現在、欧米でほとんど関心が払われることのないジュニアフェザー級以下でPFPランキングに入っているのは井上尚弥、バム・ロドリゲス、中谷潤人、寺地拳四朗の4人。

中でも、数週間の刹那とはいえ、PFP1位評価を受けた経験のある井上はFighter Of The Yearにまで輝きました。

ネットの専門サイトなどあろうはずもなく、定期的なPFP発表も1980年代のリング誌が選定していた年間PFP(Best Fighter Poll)しか存在しなかった、1980年以前の時代のファイターと井上や中谷を「ファイティング原田はリング誌PFPに入っていなかった」と比較することは、井上信者らにとっては禁断の〝ヤブヘビ〟です。

原田が後世のPFP(リング誌の1960年代PFP)で5位に入っていることは、井上信者からすると「知らなかったことにしよう」という愕然とした事実になってしまいます。

そして、無知蒙昧な井上信者的な人々がやはり目と耳を塞ぎたいのは「ローマン・ゴンサレスが2年間もPFP1位に君臨していた事実」もそうです。

そんな「井上信者にとって都合の悪い事実」チョコラティトがリングに帰ってきました。

37歳の殿堂入り確実ファイターが最後に母国で戦ったのは、2015年2月28日(バレンティン・レオン戦)。

ローマン・ゴンサレスが10年近くも繰り広げたサーカスライフは、日本のスター選手では想像もできません。プロボクシングが経済原理だけで動くエンターテインメントであることを、改めて痛感するしかありません。



そんな〝ホームレス〟の10年間で4階級を制覇、「今世紀最高の軽量級」(リング誌/ESPN)の称号を欲しいままにし、PFP1位に2年も君臨したチョコラティトがホームカミング・バウトに選んだのは31歳のコロンビア人、ロベール・バレラ。

田口良一のWBAジュニアフライ級タイトルにも挑戦した経験のあるバレラですが、ここ数年は地元で格下相手とお茶を濁すような試合を繰り返していました。

先に、そのパフォーマンスを見た感想を短くまとめてしまうと「全盛期のチョコラティトとは別人」でした。

バンタム級での肩慣らしと考えれば、及第点の内容だったのかもしれません。

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しかし、前日軽量も116ポンド3/4で「減量は問題なかったが、調整(ベストのバンタム級)では反省」というように、リミットに余裕を残してしまいました。


現在のバンタム級シーン、WBA(井上拓真)とIBF(西田凌佑)はいつ誰に負けても誰も驚かない王者。WBO(武居由樹)も伸び代は十分なものの、穴王者ジェイソン・モロニーの追い上げを許す経験の浅さが不安点です。

この3人が相手ならチョコラティトがオッズでも専門家予想でも有利と出るでしょう。

ただ、しかし。歴史的なグレートの最後の輝きも見てみたい。

もし、WBC王者・中谷潤人の快進撃を止めるようなら、これほど価値のある軽量級5階級制覇は他にありません。