1988年にWBOが設立されてから始まった4-Belt Era。

WBOが主要団体として認知されるまでには10年近い時間を要しましたから、4-Belt Eraの歴史は約25年と短いものですが、この短期間に12人のUndisputed Championを輩出してきました。

もう少し正確に見ると、バーナード・ホプキンスがミドル級を完全統一した2004−2005年からの20年で12人。

もっとつぶさに見つめると、テレンス・クロフォードが2017年にジュニアウエルター級を平定してからわずか7年で10人です。

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このリストに、日本時間の今朝、ライトヘビー級のアルツール・ベテルビエフが加わりました。

認定団体が統一戦に異常に不寛容だった理由は、団体間に深い憎悪が横たわっていたこと(これは今も変わりません)、王者の数を収斂する統一戦は彼らのビジネスチャンスを激減させるからでした。

しかし、このリストを眺めてすぐに気づくことがあるでしょう。

Undisputed Championは1年前後の極めて短期間で〝解体〟され、認定団体は速やかに決定戦を行っているのです。

統一王者の誕生はビジネスチャンスを減らすという認定団体にとって大きな災いをもたらしますが、統一戦は興行規模が大きくなることから、ファイトマネーの大きさに比例する認定料も稼げるメリットがあります。

認定団体にとって最も都合が悪いことは、統一戦ではなく統一王者が長期間、居座ってしまうことです。

井上尚弥のバンタム級のように「完全統一→すぐに全タイトル返上→王者決定戦」という流れが、認定団体にとっての理想です。

さらに、軽量級では破格のファイトマネーを稼ぐ日本人が新王者に就いてくれるなら最高です。

もし、統一王者が居座りそうなら「指定期限内に指名挑戦者と戦え」と因縁をつけてタイトル剥奪するだけです。

統一戦はボクサーにとってモチベーションが上がり、ファンも楽しめるだけでなく、認定団体にとっても「統一即返上」を前提に大歓迎なのです。

唯一の例外が、スーパーミドル級に4年間も居座ったカネロ・アルバレスです。

どうして強欲で恥知らずの腐敗団体が、こんなに長期間にわたってカネロからタイトル剥奪しなかったのでしょうか?

簡単な理由ですね。米国で傑出したメガファイターのカネロがタイトルを保持してくれている方が、はるかに多くの認定料を稼げるからです。

認定料マーケット全体で考えても、カネロの年2試合の方が、4団体4人の王者が年2試合=合計8試合よりも比べようがないほど巨額になります。

完全統一したのがカネロではなく、エリスランディ・ララであったなら認定団体は慌てふためいて速攻でタイトル剥奪に動いたであろうことは疑う余地がありません。

認定団体はカネロ好きで好きでたまらなく、ララは顔を見るのも声を聞くのも大嫌い、ララが一刻も早く引退するよう朝晩欠かさずお祈りしているはずです。

ベテルビエフは、もちろんカネロよりもララに近い存在です。ララよりもはるかに面白い試合をしますが。

認定団体にとって希望材料は、サウジアラビアが絡んでいるということ。ベテルビエフに人気がなくても、巨額のファイトマネーが用意されるのなら「人気がなくてもベルト持っててもいいよ♡」となります。