井上尚弥vs中谷潤人。

現在の軽量級シーンで、このマッチアップを上回るカードは切れません。

井上尚弥と中谷潤人の間の世界評価を回遊するバム・ロドリゲスはいるものの、日本のボクシングファンにとっては究極の対決。

マニー・パッキャオやテレンス・クロフォードのような階級飛ばしの超ビッグネーム狩りが出来るなら、世界的にも大きな注目が集まりますが(そうなるとそもそも軽量級ではありえず、舞台は東京ドームではなくなります)、井上や中谷はパッキャオやクロフォードのように無理なオファーを受けなければならないBサイドではありません。




さて、今夜はこのメインイベントでも、井上拓真が井岡一翔を迎えるWBCバンタム級タイトルマッチでもなく、OPBFウエルター級タイトルマッチ10回戦です。

王者田中空に、佐々木尽が挑む21歳の同い年対決。

東洋大に進学、アマキャリアを磨いた田中は2024年に23歳でプロデビュー、ここまで5戦全勝5KO。一方の佐々木は2018年、17歳でプロデビューして23戦20勝18KO2敗1分。

田中の対戦相手に世界基準の相手は見当たらず。佐々木は昨年、WBAウエルター級王者ブライアン・ノーマンJr.に挑戦しましたが、多くのファンが「日本人にはやっぱり無理」と落胆する惨劇に終わりました。

bet365のオッズは田中が8/13(1.62倍)、佐々木が11/8(2.38倍)。

ノーマンと、ジュニアウエルター級で平岡アンディにもストップされている佐々木と、まだ無敗の王者の田中。納得の掛け率です。

田中にとっては佐々木に負けるようでは世界は無理、佐々木にとってはここで負けるとさらに世界は遠のく、両者にとってリスクを負う一戦。

それにしても、人気階級…。先日、アンディが渡航までの不運なドタバタにもかかわらず、大善戦しましたが、それを例外とすると人気階級では非常に厳しい結果を突きつけられ続けています。

佐々木尽を破壊したブライアン・ノーマンがデビン・ヘイニーに翻弄されてしまうのを見ると、世界までの距離が、いくつの山を乗り越えたら良いのか、どれほど遠いのかがわからないままです。ただ、思い知らされいるのは、世界が途轍もなく遠いということだけです。

現状の日本人最重量は井上のジュニアフェザー級。世界的にはライト(軽量)級から3つも下の超軽量級です。日本人の体格が大きく向上しているというのに悲しいまでの〝纒足〟状態。

日本人がウエルター級のストラップをもぎ獲る日はいつになるのでしょうか?