井上尚弥のT-モバイル・アリーナ初登場まで、あと2週間を切りました。
対戦相手に選ばれたラモン・カルデナスは全く無名といって差し支えのない不器用なファイター。
この試合のウィリアム・ヒルの見立ては井上の勝利が1/50(1.02倍)、カルデナス12/1(13倍)。
この数字は6月8日に行われるIBFクルーザー級王者ジェイ・オペタイアが地元でクラウディオ・スクエオを迎える防衛戦と全く同じ。
認定団体がそれぞれ我田引水のデタラメランキングを作る時代、一方的な掛け率は珍しくもなんともありませんが、それにしても、です。
あと10日あまり、試合に関するニュースや、ボクシング開催地としてのラスベガスにもクローズアップしながら、日本ボクシング史上最高ファイターの1人を遠く離れた日本から追いかけてみます。
その前に、もう5年も前の記事になりますが、再掲します。

◾️◾️◾️2019年の年間表彰式で京口紘人は、米国進出を果たす井上尚弥について「ぼくも続きたい。軽量級の選手がラスベガスでメインを張るなんて今までなかったことだから」と発言しました。
実際には西岡利晃が2011年に、WBCジュニアフェザー級王者としてMGMグランドガーデンのマーキー・ボールルームにラファエル・マルケスを迎えて防衛戦を行っています。
さらに、世界戦ではありませんが辰吉丈一郎もミラージュやザ・アラジンなどラスベガスのリングでメインを張っています。
辰吉人気は凄まじく、リングサイドには大応援団が詰めかけ、リングアナウンサーはジミー・レノンJr.、レフェリーはリチャード・スティール、リングサイドにはフリオ・セサール・チャベスやジェームス・トニーらビッグネームを呼ぶなど、下手な世界戦よりも派手にデコレーションされました。
4月25日のマンダレイベイもジャパンマネーをばら撒いて、とにかく豪華に取り繕うでしょう。
ただ…「辰吉のケース」は井上とは少しニュアンスが違いました。網膜剥離の診断が下された辰吉はJBC統括の試合には出場できなかったからです。
一方で、長谷川穂積や西岡、井上尚弥が目指した「ラスベガス」は、ボクシングの〝メジャー〟として、でした。
ラスベガスでメジャーなのはウェルター級やミドル級、ヘビー級の欧米での人気階級に限定されるというのに彼らはなぜかそこには軽量級の需要もあると勘違いしてしまうのです。
「ありもしない世界を妄想する」。
それは、かつての魔裟斗や那須川天心らキックボクサーが〝世界〟を目指したのと同じ思考回路です。
特にこの20年あまりで、ボクシングやキックのトップ選手が「ラスベガス妄想」に囚われるようになったことは、野球のメジャーリーグや欧州サッカーのトップリーグに日本人選手が挑戦し大きな成果を持ち帰るようになったことと無縁ではありません。
ボクシングの軽量級やキックにとっても、〝メジャー〟や〝トップ〟の舞台がラスベガスにあって欲しいという切実な思いが幻覚を呼び起こしてしまうのでしょう。
その強烈な思いが、ありもしない妄想や幻覚、蜃気楼を見てしまうことになりました。
そして「PFPファイターの上位=ラスベガスでPPV・20億円」などというデタラメな方程式が存在するかのようなフェイクの報道を垂れ流す日本のメディアが、思考能力の欠落した長谷川信者や西岡信者、井上信者を蔓延させてきたのです。
長谷川や西岡は「ファイティング原田を超えた」とも言われました。しかし「あれから」10年経って、二人の評価はどうなったでしょうか?
そして、あれだけ騒いでいた信者の方々はどこに消えてしまったのでしょうか?
WOWOWはどうして京口の発言に「西岡選手がいますよ!」と訂正しないのでしょうか?
当時「日本ボクシング史上最大の戦い」とまで報道された西岡のMGMメインはどうして無かったことにされたのでしょうか?
