上のキャリアで最大の勝利は、オマール・ナルバエス戦です。もちろん、素晴らしい勝利ですがナルバエスの世界評価は決して高くありませんでした。あの試合にしてもオッズはもちろん、世界的な予想も大きく井上に偏っていました。
ナルバエスは前戦ですでに、陥落を予想されていた砂上の王者で、そのキャリア全盛期ですらPFP10傑にカスリもしませんでした。
弱い相手とばかりいたずらに防衛戦を重ねて来たからです。
もし、井上がリゴンドーとやるなら…。ジュニアフェザーでやることになるでしょうから、2階級上です。しかも、ナルバエスとは遥かに次元が違う正真正銘の強豪です。圧倒的に井上不利の予想、オッズが出るでしょう。
井上のキャリアに初めて立ちふさがるハイリスクです。しかし、世界評価という点では超ハイリターンです。
中量級とは違い、タレントが貧弱な軽量級です。スーパーフライ級はロマゴンが落ちると、井上にとって美味しい相手は見当たりません。
リゴンドーだって、いつ誰に負けるかわかりません。
層の厚いウェルター級等とは違い、軽量級では、撃破して評価が上がるビッグネームは希少です。
タレントが豊穣な中量級で、カネロが3Gの衰えを待つのとは、全く意味が違います。
軽量級で、本気で世界的な評価を得たいなら、もっともっと急がなければいけません。遠回りしてる暇などありません!変なのと戦うのは、9月のホームデポを最後にしましょう。
どんな名刀も、ナマクラばかり斬っていたら必ず、間違いなく、錆びついてしまいます。
雑魚挑戦者ばかりを捌き続けて、実は名刀でした、なんて例など過去に一度もありません。長谷川穂積も内山も、名刀であったのかどうかはわからずじまいのまま、リングを去りました。
全盛期の彼らが、どこまでの相手を斬り倒せたのか、誰もわからないままです。
井上尚弥までもが、同じ道を辿るのだとしたら…それは、あまりにも、残念過ぎます。
日本人ボクサーがリングインを窺う世界の檜舞台も、熱い夏を迎えています。
これまで、交わることなど想像も出来なかった世界のスターが待つリングに続く花道の入り口に、日本の期待が立っているのです。
もう、今週末に迫った WBO世界ウェルター級タイトルマッチ。5万人を超えるキャパシティを擁する、豪州のサンコープスタジアムで開催されます。地元のジェフ・ホーンが、生きる伝説マニー・パッキャオの王座に挑みます。
普通に考えれば、オッズの8−1のままパックマンが無名の白人を粉砕するでしょう。
日本人はジュニアミドル、ミドルと、ウェルター級より上の2階級で世界王者を輩出していますが、この最もレベルの高い階級では未だに一人の世界王者も産むことが出来ていません。
しかし、8月にはジュニアミドルの世界王座を賭けてミゲール・コットと、我らが亀海喜寛が激突。4−1のオッズの通りにコットが勝てば、年末にカネロとのリマッチというメガファイトの線路が敷かれていますが、そうは問屋が卸しません。
亀海が番狂わせを起こせば、2階級制覇を賭けてパッキャオと拳を交えることも夢物語ではありません。
そして、米国での商品価値が急落しているフィリピンの英雄が、次の試合も〝ボクシング大使〟として敵地、亀海のホームに乗り込むことは自然の流れでしょう。
もちろん、眩しすぎる夢舞台は亀海がコットを番狂わせで沈めることが大前提です。
夏の終わりのカリフォルニア、ホームデポセンター。亀海がオスカー・デラホーヤとコットが描いた青写真をズタズタに引き裂けば、次はパッキャオもありえるのです。
あるいはゲンナディ・ゴロフキン対カネロ・アルバレスでカネロが勝てば、亀海もコットの代打として対戦リストの上位にその名前が浮上するでしょう。
