村上雅則氏(80)が2日(米国時間1日)、米大リーグのジャイアンツでデビューしてから60年を記念した講演を都内の外国特派員協会で行い、情報の少なかった当時を振り返り「日本でトップクラスの金田さん、杉下さん、稲尾さん、米田さん、小山さんらは活躍できたと思う。打者なら王さん、長嶋さん、野村さん。福本ならスチールが100はできた」と話してくれました。

タラレバを語るとキリがありませんが、現在の状況と同じく投手はかなりのレベルで通用したと考えられます。

今よりも球場が狭く、打者有利の環境が色濃かった時代です。

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さて。

別のタラレバを、プロボクシングで。

もし。

井上尚弥がプロテストを受けたジュニアフェザー級でデビューしていたら、今頃何が起きていたでしょうか?

現実にキャリアをスタートしたジュニアフライ級よりも層の厚いクラスですから、厳しい戦いを強いられたかもしれません。


しかし。

ジュニアフライ級、ジュニアバンタム級、バンタム級、ジュニアフェザー級で見せたようなパフォーマンスを、ジュニアフェザー級スタートでもトレースしていたら、もしかしたら、今頃はライト級でそれこそワシル・ロマチェンコやガーボンタ・デービスらと激闘を繰り広げていたかもしれません。

あるいは。

その上のジュニアウエルター級やウェルター級まで視界に捉えていたかもしれません。

そんなタラレバの世界では、それこそラスベガスやニューヨークの大会場を湧き上がらせ、井上信者が見る幻覚が現実になっていたはずです。


もちろん。

はるかにレベルの高い人気階級でそんなにうまくいくわけがない、という意見が多数でしょう。

日本のプロ野球からメジャーに挑んだトップ選手が一人を「例外」として、ほとんど全ての選手が成績を落としているように、井上が輝いて見えるのは専業ボクサーが少なく、層も薄いマイナー階級だからこそ、なのかもしれません。

それでも…。

もしかしたら、井上もメジャーでさらに輝きを増す「例外」だったのかもしれません。

そう、やはり井上信者が並べて語りたがる、例外の彼と同じように。

しかし。

それは…金田や稲尾がメジャーに乗り込んでいたら?と同じ、何を語ってもタラレバの想像をはみ出すことはありません。

それでも。

そんな鱈の肝臓を肴に深酒しながら想像を巡らせたくなるのは、私だけではないでしょう。


プロデビューで無理やりジュニアフライを選択したのは、より弱い相手を求めて自分も弱体化する行為でしたが、限界下限クラスからスタートすることで複数階級制覇の数字を稼ぐ狙いもあったでしょう。


10年前。

井上尚弥が何者かを、誰も知りませんでした。父親も、そして本人も。

鱈の肝臓なんて、そこまで美味いもんではありません。

さて。

明日の有明アリーナで、井上尚弥はどんな現実を見せてくれるでしょうか。