村田諒太が里崎智也ホストを務めるYouTubeチャンネルに出演、スポーツの頂点の高さと競技人口の関係性について語りました。

このブログでもさんざん書き散らかし、一定の結論が出ているお話です。


村田は「持論」として「野球とかサッカーでプロになるってボクシングの世界チャンピオンになるよりよほど競争率高い」「そもそも競技人口が違う。野球の層の厚さは凄い」。
元プロ野球選手への気配りもあったでしょうが、全くその通りです。

ただ「プロ野球選手になる」「Jリーガーになる」というのは、これスポーツの話です。もっとわかりやすくいうと、身体能力や運動感覚に優れた数多くの子どもたちが努力を極め、その中から濾過された才能がさらに淘汰されるのが野球やサッカーです。

一方で、ボクシングやプロレスは「スポーツ」とは呼べない特殊事情にまみれています。

プロレスは言うに及ばず、ボクシングでもこれほど世界タイトルを争う試合が日本で数えきれないほど頻繁に行われているスポーツなどありえません。

「競技人口が多く、競争率が高く、人気もある」野球やサッカーが特別なスポーツで、その頂点で活躍することの難易度が極めて高いことは間違いありません。

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「競技人口が少ない、競争率が低い、人気もない」スポーツは、ボクシング以外にもたくさんあります。

ただ、ボクシングやプロレスは、他のスポーツでいう身体能力や運動感覚に優れた若い才能が通用するとは限りません。

野球関係者は大谷翔平については「よくぞ野球を選んでくれた」と感謝することがありますが、井上尚弥が体格的に小さいことを差し引いても、他のスポーツでも成功していたと確信する人は少数派です。

あるいは、ブル中野がテニスやゴルフなど女子メジャースポーツでも活躍できたか?となると、大谷のような「よくぞ」ではありません。

井上やブルは、幼少期から周囲も羨む運動能力を見せつけてきたわけではありません。体育の授業や運動会で、とんでもないパフォーマンスを見せることもなかったはずです。

ボクシングには畑山隆則のような「一歩間違えればプロ野球選手」という才能も存在しましたが、あれはあれでまた例外です。

ただ、大谷翔平がボクシングをしていたらオレクサンデル・ウシクもタイソン・フューリーを背筋が寒くなるようなやり方で破壊していたか?となると、個人的にはそうは思いません。

長谷川唯がMMAを選んでいたら、UFC王者になっていたかというと、そうは思えません。

もちろん、それを言い出すと井上はボクシング以外では大成しなかった、柔道でも頂点に立てなかったラウジーは他のスポーツなんて論外です。きっと。

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大谷翔平は野球を選びました。

一方で、不器用な井上やブルは、それしかなかったから「選んだ」とはいえないかもしれません。彼らには「それしかなかった」のです。


しかし、真実に迫っていうと、ボクシングが井上を、プロレスがブル中野を選んだのです。

あんなもん、彼らにしか出来ません。あんなもん、スポーツではありません。



スポーツの凄さ、素晴らしさを「圧倒的な競技人口=地球的な人気」に求める人はサッカーを見りゃいい。

「報酬の大きさ、先進国でチヤホヤされるアスリートが最も尊敬できる」と考える人はゴルフやテニスを見りゃいい。

競技人口が多く、華やかな世界最高峰の舞台が存在する人気メジャースポーツは、先日のMLBポストシーズンを見るまでもなく、誰が見ても面白いです。

ただ、怪しいタイトル、ベルトが悪い意味で百花繚乱なボクシングやプロレスは、誰が見ても面白くはありませんが、ある特定のちょっと頭のネジが2、3本抜けた人が見ると、サッカーW杯よりもMLBワールドシリーズよりもはるかに面白いのです。

「みんなが騒いでるから」「世界的に人気があるから」「すごい報酬を稼いでるから」…そのスポーツが好きになる入り口としては良いのかもしれませんが、それだけだと寂しい気もします。

「誰も騒いでない」「人気はない」「報酬もどうなん?」…でも超面白いと感じるスポーツを見つけた人が一番幸せで楽しんでいるのかもしれません。