来月29日、ついに実現する無敗のウェルター級王者同士によるUndisputed championship。

ウェルター級は1980年代初めから、40年以上にわたって米国で最も人気のあるクラスであり続けています。

シュガー・レイ・レナードvsトーマス・ハーンズ、ドナルド・カリーvsミルトン・マクローリー、フェリックス・トリニダードvsオスカー・デラホーヤ、フロイド・メイウェザーvsマニー・パッキャオ…そこにステイクされていたのは単なるベルトだけではありません。

しかし…。

WBA/WBC/IBF王者エロール・スペンスJr.とWBO王者テレンス・クロフォードの対決、この試合が大一番であることは間違いありませんが、ボクシング界の大きなエポック・ファイトなのか?となるとはっきりYESとはいえません。

その原因は米国ボクシングがマイナーの底なし沼にハマり続けているということよりも、スペンスとクロフォードに人気階級の代表選手に相応しい輝きが認められないことの方が大きいように思えます。

この試合後に何が変わるか?となると、多くのメディアでPFPがシャッフルされることでしょうか。

クロフォードがPFP1位評価されているのは、ESPN(スペンスは4位)。Transnational Boxing Rankings Board(1位は井上尚弥)とリング誌(1位はオレクサンデル・ウシク)ではクロフォード3位、スペンス4位。

この試合が明白に決着するなら、勝者がPFP1位になると見られています。

Crawford Confident Spence Showdown Will End The Pound-For-Pound Debate

クロフォードも「この試合が終われば、PFPは私に一本化される」と語っています。

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しかし、そうはならない気がします。

この試合の4日前、7月25日に井上尚弥がWBC/WBOジュニアフェザー級王者スティーブン・フルトンに圧倒的に勝利すると、ESPNとリング誌で2位に付けている井上がトップに立つのは確実。もちろん、Transnational Boxing Rankings Boardでも井上が1位のまま。

29日のウェルター級決戦が、両者とも「絶対に勝つ」ではなく「負けたくない」という気持ちが先行するグダグダの試合になると、井上の1位をひっくり返すのは無理でしょう。

世界的な注目度では天と地の差がある試合だけに、クロフォードとスペンスの試合がスペクタルなものになれば、井上は4日天下で終わってしまうでしょうが…。

まだ6月で気が早い気もしますが、この試合の勝者と、井上が今年のFighter Of The Yearの有力候補になるのは間違いありません。