人気階級をどうとらえるのかは難しいところです。

例えば、現在のジュニアミドル級は人気階級ですが、1980年代までは水増し階級の名残りが色濃い「隙間階級」でした。

人気階級への滑走路と見られるジュニアライト級にしても、そこで誰と戦うかが大きなテーマです。

逆に人気階級から外れるフェザー級でも、マニー・パッキャオやマルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、ナジーム・ハメドらが躍動した21世紀初頭は、人気階級に近似した注目の激戦区でした。

それでも、独断と偏見で線引きをするなら「人気階級はライト級以上」となりそうです。

とはいえ、スーパーミドル級から上、ライトヘビー級、クルーザー級、ヘビー級は、体格の良い若い才能が集まりにくい日本ボクシング界の事情を考慮すると、攻略は現実的ではありません。

そこで、ここではライト級、ジュニアウエルター級、ウエルター級、ジュニアミドル級、ミドル級の5階級を「日本人にも可能性のある人気階級」とします。

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これまで、この5階級でタイトルを獲ったのは…。

◾️ライト級…ガッツ石松、畑山隆則、小堀祐介。

◾️ジュニアウエルター級…藤猛、浜田剛史、平仲明信。

◾️ウエルター級…該当者なし。

◾️ジュニアミドル級…輪島功一、工藤政志、三原正、石田順裕。

◾️ミドル級…竹原慎二、村田諒太。

わずか12人だけです。

さらに「当時、そのクラスは人気階級に相応しいレベルの高さがあったか?」というフィルターをかけると、残るのはガッツ石松、浜田剛史、平仲明信、石田順裕、竹原慎二、村田諒太の6人、半減してしまいます。

そして、浜田と平仲、竹原はレベルの高いファイターと戦う前に王座から引き摺り下ろされ、ガッツは全盛期のロベルト・デュラン、石田はポール・ウィリアムス、ゲンナジー・ゴロフキン、村田も全盛期を過ぎたゴロフキンの軍門に降ってしまいました。

そう振り返ると「ラスベガスやニューヨークの大会場でメインイベンターとして戦い続ける実力」を持った〝メジャーリーガー〟はまだ1人も生み出せていないという悲しい現実に行き着いてしまいます。

そして、これからもこの状況はつづくのでしょうか…?