昨日のニュース・夕刊から、今日の朝刊まで、スポーツ枠・面を超えて「大谷翔平、日本人初のホームラン王」がトップニュースです。
このフィーバーはしばらく冷めないのではないでしょうか。
不世出の29歳を特徴づけているのは、常人の想像を絶する二重人格、グラウンドの中と外での人格の落差です。
グラウンドの中での彼は飢えた野獣のように凶暴で、ときには咆哮まであげるのに、いったんグラウンドを離れてインタビュースペースに入ると無表情で抑揚のない短いコメントしか口にしません。
私が見たなかで、少しだけ感情を見せて嬉々として話してくれたのは、ダブルヘッダーの合間のインタビューでした。
「また、すぐ次がありますから」「また次の試合が始まりますから」。インタビュアーの質問を聞いてませんでした。
すぐまた野球ができるのがとにかく嬉しくてたまらない、そんな気持ちが剥き出しで伝わってきました。
シーズンオフにファンの前に現れたり、軽薄なバラエティ番組に出演してくれることもありません。
野球をすることが最優先。そのプライオリティの前には、自分の生の声を届けるファンサービスすらも後回し。
〝ファンを後回し〟。
それはプロ失格の一面にも見えますが、競技に全身全霊を傾け、少しでも良いパフォーマンスを見せること、それこそがファンサービスだと考えているのだとしたら、大谷の流儀が究極の正解でしょう。
ファンやメディアを大切にし、誠実に向き合っていた松井秀喜が「(ストイックという点で)私は足りなかったのかもしれない」と感嘆したのは、もしかしたらそういうことも踏まえていたのかもしれません。
バットからグローブ、スパイクに至るギアのほとんど全てを信頼し合うスタッフのいるミズノで統一していた松井。
大谷はあれほど献身的にバットやスパイクを提案・提供し続けてくれたアシックスを切り、今シーズンからバットはチャンドラー、スパイク・トレーニングシューズはニューバランスにチェンジしました。
もちろん、契約社会です。用具の差がなく、提示金額に大差があればどちらを選ぶかなんて、プロでなくとも決まりきっています。
しかし、多くのメディアが伝えるのは、外角攻めに対応出来る長いバット、反発力のあるバットを探していた大谷に「アシックスをはじめ多くのメーカーがバットを持ち込んでいた」という事実です。
その中から大谷が選んだのは長年お世話になった日本のアシックスではなく、初めて手にしたチャンドラーでした。
シューズに関しても、おそらく同じようなプロセスがあったものと考えられます。
松井は「ミズノはこっちのリクエストに100%応えてくれる」と満足していたでしょうが、義理人情も1%程度は潜んでいたかもしれません。松井は、そういう人格者です。
大谷は「120%、もしかしたら200%、自分にフィットするものが他にあるかもしれない」と常に試しているのでしょう。
そこに義理人情が入り込むような生ぬるい余地は、きっとないのです。
MLB一年目のオープン戦で酷い不振に陥っていたときに相談したイチローは、自身が傾倒する「初動負荷理論」のトレーニングやギアを大谷に薦めていただろうことは容易に想像出来ます。
そして、初動負荷理論では邪道とされるチューブトレーニングなどをルーティンにしている大谷はそれを取り入れなかったのでしょう。
全ては競技者として。
29歳の頑固者が、現代野球ではあり得ないと決めつけられた二刀流を極め、日本人には不可能といわれた本塁打王を獲得しました。
大谷翔平の2023年は、日本スポーツ史を飾る金字塔になりました。
多くの人が偉業と賞賛することにほんの短い時間も浸ることなく、単なる通過点に過ぎないと感じているのはご本人だけでしょう。
ご本人がこの偉大な業績をじっくり耽溺しないのはあまりにももったいないことなので、代わりに私たちがSHO-TIME2023を思う存分、振り返りまくって楽しむことにしましょうか。
このフィーバーはしばらく冷めないのではないでしょうか。
