井上尚弥はまだ一度も122ポンドで戦っていません。

小刻みに細分化された現代の軽量級ですが、108ポンドから世界戦線を戦ってきた井上にとってはそこから14ポンドもウエイトを積んでいます。

常に減量苦が囁かれている井上にとって、108ポンドは複数階級制覇の数を稼ぐために無理やり落としたクラスとはいえ、バンタム級まで大きなアドバンテージになっていたリバウンドの幅も、ジュニアフェザー級では小さくなってしまいます。

井上といえども、ジュニアフェザー級もこれまで通りに圧倒的に支配するとは断言できません。



ただ、しかし、それでも。先ほどラシース・アリームを押し切ったサム・グッドマンではどうしようもないでしょう。

アリームが米国で人気がないがためにオーストラリアに引っ張り込まれたのは、デビン・ヘイニーと同じ構図。

しかし、ヘイニーにはあった実力が、アリームには全く備わっていませんでした。非力なだけでなく、単調なAプランしか持たない32歳のジュニアフェザー級。

そして、勝ったグッドマンにしても「井上との対戦が待ち遠しい」と思うには程遠い内容でした。

世界基準になるとグダグダのファイトしか出来ない…弱い相手に重圧がかからない試合なら鮮やかに勝つエマヌエル・ロドリゲスと同じマイナーリーグに所属するファイターです。

これで、マーロン・タパレスが持つ二つのタイトルのうち、IBFストラップへの挑戦権を手にしたグッドマンです。タパレス相手でも、豪州でやらないと勝てないでしょう。それでも怪しい。あまりにも非力すぎます。

タパレス戦で惜敗したムロジョン・アフマダリエフ(判定が議論を読んでいますが許容範囲だと思います。タパレスを泳がせたMJが悪い)、ジュニアフェザー級でもパンチャーの切れ味を見せているゾラニ・テテ、そしてこのブログでだけ?評価の高いジョンリール・カシメロの方が、井上にとって脅威です。

やはり今日、ニューオーリンズでブサイクな試合を見せたレジス・プログレイスもそうでしたが、過大評価のボクサーがなんと多いことか。