「フェザー級になると少し風景が変わってくる。日本で好きなようにできる階級ではなくなる」(村田諒太)。

先日行われた井上尚弥とスティーブン・フルトンの試合は、ジュニアフェザー級以下では史上最大の興業規模、両者のファイトマネーは今回も正式発表されていませんが、史上最高をマークしたことは間違いありません。

フェザー級になると特殊な背景があったとはいえマルコ・アントニオ・バレラと戦ったナジーム・ハメドが850万ドルを手にし、レオ・サンタクルスやアブネル・マレス、カール・フランプトンらの報酬も100万ドルを大きく超えていました。

もちろん、彼らの厚遇は「メキシカン」「アイルランド人」「中東マネー」というキーワード抜きには語れません。
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それでも、日本人ボクサーの層が厚いにもかかわらず、フェザー級の世界戦が国内で行われることが非常に少ないことを考えると、ジュニアフェザー級とフェザー級の間に、生態系を区切るブラキストン線のような境界線があるのは明らかです。

あるいは、長年のボクシングファンなら、そこに境界線があることを肌感覚で理解しているかもしれません。

欧米でフェザー級のタレントが枯渇すると、日本に〝タライ〟が回ってくることもありますが「フェザー級からは日本やメキシコ、東南アジアなどではなく、アメリカやヨーロッパのマーケットになる」(村田)のです。

その意味で、ロベイシ〝電車〟ラミレスが日本に来たことは異例だったと言えるでしょう。

井上尚弥の場合、恋焦がれたラスベガスに需要はなく、日本に出戻り、ネット配信をスポンサーにビッグマネー路線を確立しましたが、おそらくまだラスベガスへの憧憬は残っているでしょう。

もちろん、マーロン・タパレスやルイス・ネリ、ジョンリール・カシメロ、亀田和毅との試合は日本限定でのメガファイト、ラスベガスの大舞台での需要はゼロ。

〝ブラキストン線〟を超えるのは最低条件です。

では、どのパターンなら井上がラスベガスの T-Mobileアリーナでメインを張る可能性があるのでしょうか?