不世出の29歳を特徴づけているのは、常人の想像を絶する二重人格、グラウンドの中と外での人格の落差です。
グラウンドの中での彼は飢えた野獣のように凶暴で、ときには咆哮まであげるのに、いったんグラウンドを離れてインタビュースペースに入ると無表情で抑揚のない短いコメントしか口にしません。
私が見たなかで、少しだけ感情を見せて嬉々として話してくれたのは、ダブルヘッダーの合間のインタビューでした。
「また、すぐ次がありますから」「また次の試合が始まりますから」。インタビュアーの質問を聞いてませんでした。
すぐまた野球ができるのがとにかく嬉しくてたまらない、そんな気持ちが剥き出しで伝わってきました。
シーズンオフにファンの前に現れたり、軽薄なバラエティ番組に出演してくれることもありません。
野球をすることが最優先。そのプライオリティの前には、自分の生の声を届けるファンサービスすらも後回し。
〝ファンを後回し〟。
それはプロ失格の一面にも見えますが、競技に全身全霊を傾け、少しでも良いパフォーマンスを見せること、それこそがファンサービスだと考えているのだとしたら、大谷の流儀が究極の正解でしょう。
ファンやメディアを大切にし、誠実に向き合っていた松井秀喜が「(ストイックという点で)私は足りなかったのかもしれない」と感嘆したのは、もしかしたらそういうことも踏まえていたのかもしれません。
バットからグローブ、スパイクに至るギアのほとんど全てを信頼し合うスタッフのいるミズノで統一していた松井。
大谷はあれほど献身的にバットやスパイクを提案・提供し続けてくれたアシックスを切り、今シーズンからバットはチャンドラー、スパイク・トレーニングシューズはニューバランスにチェンジしました。
もちろん、契約社会です。用具の差がなく、提示金額に大差があればどちらを選ぶかなんて、プロでなくとも決まりきっています。
しかし、多くのメディアが伝えるのは、外角攻めに対応出来る長いバット、反発力のあるバットを探していた大谷に「アシックスをはじめ多くのメーカーがバットを持ち込んでいた」という事実です。
その中から大谷が選んだのは長年お世話になった日本のアシックスではなく、初めて手にしたチャンドラーでした。
シューズに関しても、おそらく同じようなプロセスがあったものと考えられます。
松井は「ミズノはこっちのリクエストに100%応えてくれる」と満足していたでしょうが、義理人情も1%程度は潜んでいたかもしれません。松井は、そういう人格者です。
大谷は「120%、もしかしたら200%、自分にフィットするものが他にあるかもしれない」と常に試しているのでしょう。
そこに義理人情が入り込むような生ぬるい余地は、きっとないのです。
MLB一年目のオープン戦で酷い不振に陥っていたときに相談したイチローは、自身が傾倒する「初動負荷理論」のトレーニングやギアを大谷に薦めていただろうことは容易に想像出来ます。
そして、初動負荷理論では邪道とされるチューブトレーニングなどをルーティンにしている大谷はそれを取り入れなかったのでしょう。
全ては競技者として。
29歳の頑固者が、現代野球ではあり得ないと決めつけられた二刀流を極め、日本人には不可能といわれた本塁打王を獲得しました。
大谷翔平の2023年は、日本スポーツ史を飾る金字塔になりました。
多くの人が偉業と賞賛することにほんの短い時間も浸ることなく、単なる通過点に過ぎないと感じているのはご本人だけでしょう。
ご本人がこの偉大な業績をじっくり耽溺しないのはあまりにももったいないことなので、代わりに私たちがSHO-TIME2023を思う存分、振り返りまくって楽しむことにしましょうか。
コメント
コメント一覧 (1)
今回の怪我にしても適宜休みを取っていればこんな大事になった可能性は低いわけで。
ぞう考えると休まなかったら◯すと言い切って無理矢理人付けてまで休ませてた栗山監督はやはり不世出の監督だなぁと感じます
フシ穴の眼
が
しました