トップランクとゴールデンボーイ・プロモーションズが、米国市場を代表する2大プロモーターだった時代がありました。

今や「ここまで落ちぶれるのか」というレベルの体たらくです。

かつて、人気階級ウェルターにオスカー・デラホーヤやフロイド・メイウェザー、ミゲール・コット、アントニオ・マルガリート、マニー・パッキャオらドル箱スターを擁していた栄華は跡形もなく、ライト級以下の不人気階級に小粒なファイターを抱えるだけ。

トップランクとESPNが興行した「デビン・ヘイニーvsワシル・ロマチェンコ」のPPVは単価を抑えたにもかかわらず、売り上げは15万件と悲惨な結果に終わりました。

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エディ・ハーンは「ESPNは使い物にならないトップランクと手を切る。次の契約更新はしないだろう」と嘲笑い、ボクシングのインサイダーの中には「ESPNはボクシング事業から撤退、あるいはさらに予算を大幅縮小するのでは」とも危惧されています。 

メディア部門でもボクシングのページは減退傾向が目にあまり、MMAに完全に抜き去られているのが現状です。もはやMMAはライバルでないのはもちろん、目標とする格闘技ですらないほどに引き離されつつあります。

廃刊間際のリング誌がMMAコーナーを設けたり、ロンダ・ラウジーや井上尚弥という既存のボクシングファンが興味を示さないファイターをカバーしたのも、このスポーツの没落ぶりを象徴していました。

一方、英国から米国市場に進出したマッチルームは「カネロ・アルバレスの試合はヘイニーとかロマチェンコとは次元の違う規模。GGGやビボルとのビッグファイトも、トップランクの興行とは全く違い成功を収めている。15万件しか売れない試合なんて、ビッグファイトとは呼べない」(ハーン)。


Top Rank has no big fights, but I’m going to ask you a question. What was the last big fight Top Rank done?

トップランクにはビッグファイトを組む力もない。ところでトップランクが打った最後のビッグファイトって、どこまで遡ればいいんだ?誰か教えてくれよ。


「テオフィモ・ロペスとジョシュ・テイラーがマディソン・スクエア・ガーデンで戦うらしいけど、あれもビッグファイトにもならない。4000席でフルハウスのシアターでやるんだから。ラスベガスもMGMグランドガーデンアリーナが精一杯(T -Mobileアリーナではムリ)、ニューヨークでもマディソンスクエアガーデンのアリーナやバークレイズセンターでは出来ない」。

「ボブ・アラムのことは尊敬している。ここまで生き延びたんだから。でも、もう終わりだ」。



モハメド・アリの「スリラー・イン・マニラ」「キンシャサの奇跡」、マービン・ハグラーやシュガー・レイ・レナードらのFOUR -KINGSのメガファイトを手がけてきたボブ・アラムも92歳。

盛者必衰、かつての帝国の、瓦解が進んでいます。