前回の HEAD TO HEAD での忘れ物を拾わせて下さいませ。
INTELLIGENCE AND STRATEGIC DEXTERITY
直訳すると「知性と戦略的機敏性」ですが、ボクシングファンに読んでもらう記事としては「なに、それ?」ですな。
ここでは「INTELLIGENCE AND STRATEGIC DEXTERITY」を「ボクシングIQは?そしてプランB、プランC…はあるのか?」と和訳させていただきます(異論反論、大歓迎!)。

INTELLIGENCE AND STRATEGIC DEXTERITYーーー「ボクシングIQは?そしてプランB、プランC…はあるのか?」。
「ボクシングIQは?」と「そしてプランB、プランC…はあるのか?」は、ほぼ同じ意味と考えて差し支えありません。
「ボクシングIQは?」「そしてプランB、プランC…はあるのか?」と聞いて、あなたが世界のボクシングを溺愛するファンなら、一人残らず真っ先に思い浮かべるのは1981年9月16日、ラスベガス・シーザースパレス屋外アリーナで行われたUndisputed Welterweight championshipであるはずです。

ボクサーのレナード、パンチャーのハーンズ。
ジャブとフットワークを駆使してリングを大きく使うレナードを、攻撃偏重のデトロイト・スタイルのハーンズが追い詰める。
そんな展開が予想され、その通りの立ち上がりになりましたが…。
ジョー小泉が「寄せては返す波のような」と感動を表現した試合は、まさに両者のINTELLIGENCE AND STRATEGIC DEXTERITY のせめぎ合いでした。
ハーンズがリードして中盤に入ると、レナードが前のめりに攻勢をかけ、ハーンズが精巧なジャブでボックスを試みる、まさかの展開。
当時、彼らのために作られたといっても過言ではないリング誌のPFPで1位と2位を争う、超ハイレベルな対決で、レナードとハーンズは途轍もないボクシングIQ(引き出しの多さ)を見せつけたのでした。
すでに、ボクシングがメジャースポーツとは認められなくなった時代にもかかわらず、あの試合が「ボクシング史上最高の試合」と語り継がれてきたことには理由があるのです。

PFPファイターとしては対戦相手の質が残念なほど低い井上尚弥のキャリアで、ムロジョン・アフマダリエフは間違いなく最強です。雑魚挑戦者、マーロン・タパレスに大番狂せを起こされたことを差し引いても。
INTELLIGENCE AND STRATEGIC DEXTERITYーーー「ボクシングIQは?そしてプランB、プランC…はあるのか?」。
もう半世紀近くも経ってしまった、あの伝説の「寄せては返す波のような」展開になればーーー楽しみです!
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