Yesterday all my troubles seemed so far away…
このブログではたびたび「時代の違う選手に優劣を付けるのは不可能」と本音を記してきました。
画期的なパフォーマンスを披露して、多くの人を熱狂させる、その意味では手付かずのフィールドが多く残されている過去の方が有利です。
日本列島に力道山や長嶋茂雄を超える熱狂をもたらすことは、大谷翔平でも不可能です。
細かな技術という点では、時代が下るほど巧緻になるのは当然で、そうでなければそのジャンルはよほど衰退しているといえことです。
そこにフォーカスしてしまうと、時代が新しいほど優れている、現代のプレーヤーが30年後、50年後に語られることはなくなってしまいます。

しかし、それでは面白くありません。
PFPの議論がそうであるように、無意味な遊びはなかなか面白いものです。
そもそもの話、遊びに意味を持たせると、面白くもなんともなくなります。

野球の世界なら、かつて野茂英雄は語りました。
「今の時代?それはぼくの時代よりもレベルがはるかに高い。投球は速くなって変化球も進化している。それを身につけなければいけない投手は大変だし、それを打たなきゃいけない打者はもっと大変」。
「昔の時代?そりゃ、僕の時代よりもレベルが高い。球団数も少ないし、レベルの高いプレイヤーがたくさんいた」。
そして、王貞治は大谷翔平について「我々が見上げていたものを彼は見下ろしているんじゃないか」と絶賛しました。
王は現代野球にもふれて「私たちの時代は2番手、3番手の投手は実力がグッと落ちた。いまは最後に出てくるのが一番手強い投手だからね」と、今の選手の苦労を慮りました。

「昔の選手の方が強いよ。今の選手が昔の野球に放り込まれたら通用しません」。そう言い切った落合博満でも「私と大谷、どっちが上か?そんなもの、彼の方が数段上ですよ」と、特異なサンプルとはいえ潔く〝負け〟を受け入れています。
ただ、王貞治や落合博満が白旗を挙げたのは、日本の選手にとっての最高峰が日本止まりだった時代から、天井を突き抜けてMLBへと、完全にステージが変わったということが最大の理由です。
そして、また同じホームラン打者でも王貞治と大谷翔平では体格が全く違います。

そして、そして。
野球とは全く違うのが、ボクシングです。
欧米ではライト級以上でなければ、まともな注目を集めることが出来ない世界です。
しかし、王貞治と大谷翔平の例を出すまでもなく、日本人の体格は劇的に向上しているというのに、ボクシングではいまだに軽量級が中心どころか、その集中度はむしろ引き上がっています。
現在の世界王者の全てがジュニアフェザー級以下、フェザー級以上の世界王者が生まれるのはレアな現状では、プロボクサーの体格は貧弱化していると言っても差し支えないかもしれません。
欧米で不人気の軽量級だから日本で好き勝手出来る、さらに新設クラスが増えてチャンスが広がる。
逆に欧米で人気の高いライト級以上のクラスはレベルも興行を打つコストも桁違いに高くなるから、挑戦すらなかなかおぼつかない…そんな事情が横たわっていることはよく知られている通りです。
さらに、ボクシングのマイナー化によって体格の良い才能がますますこの競技から遠ざかる傾向が強まっていることも残念ながら事実です。
また、王と大谷のような体格差も、ボクシングには存在しません。
バンタム級では、ファイティング原田も中谷潤人も全く同じ118ポンドです。それゆえにオールタイムPFPのような議論がより熱を帯びることができるのです。
一方で野球と違って、ボクシングがそのステイタスをだだ下がりに下げている大きな理由の一つが、団体と階級の増殖です。

17階級の中で不要な水増し階級は軽量級に固まっています。…20日は選挙、ではなく「バリオスvsパッキャオ」です。
そして、本来ならあってはいけないデタラメ・ランキングがまかり通り、以前ならノンタイトル戦になったはずのラモン・カルデナスのような選手でも世界ランカーに紛れ込むことになるのです。
もちろん、認定団体にとっては、ノンタイトル戦なら見入りゼロ、タイトル戦なら認定料をしっかり徴収できますから、どんな理由をつけてもタイトルマッチにしたいのは当然です。
現在、ラスベガスで最高のアリーナはマディソン・スクエア・ガーデンが手がけたThe Sphere。UFCに先を越されて、ボクシングではまだ〝未踏の地〟。最初にここでスイート・サイエンスを披露するのは…まさかまさかのパッキャオvsメイウェザー2????
日本人からボクシングファンなら誰もが知る人気階級のスター選手が出現、ラスベガスの最高アリーナやメガスタジアムで本物の大イベントをふちあげ、井上尚弥が「ぼくのラスベガスとは全く違う」と絶賛するーーーそんな日がいつか訪れるでしょうか…。
このブログではたびたび「時代の違う選手に優劣を付けるのは不可能」と本音を記してきました。
画期的なパフォーマンスを披露して、多くの人を熱狂させる、その意味では手付かずのフィールドが多く残されている過去の方が有利です。
日本列島に力道山や長嶋茂雄を超える熱狂をもたらすことは、大谷翔平でも不可能です。
細かな技術という点では、時代が下るほど巧緻になるのは当然で、そうでなければそのジャンルはよほど衰退しているといえことです。
そこにフォーカスしてしまうと、時代が新しいほど優れている、現代のプレーヤーが30年後、50年後に語られることはなくなってしまいます。

