タイガースが山本由伸を6回途中6失点でKO、マウンドを引き摺り下ろす…。

そんな日本シリーズ初戦を誰が予想できたでしょうか。

スポーツの世界では何が起きても不思議ではありません。

もちろん、リングの中でも何でも何が起きても不思議ではありません。

というわけで、これまでも何度か書いてきたはず?のリングの中の大番狂せ、その類型を改めて確認します。




【Because He is The SuperStar〜スーパースターのスーパースターたる所以】
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最も感動的な番狂せはスーパースターの格にひれ伏せさせて頂くことです。

リアルタイムで見ることはできませんでしたが、モハメド・アリの初戴冠(ソニー・リストン戦)、キンシャサの奇跡(ジョージ・フォアマンせん)は「アリが殺される」と、勝ち目のない戦いと決めつけられていました。

シュガー・レイ・レナードが実質5年のブランクを乗り越えて挑んだThe Super Fight (マービン・ハグラー戦)も「1体1のリンチ。全盛期のレナードでも勝てない」と見られていました。

WBCフライ級のストラップを大番狂せ(チャチャイ・ダッチボーイジム戦)で獲ったマニー・パッキャオが、8階級上のウエルター級でThe Dream Macth(オスカー・デラホーヤ戦)のリングに上がったとき「大きな事故が起きたらネバダ州アスレティック・コミッションは責任が取れるのか」と糾弾されました。



【End of His Era〜そして一つの時代が幕を閉じる】

アリもレナードもパッキャオも、番狂せを起こしただけでなく、晩年には番狂せを喰らってリングを去りました。

ソニー・ボーイ・ハロがPFP7位のポンサクレック・ウォンジョンカムをKOしたのは、タイの伝説がキャリア晩年を深めて劣化しながらも、勝ち続けることで評価は上昇し続けるという〝番狂せの時限爆弾〟がタイムアップした瞬間でした。



【Puncher’s Chance〜1発強打は全てを清算する】

グラスジョーと同時に起きる番狂せ。

ホルヘ・リナレスやウラジミール・クリチコらは、思わぬ伏兵に足元をすくわれ、Upset Of The Yearの敗者という不名誉なリストに名前を刻んでしまいました。

石田順裕をパンチャーと定義する是非はともかく、MGMグランドガーデンアリーナを揺るがしたジェームス・カークランド戦も、このカテゴリーの番狂せです。



【Overestimation and Underestimation〜絶対王者は誰に勝ったのか?】
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マイク・タイソンの東京ショッカー(バスター・ダグラス戦)。長谷川穂積とフェルナンド・モンティエル。アンソニー・ジョシュアとアンディ・ルイスJr.。

最高評価のチャンピオンが撃沈されたとき、多くの人の頭によぎるのは「ところでタイソンは誰に勝ったんだ?」という思いです。

ロイド・ハニーガンがドン・カリーをストップしたときも、世界中のボクシングファンが掌を返しました。



【Weight -class’s Pitfall〜3ポンドの差でチョコレートは溶解する】

優れたライトヘビー級王者は凡庸なヘビー級に駆逐される〜古くからの格言にある「階級の壁」です。

シーサケット・ソールンビサイに連敗したローマン・ゴンサレスは、非力で装甲が薄く見え、バンタム級までは破壊的だったノニト・ドネアは、ジュニアフェザー、フェザーで完全武装解除を強いられました。

広義の意味では、ヘビー級からライトヘビー級に戻って無惨なKO負けを繰り返したロイ・ジョーンズJr.も階級の壁に苦しんだのかもしれません。