まともなスポーツなら世界王者として勝ち続けていれば「世界最強」と認められます。「弱い相手にしか勝っていない」なんて難癖をつけられる訳がありません。
しかし、ボクシングではオマール・ナルバエスのように無敗のまま2階級に渡って二桁防衛をマークしても、PFP10傑にも数えられない摩訶不思議な「伝説の名王者」(フジテレビ)が存在します。
4つのアルファベット団体が我田引水的に王者とランキングを量産、日本人世界王者も多いときは10人を超えて存在。
他のスポーツで例えると、メジャーリーグで毎年日本人の本塁打王や最多勝利投手が輩出され、サッカーで毎年バロンドールの候補に日本人がノミネートされるような状況です。
ボクシングの世界では Undisputed Champion(議論する余地のない王者)やLineal Champion(正統な王者)という他のスポーツではありえない不思議な称号もあります。
「議論する余地のない本塁打王」「正統なW杯得点王」…そんなの聞いたこともありません。
対戦相手に選ばれたラモン・カルデナスは全く無名といって差し支えのない不器用なファイター。
この試合のウィリアム・ヒルの見立ては井上の勝利が1/50(1.02倍)、カルデナス12/1(13倍)。
この数字は6月8日に行われるIBFクルーザー級王者ジェイ・オペタイアが地元でクラウディオ・スクエオを迎える防衛戦と全く同じ。
認定団体がそれぞれ我田引水のデタラメランキングを作る時代、一方的な掛け率は珍しくもなんともありませんが、それにしても、です。
あと10日あまり、試合に関するニュースや、ボクシング開催地としてのラスベガスにもクローズアップしながら、日本ボクシング史上最高ファイターの1人を遠く離れた日本から追いかけてみます。
その前に、もう5年も前の記事になりますが、再掲します。

◾️◾️◾️2019年の年間表彰式で京口紘人は、米国進出を果たす井上尚弥について「ぼくも続きたい。軽量級の選手がラスベガスでメインを張るなんて今までなかったことだから」と発言しました。
実際には西岡利晃が2011年に、WBCジュニアフェザー級王者としてMGMグランドガーデンのマーキー・ボールルームにラファエル・マルケスを迎えて防衛戦を行っています。
さらに、世界戦ではありませんが辰吉丈一郎もミラージュやザ・アラジンなどラスベガスのリングでメインを張っています。
辰吉人気は凄まじく、リングサイドには大応援団が詰めかけ、リングアナウンサーはジミー・レノンJr.、レフェリーはリチャード・スティール、リングサイドにはフリオ・セサール・チャベスやジェームス・トニーらビッグネームを呼ぶなど、下手な世界戦よりも派手にデコレーションされました。
4月25日のマンダレイベイもジャパンマネーをばら撒いて、とにかく豪華に取り繕うでしょう。
ただ…「辰吉のケース」は井上とは少しニュアンスが違いました。網膜剥離の診断が下された辰吉はJBC統括の試合には出場できなかったからです。
一方で、長谷川穂積や西岡、井上尚弥が目指した「ラスベガス」は、ボクシングの〝メジャー〟として、でした。
ラスベガスでメジャーなのはウェルター級やミドル級、ヘビー級の欧米での人気階級に限定されるというのに彼らはなぜかそこには軽量級の需要もあると勘違いしてしまうのです。
「ありもしない世界を妄想する」。
それは、かつての魔裟斗や那須川天心らキックボクサーが〝世界〟を目指したのと同じ思考回路です。
特にこの20年あまりで、ボクシングやキックのトップ選手が「ラスベガス妄想」に囚われるようになったことは、野球のメジャーリーグや欧州サッカーのトップリーグに日本人選手が挑戦し大きな成果を持ち帰るようになったことと無縁ではありません。
ボクシングの軽量級やキックにとっても、〝メジャー〟や〝トップ〟の舞台がラスベガスにあって欲しいという切実な思いが幻覚を呼び起こしてしまうのでしょう。
その強烈な思いが、ありもしない妄想や幻覚、蜃気楼を見てしまうことになりました。
そして「PFPファイターの上位=ラスベガスでPPV・20億円」などというデタラメな方程式が存在するかのようなフェイクの報道を垂れ流す日本のメディアが、思考能力の欠落した長谷川信者や西岡信者、井上信者を蔓延させてきたのです。
長谷川や西岡は「ファイティング原田を超えた」とも言われました。しかし「あれから」10年経って、二人の評価はどうなったでしょうか?