しかし、それでは面白くありません。
PFPの議論がそうであるように、無意味な遊びはなかなか面白いものです。
そもそもの話、遊びに意味を持たせると、面白くもなんともなくなります。

野球の世界なら、かつて野茂英雄は語りました。
「今の時代?それはぼくの時代よりもレベルがはるかに高い。投球は速くなって変化球も進化している。それを身につけなければいけない投手は大変だし、それを打たなきゃいけない打者はもっと大変」。
「昔の時代?そりゃ、僕の時代よりもレベルが高い。球団数も少ないし、レベルの高いプレイヤーがたくさんいた」。
そして、王貞治は大谷翔平について「我々が見上げていたものを彼は見下ろしているんじゃないか」と絶賛しました。
王は現代野球にもふれて「私たちの時代は2番手、3番手の投手は実力がグッと落ちた。いまは最後に出てくるのが一番手強い投手だからね」と、今の選手の苦労を慮りました。

「昔の選手の方が強いよ。今の選手が昔の野球に放り込まれたら通用しません」。そう言い切った落合博満でも「私と大谷、どっちが上か?そんなもの、彼の方が数段上ですよ」と、特異なサンプルとはいえ潔く〝負け〟を受け入れています。
ただ、王貞治や落合博満が白旗を挙げたのは、日本の選手にとっての最高峰が日本止まりだった時代から、天井を突き抜けてMLBへと、完全にステージが変わったということが最大の理由です。
そして、また同じホームラン打者でも王貞治と大谷翔平では体格が全く違います。

そして、そして。
野球とは全く違うのが、ボクシングです。
欧米ではライト級以上でなければ、まともな注目を集めることが出来ない世界です。
しかし、王貞治と大谷翔平の例を出すまでもなく、日本人の体格は劇的に向上しているというのに、ボクシングではいまだに軽量級が中心どころか、その集中度はむしろ引き上がっています。
現在の世界王者の全てがジュニアフェザー級以下、フェザー級以上の世界王者が生まれるのはレアな現状では、プロボクサーの体格は貧弱化していると言っても差し支えないかもしれません。
欧米で不人気の軽量級だから日本で好き勝手出来る、さらに新設クラスが増えてチャンスが広がる。
逆に欧米で人気の高いライト級以上のクラスはレベルも興行を打つコストも桁違いに高くなるから、挑戦すらなかなかおぼつかない…そんな事情が横たわっていることはよく知られている通りです。
さらに、ボクシングのマイナー化によって体格の良い才能がますますこの競技から遠ざかる傾向が強まっていることも残念ながら事実です。
また、王と大谷のような体格差も、ボクシングには存在しません。
バンタム級では、ファイティング原田も中谷潤人も全く同じ118ポンドです。それゆえにオールタイムPFPのような議論がより熱を帯びることができるのです。
一方で野球と違って、ボクシングがそのステイタスをだだ下がりに下げている大きな理由の一つが、団体と階級の増殖です。

17階級の中で不要な水増し階級は軽量級に固まっています。…20日は選挙、ではなく「バリオスvsパッキャオ」です。
そして、本来ならあってはいけないデタラメ・ランキングがまかり通り、以前ならノンタイトル戦になったはずのラモン・カルデナスのような選手でも世界ランカーに紛れ込むことになるのです。
もちろん、認定団体にとっては、ノンタイトル戦なら見入りゼロ、タイトル戦なら認定料をしっかり徴収できますから、どんな理由をつけてもタイトルマッチにしたいのは当然です。
現在、ラスベガスで最高のアリーナはマディソン・スクエア・ガーデンが手がけたThe Sphere。UFCに先を越されて、ボクシングではまだ〝未踏の地〟。最初にここでスイート・サイエンスを披露するのは…まさかまさかのパッキャオvsメイウェザー2????
日本人からボクシングファンなら誰もが知る人気階級のスター選手が出現、ラスベガスの最高アリーナやメガスタジアムで本物の大イベントをふちあげ、井上尚弥が「ぼくのラスベガスとは全く違う」と絶賛するーーーそんな日がいつか訪れるでしょうか…。
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