高校時代まで阪神地区で育った私にとって、お笑いは非常に身近なものでした。
思春期と漫才ブームがオーバーラップしたことも、この芸能に敏感になった一因かもしれません。
最初に衝撃を受けたのは、明石家さんまでした。
間寛平と主演した、予定調和の台本に沿って進行する吉本新喜劇の人気〝定食〟「花の駐在さん」。
ボクサーでいうとモハメド・アリやシュガー・レイ・レナードを彷彿とさせるアドリブ、島田紳助が「凡ゴロを捌いてるだけやのに超ファインプレーに見せる」と嫉妬した抜群の反射神経です。
間寛平を「(台本から完全に離れてしまって)さんまちゃん、俺どないしたらええねん?!」と戸惑わせたさんまは、あのマルコ・アントニオ・バレラやエリック・モラレスにバックステップを踏ませたマニー・パッキャオと同じように、「このスタイルがメインストリームになるとは思えないけど、これが最強かもしれない」という矛盾と倒錯に悶えた思いを抱かせました。
「このスタイルがメインストリームになるとは思えないけど、これが最強かもしれない」…。
それは、松本人志を見たときも同じでした。
それは、松本人志を見たときも同じでした。
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