Saturday 11, February 1978
  
Hilton Hotel, Las Vegas, Nevada
promoter:Bob Arum (Top Rank),
Mel Greb,
 Ash Resnick



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Saturday 1, October 2011
  
MGM Grand, Marquee Ballroom, Las Vegas, Nevada
promoter:Bob Arum,
         Fernando Beltran,
       Akihiko Honda

WBCジュニアフェザー級12回戦

©︎西岡利晃
vs
ラファエル・マルケス



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Sunday 4, May 2025
  
T-Mobile Arena, Las Vegas, Nevada, USA
promoter:Bob Arum (Top Rank)
USA ESPN, USA ESPN+

Undisputed title ジュニアフェザー級12回戦



米国ネバダ州ラスベガス。そのリングに上がった日本人ボクサーの数は、数え切れません。

しかし、世界タイトルマッチとなると龍反町、西岡利晃、井上尚弥の3人だけ。いずれも怪老ボブ・アラムがプロモートしたものでした。

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The Bubble。いま思い出しても悲しい記憶しかありません。


井上についてはコロナ禍の2020年10月31日にMGMグランドの会議室〝The Bubble〟(vsジェイソン・モロニー)、2021年6月19日にバージンホテル(vsマイケル・ダスマリナス)と保持するWBA /IBFバンタム級タイトルをかけて戦っていますが、やはりアラムのプロモートでした。

私は1978年の龍反町を知りません。

のちに活字や動画で、当時30歳の反町の偉大な挑戦を知りました。

盟友・輪島功一が当時はマイナークラスのジュニアミドル級で大活躍、日本列島を熱狂させていた一方で、反町は〝ひっそり〟とラスベガスのヒルトンホテル特設リングでウエルター級の名王者カルロス〝King〟パロミノと7ラウンド2分3秒も拳を交錯させ続けたのでした。

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1970年代、日本のプロボクシングはラスベガスへの特別な憧れは存在していませんでした。

プロボクサーの夢は「世界チャンピオンになること」で、敵地でタイトル奪取、防衛は名誉なことと評価される土壌はあっても、ラスベガスだけを不自然に憧憬することはありませんでした。

世界タイトルではないものの、1990年代に辰吉丈一郎はザ・アラジンで2試合、ミラージュで1試合、計3試合でラスベガスのメインイベンターをつとめました。

網膜剥離の規定や世論、日本で試合することに対してさまざまなハードルに囲まれた辰吉にとって、ラスベガス進出は苦渋の決断でしかありませんでした。

辰吉は「いつかシーザースパレスで戦うのが夢」などという、的外れな幻覚は見ていませんでした。

もちろん、人気者の辰吉が西海岸で興行を打つことは、外貨が落とされ、アジアコミュニティーのボクシング熱を刺激することが期待され、現地では歓迎されますが、持ち出しだけが膨らむ難しい商売でした。

「日本でやった方が遥かに注目され、ファイトマネーもずっと高額になる」のは、西岡や井上のケースと全く同じですが、辰吉は仕方なくラスベガスへ向かったのです。

辰吉の1990年代に何が起きて、ボクシング界にラスベガスへの特別な憧れが生み出されてしまったのか?

すでに1980年代から人気スポーツの多様化に推される形で、ボクシングの社会的ステイタスが低下する中で、団体と階級がいたずらに増殖、ボクシングは外からも中からも崩れていきます。

そして、野茂英雄や中田英寿らによって世界最高峰で戦うことこそが、世界的なアスリートの姿であり、米国や欧州の本場で評価される報道がカッコいいというモデルが確立してしまうと、日本が最高峰であり本場であるボクシング軽量級は行き場を見失ってしまいます。

日本が最高峰であり、本場。つまり、米国にも欧州にも軽量級への需要は悲劇的に低いにもかかわらず、彼らは暴走してしまいます。

西岡とその陣営は「MGMブランド」に拘泥し、井上は「T -モバイル・アリーナ」へ押し売り的に売り込みました。正確には、押し売りが自分でカネを払って商品を届けるという、なにがしたいのかよくわからないマッチポンプです。

その結果、西岡は「パッキャオやタイソンが戦ったMGM」の宴会場でWBCから引退勧告が出ているマルケスと、井上は「ラスベガスの最高舞台」でマニアでも知らないメキシカンと、一次価格からどんどん値下げされるチケット、上階席封鎖の会場で戦うことになりました。

もちろん、二人の試合は米国から強烈なリクエストがあっての開催という触れ込みでしたが、実態は自分でカネを払う不可解な押し売りでした。

井上を、大谷翔平と並べて語りたがる大橋秀行や信者も愚か極まります。

ボクシングはメジャースポーツではありません。野球はメジャースポーツとして、米国に大きな需要が出来上がっているマーケットです。

もちろん、再びメジャースポーツになる夢に向かうことは素晴らしい挑戦ですが、その場所は小さな一歩を重ねていくことでしか辿り着けないほど遠くに行ってしまいました。

いきなり身の丈に合わない大舞台を目指して、嘘を重ねるのは逆に遠回りです。サステナビリティの「サ」もない、突発的・その場しのぎでしかありません。

米国に大きな需要がないなら、すでに需要があるアジアで大きなムーブメントを起こして上海やマカオ、バンコク、シンガポール、オーストラリアで興行を開催、ラスベガスや米国から招致されるような流れが、時間はかかりますが、未来につながるはずです。

最初はTモバなど用意してくれないでしょうが、それでもUFCのように成功を重ねていけばTモバでPPVなんて大興行もありえるでしょう。

想定以上の人気となればチケットは「パックメイ」のように値上がり、逆・井上現象もあるでしょう。

もちろん、軽量級の州ランキングすら存在しない米国で成功するのは至難の業です。

このブログでもたびたび紹介している米国BOXING NEWS 24は井上を批判していますが、貴重なメディアです。明らかに興味を示してくれているのですから。

一番腹立たしいのは、高額の放映権料をむしり取りながら無視するESPNです。

世界的に注目度が高い試合が集中するシンコ・デ・マヨで、優先順位が極端に低いのはわかりますが、やっつけのポスターを1枚作っただけで実質的なプロモーションは一切なし。

それなのに、メディアとしてもプロモーターとしてもライバルのDAZNとリング誌、エディ・ハーンとフランク・ウォーレンが企画した「クリス・ユーバンクJr. vs コナー・ベン」の茶番劇を大騒ぎで扱うESPN…。

ちなみに、西岡のMGM、井上のTモバ、二人はともにキャリア最高のファイトマネーを手にするというのですが…。

もうこれ以上、優秀な日本のボクサーをピエロにしてはいけません。