BoxRecは全ての階級を平等に見て、公正なポイント制でPFPをラインナップしています。

井上尚弥が堂々の1位。「全ての階級を平等に見る」なら、階級支配度の点で井上を上回るファイターは世界に見当たりません。

そして、中谷潤人が6位。やはり強烈に階級支配をしています。

16位に寺地拳四朗。ジュニアフライ級とフライ級で強豪を倒してきました。

あれ?ESPNやリング誌など多くのメディアで1位に推されているオレクサンデル・ウシクの名前が、トップ10からこぼれ落ちて、なんと13位に甘んじています。


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もちろん、PFPは弱者の言い訳。ヘビー級に門戸が狭いのは当然です。

しかも、ウシクの場合はヘビー級で5試合を戦い全勝ながら、KOはダニエル・デュボアとの打撃戦でマークした一つだけ。判定勝ちの4試合の半分、2試合がSDのクロスゲーム。残る2試合も完封勝利とは程遠い内容。

ウシクの「階級支配度」は非常に貧弱で、5戦5勝が5戦全敗であってもおかしくない、タイトロープを渡るような薄氷の勝利を拾い上げてきただけです。

B級王者のウクライナ人がPFP1位だなんて言い出すなら「ヘビー級は別格」という、PFPでは絶対にあってはならない階級差別です。

「全ての階級を平等に見る」のがPFPの基本。ジュニアフェザー級はレベルが低い、ウェルター級は層が厚くてレベルも高い、ヘビー級が一番強いに決まってるーーーそれを言い出すとPFPのお遊びは終わってしまいます。

もちろん、PFPは「全ての階級を平等に見る」のが基本とはいえ、基本を無視するのも勝手、まず自由な妄想ありきです。

ただ、PFPトップ10を「実際にやったら強いから」とヘビー級だけで10人並べてしまうのは無粋極まります。それじゃ、妄想ちゃうやん、ってことです。

さて、BoxRecが今年から始めた新手のPFP、ファン投票によるPFPを見てみましょう。

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ポイント制PFPとほとんどメンツは変わりませんが、シャクール・スティーブンソンが10傑落ち。

そして、13位から一気にウシクが1位に浮上しています。

井上以下の減量ボクサーたちには「弱者の言い訳=全ての階級を平等に見て、どれだけ階級を支配しているか」を適用しながら、ウシクだけは階級支配度を無視してしまっています。

全く、あからさま過ぎるダブルスタンダード。

ウシクを1位に推すなら、凡庸なウクライナ人とクロスゲームを繰り広げたタイソン・フューリーや、アンソニー・ジョシュアもランキングさせるべきなのに。

もちろん、階級支配度が薄弱なウシクが何故、PFP1位なのかは説明不要でしょう。

「全ての階級を平等に見る」という妄想を破壊して、「リング上でも明らかに階級の違うウシクが絶望的な体重差を跳ね返して巨人たちと互角の戦いを繰り広げた」という妄想ではない、事実を突きつけられてしまったからです。

わずか3〜4ポンドの差で〝ナバレッテとは縁がなくなる〟井上尚弥や、わずか3ポンドで井上のオファーを「全く考えられない」と拒否した井岡一翔のデリケートさに少し幻滅してしまうかもしれません。

もちろん、より弱い相手を求めて自分も弱体化する減量に身を投じる階級では、わずか3ポンドの壁はあるかもしれません。

しかし、自分が強くなることだけをひたすら追求するヘビー級では、ウシクは極端にしても10〜20ポンド差で戦うのは珍しいことではありません。彼らは減量で衰弱しきっていないのです。むしろ、最強の状態で秤に乗り、リングに上がるのです。

井上のようにガンガンにストーブをたいた暖房しまくりの部屋で、分厚い毛布にくるまり、脱水症状を作って、顎が尖り、頬がこけ、肌がカサカサになることもありません。

さて、ではウシクは歴代PFPで最強か?そして、ヘビー級史上最強なのか?