日本時間のきょう行われるWBCジュニアライト級王者オシャキー・フォスターとスティーブン・フルトンのタイトルマッチが、1階級上のライト級の暫定王者決定戦に変更されました。

前日計量でフルトンが2ポンドもオーバー。プロボクシングの場合は〝雨天決行〟が大原則。試合が中止になることはないと思われましたが、まさかの階級変更での決行。

本来なら、フルトンが勝ってもタイトルの移動はなく、フォスターが勝ったらタイトル防衛という変則タイトルマッチになるはずでしたが…。

この愚かな決定は1988年にシュガー・レイ・レナードがWBCライトヘビー級王者ドニー・ラロンデに挑戦したとき、168ポンドのキャッチウエイトで強行したばかりかスーパーミドル級のタイトルもかけられた「1試合で2つの階級をステイク」したあの史上最悪のタイトルマッチに並ぶものでしょう。

もちろん、当時と今ではボクシングの衰退度合い、レナードとフルトンの名前を考えると注目度が全く違いますが。

それにしてもWBCはなぜ、こんなことをしてしまったのか?



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認定料を取りそびれないため?

このままでは、タイトルがステイクされるのはフォスターのみという変則マッチ。両者から認定料を取るための苦肉の策。

これがカネロ・アルバレスのように巨額の認定料が見込めるスター選手ならともかく、報酬がせいぜい10万ドルレベル、つまり認定料が1000ドル単位のフルトンが対象。わずか数千ドルのために、マイナースポーツの小さな世界とはいえメディアやファンから非難を集めるのはハイリスク・ローリターンに過ぎます。

さらに、今回の暴挙は認定団体がボクシングを堕落させたとネガティブキャンペーンを展開するリング誌や、ズッファ・ボクシングと提携関係にあるWWE社長でTKOグループのニック・カーンにさらなる攻撃材料を与えるようなものです。

超不人気選手フルトンから認定料を取るためでは、説明できません。

認定団体不要論が展開され、サウジアラビア陣営のズッファボクシングと年間1000万ドルの資金提契約を結んだテレンス・クロフォードがWBC会長のマウリシオ・スライマンを名指しで批判しているタイミングで、挑戦者が軽量失敗したタイトルマッチの階級を変更するのはあまりにも不自然。

今回の決定について、マウリシオからの説明はまだありません。

そもそも、マウリシオはこの一件にどこまで絡んでいたのでしょうか?