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カーボベルデ。大会前の世界ランキングは69位。アフリカ勢ではチュニジアの44位よりも下でした。

グループステージではスペインとウルグアイ、サウジアラビアにいずれもドローながら、2位でKOステージ進出。そして、優勝候補最右翼のアルゼンチンを最後の最後まで苦しめました。

大西洋に浮かぶ島国の人口は55万人、八王子市の58万人にも満たない小国です。この伏兵がチュニジアに代わってグループFに入っていたら…?日本はグループステージで敗退していたかもしれません。



ーーー優勝宣言しながらベスト32で砕け散った日本と、グループステージで振るい落とされた韓国、両国の代表に対する国民の受け止め方が話題になりました。

全力を尽くした代表チームを暖かく迎え入れる日本と、監督をはじめ敗戦の責任を過剰に追及する韓国。

これは「お国柄」ではなく、今回だけの「特殊な背景」もありました。日本でも監督の人選などに不透明感があれば、同じように国民が反発していたでしょう。

初めてW杯に出場した1998年フランス大会。帰国した代表チームに向けられた視線は、決定的なゴールチャンスを逃した城彰二にペットボトルの液体がひっかけられたように、冷たいものでした。

あれから28年。日本の代表チームは成長したかもしれませんが、「KOステージに進出しても1回戦敗退」というW杯での結果に大きな進歩はなく、停滞したままです。もし、現状を「目に見えない部分で大きく進歩している」と評価するなら過保護にも程があります。

早々に帰国したサムライブルーに、サポーターたちの出迎えがあまりにも生ぬるいと感じるのは、厳しすぎるでしょうか?

本気で優勝を目指すなら口先ではなく、海外メディアから優勝候補に挙げられ、グループステージで日本と同居した欧州や南米のチームが「死のグループ」と嘆き、KOステージの1回戦で日本と当たったブラジルが「クジ運が悪い」と頭を抱える、そんなチームを作ってからの話です。

「どんなチームと当たってもそこそこの戦いが出来る」まで成長したから「優勝を狙う」というのでは「そうだ!その意気で頑張れ!」という応援までしか出来ません。

今回、オランダに負けていた可能性も十分ありました。チュニジアがお家騒動に揺れていなければ、大勝するのは難しかったでしょう。アフリカ予選を無失点で潜り抜けたチームと引き分けに持ち込むのが精一杯だったかもしれません。

現在のサムライブルーは優勝どころか、グループステージ敗退の危険も十分孕んだ実力しか持ち合わせていません。

誰も優勝できるとは信じていませんでした。

本気で優勝を狙っていたのなら、グループステージの戦いぶりはあまりにも無様で出来の悪いものでした。「こんなことをしていては優勝なんて絶対に無理。いくつも修正していかなければならない」…そんな言葉が誰からも出なかったのが、あの〝優勝宣言〟の真実です。

暖かいサポーターたちだけではなく監督、選手らも「優勝する!その意気で頑張ろう!」だったのです。

そうです。誰も優勝できると本気で信じていなかったから、オランダやスウェーデンに勝てなくても「合格点」と満足していたのです。

本気で優勝を信じて応援していたのなら、サポーターもグループステージを1勝2分と〝大苦戦〟したことに満足している場合ではありません。

4年後のW杯、スペイン・ポルトガル・モロッコ大会でも、それこそクジ運が悪ければ、あるいは〝カーボベルデ〟のような超過小評価の伏兵が潜むグループに入ってしまえば、KOステージに進むことができないかもしれません。