マニー・パッキャオが登場するメガファイトで、今回は特筆すべき点があります。
2005年以来、初めてPPVから外れるのです。今のパッキャオには、100万世帯を超えるファンがこぞって高価なPPVに金を払うほどの人気はありません。
米国人でもない、ヒスパニックでもない無名のフィリピン人が米国でスターダムに駆け上がったことには理由があります。
当時ジュニアフェザー級最強の呼び声が高かったリーロ・レジャバから届いた試合まで2週間を切るオファーを二つ返事で快諾、米国リングにデビューした勇気。
ヒスパニックの時代を象徴するグレート、アントニオ・マルコ・バレラからの咬ませ犬としての対戦指名にも喜んで応じた勇気。
バレラに加えて、メキシコが生んだ歴史に残るスーパースター、エリック・モラレスとファン・マヌエル・マルケスが形成した突破不可能な包囲網に壮絶な打ち合いで挑み、大きく勝ち越して切り抜けた勇気。
フィリピン国会が「試合は無効、中止にすべき」という異例の法案を可決したオスカー・デラホーヤ戦を端緒とする、巨人狩りに挑んだダビデの勇気。
【マニー・パッキャオとフレディ・ローチ。毀誉褒貶、欺瞞と裏切りと打算に満ちたこの世界で、超がいくつも付くスーパースターが20年近くもトレーナーを変えないというのは異例中の異例です。そして、この二人の偉大な航海も間もなく終幕の時を迎えます。稀代のスーパースターは最後に誰と戦うのでしょうか。】
未来の怪物が日本のリングに登場した時、解説席の白井義男は「一歩も引かない面白いボクシングをする。また見たい。もっと強い相手とやらせたい」と感嘆しました。
しかし、現実に対戦相手を用意するジム側は「あんなの日本に呼んだら大事に育てたホープが壊される」でした。そして、この不世出のフィリピン人が2度と日本に呼ばれることはありませんでした。
米国の反応とは真逆です。米国は、危険を顧みない勇気あるボクサーをとにかく評価します。逆に、リスクを冒さないボクサーには容赦ないブーイングを浴びせます。
今のパッキャオは、卓越した技術と経験をフル稼働した安全運転で12ラウンドを走り切るボクシングしかしていません。
かつて、照明を落としたMGMグランドアリーナに色鮮やかなカクテル光線が縦横に走り「サンダー・ストラック」のイントロが流れるとき、1万5000人を超える大観衆は、まさに今!英雄が入場する!その合図に歓喜絶叫したものです。
もう、あの夜の興奮は2度と訪れないのでしょう。
もちろん、リスクを冒すに価する相手を選んでいないから、ということもその理由かもしれませんが、いずれにしても今のパッキャオからは勇気のほとばしりを感じることは出来なくなりました。
PPVの売り上げが低迷するのも当然です。
今回の興行はトップランク社とESPNが、2018年までの1年6ヶ月で18試合のビッグファイトを放送することで業務提携したシリーズの第1弾となります。すでに、8月5日(ワシル・ロマチェンコvsミゲール・マリアガ)、8月19日(テレンス・クロフォードvsジュリアス・インドンゴ)の第3弾までが決定しています。
今のところ一番の見所は、ホプキンス絡み(デラホーヤ、ハワード・イーストン、ジャーメイン・テーラー)以外では史上初となる4団体統一戦、クロフォードvsインドンゴでしょうか。
とにもかくにも、手軽に視聴できるESPNでパッキャオ戦が見れるのは、米国ファンにとっては朗報です。
また、ESPNの親会社、ディズニーは地上波のABCもその傘下に収めており、近い将来ABCでのゴールデンタイム生中継も期待されています。今回の興行をトップランクと共同で行うドュコ・イベンツ社のディーン・ロナガンは「全世界で150カ国でTV放映される」、アラムは「ESPNが網羅する約1億人のうち、5〜10%が視聴したとすると500〜1000万人がこのメガファイトを目撃することになる」と興行の成功に自信満々です。
地上波ゴールデンタイムのボクシング生中継といえば、アル・ヘイモンがCBSと仕掛けた PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)がすぐに思い浮かびますが、こちらは決して順風満帆とは言えない状況だけに、アラムとESPNのお手並み拝見ですね。
【ディズニーとパッキャオ。お忍びで家族と東京ディズニーランドで遊んだり、2010年にはミッキーマウスとボクシングマッチが楽しめる玩具を共同企画して発売するなど、意外と縁があるんです。】
前置きが長くなりましたが、この露出度の高いオーストラリアのリングに帝里木下を相手に上がるIBF世界スーパーフライ級王者、ヘルウィン・アンカハスのお話です。
