Lifetime Boxing Fights 22


7月7日(日)両国国技館

ジュニアバンタム級 団体統一戦

WBA©︎井岡一翔
vs
IBF©︎フェルナンド・マルチネス


いよいよ明日に迫った大勝負。

エディー・ハーンを後悔させる大勝負はここをクリアした先にありますが、まずは、フェルナンド・マルチネスです。

そして、こいつは難敵かもしれません。

アルゼンチンのボクサーというと、最近ならスタイリッシュなセルヒオ・マルチネスや、ディフェンスマスターのオマール・ナルバエスらテクニシャンが思い浮かぶ一方で、マルコス・マイダナやルーカス・マティセのようなラフなパンチャーも強烈な印象を残してきました。

井岡の前に立ち塞がるフェルナンド・マルチネスは、どのタイプか?…となるとテクニシャンではありません。

マイダナやマティセほどの破壊力はないものの、好戦的で打撃戦での巧さは持っています。

メキシカンスタイルのアルゼンチン人、といったところでしょうか?

敵地に乗り込んでくることも考慮すると、マルチネスは序盤からいつも以上に攻撃的に前進して来るはずです。

井岡にとって、けして不得手な相手ではありません。

オッズは35歳の井岡の勝利が4/6(1.67倍)、32歳のマルチネスが6/5(2.2倍)。

15年間も世界のトップ戦線で戦い続ける攻防兼備の井岡が、一面的なスタイルのファイターに押し切られるとは思えません、

しかし、この試合で一気に衰えを曝け出したとしても全く不思議ではない年齢に差し掛かっていることもまた事実です。

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第二次世界大戦中は風船爆弾の工場として軍に接収され、敗戦後はGHQに接収され「国技館」は斎場のような「メモリアルホール」という名に改称されてしまいました。

1970年代に柴田国明や大場政夫、輪島功一という国民的英雄がホームにした「日大講堂」は日大が買収した、この国技館のこと。日本チャンピオンでも現在では想像もできない知名度があった時代でした。

現在の国技館は二代目。






さて。

このイベントのセミファイナルには堤聖也が昨年の12月26日以来、194日ぶりのリングに上がります。

堤は今年1月に日本バンタム級王座を返上、世界タイトルに照準を絞ってきました。

28歳のスラッガーが56kg契約の〝前哨戦〟に選んだのは無名のタイ人、22歳のウィーラワット・ヌーレ。キャリア5戦(4勝2KO1敗)の浅いキャリアで、日本のリングは今回で2度目。今年4月には西岡伶英の咬ませ犬として、きっちり役割を果たして判定負け。

堤の現在のランキングはWBA2位、WBC11位、IBF3位、WBO7位。どのストラップも射程に捉えています。

比嘉大吾と分の良いドローを演じて名前をあげた堤は、強打のスイッチヒッター。

スイッチヒッターといっても、テレンス・クロフォードらとは全くリーグが違う、そもそもの実力すら世界基準が怪しいレベルです。

しかし、現代はアルファベット4団体がそれぞれデタラメランキングを17階級で作っている4Belt Era。中谷潤人を例外にまともな強豪が見当たらないバンタム級という背景から、どれか一つのストラップを拾う可能性は十分にあります。

そして、昨年12月に見せた不撓不屈は、ボクシングファンに誓約させました。

「堤聖也を最後まで見届けなければならない」と。