井上尚弥と中谷潤人のスーパーファイトが5月2日、東京ドームで決定しました。シンコ・デ・マヨ週間です。

シンコ・デ・マヨは5月5日に意味で、その前後の1週間でメキシコの戦勝記念を祝うお祭りです。海外在住、特に米国在住のメキシコ人が祝うことで知られているように、メキシコ本国では国の祝日に制定されていません。

誤解を恐れずにいうと「メキシコではマイナーだが、米国西部のメキシココミュニティーでは重要なお祭り」です。

クリスマスやバレンタインデー、ハロウィンで大騒ぎする日本人がそんなことを言うと「どの口で言うか!」と怒られそうですが。

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メキシコ的にも世界的にも、シンコ・デ・マヨよりも11月のDía de los Muertos(死者の日)や、9月の独立記念日の方がメジャーなお祭りですが、ボクシングファンにとってはシンコ・デ・マヨ!です。



さて、井上尚弥が昨年、Tモバイル・アリーナ史上に残る不入りの興行事故を起こしてしまったのもシンコ・デ・マヨ週間でした。

今年のTモバでは、デビッド〝メキシカン・モンスター〟ベナビデスとヒルベルト〝スルド〟ラミレスのWBCクルーザー級タイトルマッチが行われますが、当たり前のようにPPV(Amazonプライム)、会場も上階席封鎖なんて惨事にはならないと断言できる、本物のビッグファイトです。

さて、ベナビデスとラミレス、両者ともに「シンコ・デ・マヨに試合ができるのは光栄」と口を揃えるように、この期間にはフロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオという非メキシカンのスーパースターも巻き込んでボクシングのメガファイトが行われてきました…といってもそれも21世紀に入ってからの話。

フリオ・セサール・チャベスにシンコ・デ・マヨのイメージを重ねる人は皆無のはずです。オスカー・デラホーヤでも2000年代の後半になってからこの期間にビッグファイトをしていますが、やはりそのイメージは薄弱です。

「シンコ・デ・マヨ=ボクシングのビッグファイト」のイメージは、カネロ・アルバレスによって2010年代中盤から整形された、非常に新しいものなのです。



最近は日本でも、代々木公園などでイベントが開催されているシンコ・デ・マヨですが、ボジョレー・ヌーボーなどと比べても知名度はまだまだです。

いつの日か、シンコ・デ・マヨは〝バレンタインデー〟になれるでしょうか?