そして、あれだけ騒いでいた信者の方々はどこに消えてしまったのでしょうか?
WOWOWはどうして京口の発言に「西岡選手がいますよ!」と訂正しないのでしょうか?
当時「日本ボクシング史上最大の戦い」とまで報道された西岡のMGMメインはどうして無かったことにされたのでしょうか?
まともなスポーツなら世界王者として勝ち続けていれば「世界最強」と認められます。「弱い相手にしか勝っていない」なんて難癖をつけられる訳がありません。
しかし、ボクシングではオマール・ナルバエスのように無敗のまま2階級に渡って二桁防衛をマークしても、PFP10傑にも数えられない摩訶不思議な「伝説の名王者」(フジテレビ)が存在します。
4つのアルファベット団体が我田引水的に王者とランキングを量産、日本人世界王者も多いときは10人を超えて存在。
他のスポーツで例えると、メジャーリーグで毎年日本人の本塁打王や最多勝利投手が輩出され、サッカーで毎年バロンドールの候補に日本人がノミネートされるような状況です。
ボクシングの世界では Undisputed Champion(議論する余地のない王者)やLineal Champion(正統な王者)という他のスポーツではありえない不思議な称号もあります。
「議論する余地のない本塁打王」「正統なW杯得点王」…そんなの聞いたこともありません。
プロボクシングの世界で「頂点」とは何なのでしょうか?
対戦相手に手枷・足枷を嵌めさせて勝ち続けるカネロは、卑怯者ではなく頂点ですか?誰も世界最高と評価しない41歳のパッキャオは、ただの人気者ではなく頂点ですか?
それとも、卑怯者や人気者だけが優遇されるボクシングに、そもそも頂点など存在しないのでしょうか?
ムーンショットには月面着陸という具体的な着地点がありました。井上が二つの拳で解こうとしているのはムーンショットよりも難問かもしれません。
対戦相手に手枷・足枷を嵌めさせて勝ち続けるカネロは、卑怯者ではなく頂点ですか?誰も世界最高と評価しない41歳のパッキャオは、ただの人気者ではなく頂点ですか?
それとも、卑怯者や人気者だけが優遇されるボクシングに、そもそも頂点など存在しないのでしょうか?
ムーンショットには月面着陸という具体的な着地点がありました。井上が二つの拳で解こうとしているのはムーンショットよりも難問かもしれません。
そして、ボクシングでは本来なら最も評価されるべき Undisputed Champion の座に一度も就いたことのないフロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオ、カネロ・アルバレスに飛び抜けて高い報酬と人気が集中する、スポーツと呼ぶにはあまりにも理不尽な状況が当たり前になっています。
世界的な統括団体が存在せず、腐敗し切った承認団体が跋扈するプロボクシングという迷宮では、戦士たちは自分で最強を証明するしかないという不条理なゲームが繰り広げられているのです。
目の前の試合に勝ち続けていれば、栄光も評価も自ずと手に入るのがスポーツ…だとしたら…プロボクシングはスポーツではありません。
今なおパッキャオが最高のPPVファイターである現実は、松坂大輔がNPBで最高年俸を得るようなものです。
腐臭漂う摩訶不思議な魔宮の中で、 倒錯した理不尽と不条理の悪霊を切り裂くべく、拳を挙げた戦士3人の3つの物語です。
最初は「2010年4月30日:日本武道館の長谷川穂積」。そして「2011年10月1日:MGMグランドの西岡利晃」。
そして、それから。。。「2020年4月25日:マンダレイベイの井上尚弥」。
◾️◾️◾️ 「2020年4月25日:マンダレイベイ」はパンデミックの影響で中止になりました。
さて、時計の針を元に戻します。


コメント
コメント一覧 (2)
あんなに区画ごとに綺麗に売れるのか、なぜ末端席から売れていくのか...
これ、Tモバ史に残るガラガラ興行になるんじゃないですか?
放送では目立つ空席は映さないと思うので、信者は未だに「井上はラスベガスでも超満員!」とか騒ぐんでしょうが...
フシ穴の眼
が
しました
それにしても5年前の記事ですか、、、本当にいつもお世話になってます。
フシ穴の眼
が
しました