【リング誌のカバー(表紙)を席巻してきたマニー・パッキャオ。彼がカバーすると、売り上げが伸びると言われていました。しかし、アジアの誇りは2016年5月号を、最後に「THE BIBLE OF BOXING」をカバーしていません。今回も無名のジェフ・ホーン相手ではたとえ、どんなに衝撃的な勝ち方をしようとも表紙を飾ることはないでしょう。】
そして、今年最大のメガファイト、ゴロフキン対カネロ。こちらのオッズは、現時点で5−2、GGG有利ですが、1年前の7−1からは急接近しています。この勝者、あるいは敗者が村田諒太と絡む可能性は大いにあるでしょう。
村田は、ミドル級ウォーズの土俵に完全に乗っています。ただ、当たり前ですが、これは厳しく非情なロデオゲームです。振り落とされたら、再び栄光の土俵に這い上がることは過酷を極めますが、「メガファイト」へのアプローチでは村田も王手をかけている立場であることは間違いありません。
トリは井上尚弥です。メキシカンやプエルトリカンの血を引かない軽量級が米国で大きな成功を収めるのは至難の技、というかほぼ不可能です。しかし、日本でローマン・ゴンザレスとPFP10傑同士のメガファイトを開催することは夢ではありません。米国ではメディアの飛び抜けた評価に比べて、報酬は100万ドルにも大きく届かないことに幻滅しているロマゴンは、日本でのメガファイト、井上との対戦に意欲満々です。
井上サイドは冗談かもしれませんが、ギレルモ・リゴンドーの名前を出しましたが、このキューバ人は普通に日本に来ます。かつて、内山高志のジム会長の「パッキャオにも勝てる」は大風呂敷にしても、世界的なビッグネームとの対戦をほのめかしながらも、最後は「コラレスとは何回やっても勝てない」と残念な泣き事を吐いてしまいました。
井上サイドの言葉が虚勢じゃないなら、これはぜひ、やって欲しいですね。リゴンドーはロマチェンコとやると昨日、公言しましたが、この試合は簡単にはまとまらないでしょう。
井上のキャリアで最大の勝利は、オマール・ナルバエス戦です。もちろん、素晴らしい勝利ですがナルバエスの世界評価は決して高くありませんでした。あの試合にしてもオッズはもちろん、世界的な予想も大きく井上に偏っていました。
ナルバエスは前戦ですでに、陥落を予想されていた砂上の王者で、そのキャリア全盛期ですらPFP10傑にカスリもしませんでした。
弱い相手とばかりいたずらに防衛戦を重ねて来たからです。
もし、井上がリゴンドーとやるなら…。ジュニアフェザーでやることになるでしょうから、2階級上です。しかも、ナルバエスとは遥かに次元が違う正真正銘の強豪です。圧倒的に井上不利の予想、オッズが出るでしょう。
井上のキャリアに初めて立ちふさがるハイリスクです。しかし、世界評価という点では超ハイリターンです。
中量級とは違い、タレントが貧弱な軽量級です。スーパーフライ級はロマゴンが落ちると、井上にとって美味しい相手は見当たりません。
リゴンドーだって、いつ誰に負けるかわかりません。
層の厚いウェルター級等とは違い、軽量級では、撃破して評価が上がるビッグネームは希少です。
タレントが豊穣な中量級で、カネロが3Gの衰えを待つのとは、全く意味が違います。
軽量級で、本気で世界的な評価を得たいなら、もっともっと急がなければいけません。遠回りしてる暇などありません!変なのと戦うのは、9月のホームデポを最後にしましょう。
どんな名刀も、ナマクラばかり斬っていたら必ず、間違いなく、錆びついてしまいます。
雑魚挑戦者ばかりを捌き続けて、実は名刀でした、なんて例など過去に一度もありません。長谷川穂積も内山も、名刀であったのかどうかはわからずじまいのまま、リングを去りました。
全盛期の彼らが、どこまでの相手を斬り倒せたのか、誰もわからないままです。
井上尚弥までもが、同じ道を辿るのだとしたら…それは、あまりにも、残念過ぎます。
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