最後の国民的英雄、具志堅用高は、今のようなインターネットのない時代にも関わらず世界的にも評価の高いボクサーでした。
カンムリワシは1970年代PFP10位。ジュニアフライ級のThe Greatest Fighter Of All Time(リング誌2021年12月号)では7位。

王貞治の本塁打記録と並走するように樹立された「13連続防衛」という金字塔に、別の角度から対抗したのが渡辺二郎でした。
防衛記録よりも「世界チャンピオンが二人おるゆうんがおかしい」というそもそも論で Undisputed Championを目指し、ついに辿り着いたクレバーなサウスポーでした。
The Greatest Fighter Of All Timeでは、カオサイ・ギャラクシーに次ぐ2位。
渡辺は六車卓也、辰吉丈一郎が続いた大阪帝拳が生んだ最初の世界王者。
赤井英和に憧れた井岡弘樹がエディ・タウンゼントの薫陶を受けて史上最年少で世界王者に就くなど、大阪のリングは熱く盛り上がっていました。
そして本家・帝拳の浜田剛史も大場政夫以来、ジム二人目の世界王者に就き、この時代に今に連なる帝拳時代の幕が開けたのでした。
無口な浜田と、饒舌な辰吉。階級もキャラクターも、世界戦線にとどまった時間も違いますが、この二人には、対戦相手にとっては試合を投げてくれない、KOなら失神させなければ勝てない。意識がある間は反撃してくる、という「斃れて後已む」兵士のような不撓不屈が体の芯に通っていました。
そして、ポスト具志堅の時代は「最初の文春砲」毒入りオレンジ事件などの協栄スキャンダルにボクシング界は大きく揺ら気ながらの船出になりました。
もはやボクシングは、国民的英雄など出現するわけもないほどに信用を失い、社会的ステイタスも失墜したのです。
新宿区山吹町にあった歴史を染み込ませてきた板張りの帝拳ジムで、黙々と練習する浜田。大阪都島の新興ジムからメジャーに駆け上がった辰吉。
帝拳の浜田、辰吉の放った空気には、アンチ協栄の香りが確かに漂っていました。
「浜田の階級は世界の激戦区」「辰吉は本物」…。
だったら、これまで激戦区ではない階級で偽物を見せられてきたのか?
そんな想いに戸惑ったボクシングファンはこのスポーツから距離をおき、協栄スキャンダルから透けて見える「どこのジムもやってることは五十歩百歩」じゃないか」という疑惑は、新しいファン創出の障害となりました。
プロボクシングは変わらなければならない。
ポスト具志堅の時代に突きつけられた大きな問題を、40年を費やしてどれだけ解決できているでしょうか?
一つはっきりしていることは、具志堅の時代までメジャースポーツだったボクシングは、今ではマイナーに落ち込んでしまったということです。
カンムリワシは1970年代PFP10位。ジュニアフライ級のThe Greatest Fighter Of All Time(リング誌2021年12月号)では7位。

王貞治の本塁打記録と並走するように樹立された「13連続防衛」という金字塔に、別の角度から対抗したのが渡辺二郎でした。
防衛記録よりも「世界チャンピオンが二人おるゆうんがおかしい」というそもそも論で Undisputed Championを目指し、ついに辿り着いたクレバーなサウスポーでした。
The Greatest Fighter Of All Timeでは、カオサイ・ギャラクシーに次ぐ2位。
渡辺は六車卓也、辰吉丈一郎が続いた大阪帝拳が生んだ最初の世界王者。
赤井英和に憧れた井岡弘樹がエディ・タウンゼントの薫陶を受けて史上最年少で世界王者に就くなど、大阪のリングは熱く盛り上がっていました。
そして本家・帝拳の浜田剛史も大場政夫以来、ジム二人目の世界王者に就き、この時代に今に連なる帝拳時代の幕が開けたのでした。
無口な浜田と、饒舌な辰吉。階級もキャラクターも、世界戦線にとどまった時間も違いますが、この二人には、対戦相手にとっては試合を投げてくれない、KOなら失神させなければ勝てない。意識がある間は反撃してくる、という「斃れて後已む」兵士のような不撓不屈が体の芯に通っていました。
そして、ポスト具志堅の時代は「最初の文春砲」毒入りオレンジ事件などの協栄スキャンダルにボクシング界は大きく揺ら気ながらの船出になりました。
もはやボクシングは、国民的英雄など出現するわけもないほどに信用を失い、社会的ステイタスも失墜したのです。
新宿区山吹町にあった歴史を染み込ませてきた板張りの帝拳ジムで、黙々と練習する浜田。大阪都島の新興ジムからメジャーに駆け上がった辰吉。
帝拳の浜田、辰吉の放った空気には、アンチ協栄の香りが確かに漂っていました。
「浜田の階級は世界の激戦区」「辰吉は本物」…。
だったら、これまで激戦区ではない階級で偽物を見せられてきたのか?
そんな想いに戸惑ったボクシングファンはこのスポーツから距離をおき、協栄スキャンダルから透けて見える「どこのジムもやってることは五十歩百歩」じゃないか」という疑惑は、新しいファン創出の障害となりました。
プロボクシングは変わらなければならない。
ポスト具志堅の時代に突きつけられた大きな問題を、40年を費やしてどれだけ解決できているでしょうか?
一つはっきりしていることは、具志堅の時代までメジャースポーツだったボクシングは、今ではマイナーに落ち込んでしまったということです。
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フシ穴の眼
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