ウエルター級の団体統一戦。

戦前の予想はIBF王者ジャロン・エニスに傾いていましたが、WBA王者エイマンタス・スタニオニスにもチャンスがあると見ていましたが…。

予想外だったのは、両者のリバウンド差。エニスがとにかく大きく見えたこと。

そして、エニスは〝全力疾走〟を見せることなく〝ジョギング〟するようにリトアニア人を痛めつけ棄権に追い込みました。

CompuBox Punch Stats

PUNCHESENNISSTANIONIS
Total landed8158
Total thrown424185
Percent19.1%31.4%
Jabs landed1629
Jabs thrown22684
Percent7.1%34.5%
Power landed6529
Power thrown198101
Percent32.8%28.7%

手数では30歳のリトアニア人を上回ったものの、精度はスタニオニスの31.4%に大きく劣るわずか19.1%。

それでも、エニスのボディアタックが絶大な効果を上げました。「彼(身長173㎝/リーチ173㎝)は私(178㎝/188㎝)より小さいが、ボディが使えると考えて、その通りだった」。

ここ数試合の内容でエニスの評価は揺らいでいましたが、キャリア最強と目された対立王者に圧勝したことでPFP入りも取り沙汰されています。

ウエルター級の残るストラップはWBCがマリオ・バリオス、WBOが佐々木尽が挑戦状を手渡したブライアン・ノーマンJr.。

ストロー級からミドル級までの13階級でタイトルを獲得してきた日本人ですが、ウエルター級だけは1人の王者も送り出せていません。

ウエルター級は世界的にレベルが高いのに対して、日本の層が薄く、さらに人気階級だけに挑戦するのも難しい…いくつもの十字架を背負わせられた階級です。

エニスやバリオス、ノーマンは、フロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオのスターパワーは持ち合わせていません。佐々木にチャンスが巡ってくる可能性は十分あると思います。

しかし、そこに勝負論が成り立つか、となると…。