2005年以来、初めてPPVから外れるのです。今のパッキャオには、100万世帯を超えるファンがこぞって高価なPPVに金を払うほどの人気はありません。
米国人でもない、ヒスパニックでもない無名のフィリピン人が米国でスターダムに駆け上がったことには理由があります。
当時ジュニアフェザー級最強の呼び声が高かったリーロ・レジャバから届いた試合まで2週間を切るオファーを二つ返事で快諾、米国リングにデビューした勇気。
ヒスパニックの時代を象徴するグレート、アントニオ・マルコ・バレラからの咬ませ犬としての対戦指名にも喜んで応じた勇気。
バレラに加えて、メキシコが生んだ歴史に残るスーパースター、エリック・モラレスとファン・マヌエル・マルケスが形成した突破不可能な包囲網に壮絶な打ち合いで挑み、大きく勝ち越して切り抜けた勇気。
フィリピン国会が「試合は無効、中止にすべき」という異例の法案を可決したオスカー・デラホーヤ戦を端緒とする、巨人狩りに挑んだダビデの勇気。
【マニー・パッキャオとフレディ・ローチ。毀誉褒貶、欺瞞と裏切りと打算に満ちたこの世界で、超がいくつも付くスーパースターが20年近くもトレーナーを変えないというのは異例中の異例です。そして、この二人の偉大な航海も間もなく終幕の時を迎えます。稀代のスーパースターは最後に誰と戦うのでしょうか。】
未来の怪物が日本のリングに登場した時、解説席の白井義男は「一歩も引かない面白いボクシングをする。また見たい。もっと強い相手とやらせたい」と感嘆しました。
しかし、現実に対戦相手を用意するジム側は「あんなの日本に呼んだら大事に育てたホープが壊される」でした。そして、この不世出のフィリピン人が2度と日本に呼ばれることはありませんでした。
米国の反応とは真逆です。米国は、危険を顧みない勇気あるボクサーをとにかく評価します。逆に、リスクを冒さないボクサーには容赦ないブーイングを浴びせます。
今のパッキャオは、卓越した技術と経験をフル稼働した安全運転で12ラウンドを走り切るボクシングしかしていません。
かつて、照明を落としたMGMグランドアリーナに色鮮やかなカクテル光線が縦横に走り「サンダー・ストラック」のイントロが流れるとき、1万5000人を超える大観衆は、まさに今!英雄が入場する!その合図に歓喜絶叫したものです。
もう、あの夜の興奮は2度と訪れないのでしょう。
もちろん、リスクを冒すに価する相手を選んでいないから、ということもその理由かもしれませんが、いずれにしても今のパッキャオからは勇気のほとばしりを感じることは出来なくなりました。
PPVの売り上げが低迷するのも当然です。
今回の興行はトップランク社とESPNが、2018年までの1年6ヶ月で18試合のビッグファイトを放送することで業務提携したシリーズの第1弾となります。すでに、8月5日(ワシル・ロマチェンコvsミゲール・マリアガ)、8月19日(テレンス・クロフォードvsジュリアス・インドンゴ)の第3弾までが決定しています。
今のところ一番の見所は、ホプキンス絡み(デラホーヤ、ハワード・イーストン、ジャーメイン・テーラー)以外では史上初となる4団体統一戦、クロフォードvsインドンゴでしょうか。
とにもかくにも、手軽に視聴できるESPNでパッキャオ戦が見れるのは、米国ファンにとっては朗報です。
また、ESPNの親会社、ディズニーは地上波のABCもその傘下に収めており、近い将来ABCでのゴールデンタイム生中継も期待されています。今回の興行をトップランクと共同で行うドュコ・イベンツ社のディーン・ロナガンは「全世界で150カ国でTV放映される」、アラムは「ESPNが網羅する約1億人のうち、5〜10%が視聴したとすると500〜1000万人がこのメガファイトを目撃することになる」と興行の成功に自信満々です。
地上波ゴールデンタイムのボクシング生中継といえば、アル・ヘイモンがCBSと仕掛けた PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)がすぐに思い浮かびますが、こちらは決して順風満帆とは言えない状況だけに、アラムとESPNのお手並み拝見ですね。
【ディズニーとパッキャオ。お忍びで家族と東京ディズニーランドで遊んだり、2010年にはミッキーマウスとボクシングマッチが楽しめる玩具を共同企画して発売するなど、意外と縁があるんです。】
前置きが長くなりましたが、この露出度の高いオーストラリアのリングに帝里木下を相手に上がるIBF世界スーパーフライ級王者、ヘルウィン・アンカハスのお話です。
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