「指名挑戦者は李敬淵でしょ。初防衛戦がナパ・キャットワンチャイ。みんな井岡(弘樹)クンの対戦相手じゃないですか。何か、井岡クンのあとばっかり追いかけてるって感じでイヤだったんですね。チャンピオン獲ったのも韓国の崔漸煥。せっかく〝世界〟の肩書きがあるのに、相手が東洋ばかりだとおかしいと思って」。


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「(ルーベン・オリバレスやカルロス・サラテ、アルフォンソ・サモラらを育てた)クーヨ・エルナンデスの最高傑作?いくらなんでも、それはない」。

そんなわけがない、と笑ったのは大橋秀行だけではありませんでした。

メキシコのメディアが「フィニートの世界戦が決まった。(安全な相手を選ぶ)日本の王者が、なぜこの選択をしたのかはわからないが、これから長い長い治世が始まることだけはわかっている」と報じているのも、自贔屓なのは誰でも一緒ですが、それにしても大袈裟なとしか感じていませんでした。

ボクシングは今も昔も、過剰に大騒ぎして世間の耳目を引こうとする、hype(誇大広告)に溺れた世界です。

「プロ、アマ通じて無敗。これは彼が引退するまで変わらない。彼を見てボクサーだとは誰も気づかない。フィニートの顔、目の周りをどんなに近づいて見ても傷跡が一つもない。カットしたことがない一度もないのだ」。

私も「プロ、アマ通じて無敗の理由は、強い相手とやっていないから。五輪で金メダルでも獲って無敗ならすごいけど。目の周りにも傷がないというのはウソ。試合でカットした経験がなくても、練習でも切ったことがないなんてありえない」と、信じていませんでした。

大橋は「井岡クンのあとばっかり追っかけてるって感じでイヤ」という理由で、軽量級で最も長い期間PFP10傑に名前を刻み続けるバケモノを選んでしまったのでした…。