元々が地味なクラスのジュニアフェザー級は、WBA /IBF王者ムロジョン・アフマダリエフとWBO /WBC王者スティーブン・フルトンと、やはり地味な王者によってタイトルが分割されてきました。

人気のないクラスの地味な王者とはいえ、二人とも実力評価は高く、簡単に負けるとは考えられませんでした。

しかし、先週、アフマダリエフがマーロン・タパレスに足元をすくわれてまさかの王座陥落。

井上尚弥には7月のフルトン戦で二つのストラップを奪い、アフマダリエフを仕留めてUndisputed Chamipon 2階級制覇という〝最短距離〟が期待されていましたが、その雲行きが怪しくなってきました。

IMG_3818

IBFが3位のルイス・ネリと4位のライース・アリームの間で、現在空位の1位(次期挑戦者)決定戦を行うよう通知したのです。 

ネリとアリームはWBCタイトルのラインに乗っており、ネリが 次期挑戦者のポジションに付けています。

ネリとアリームがIBFの通知を受け入れるとは思えませんが、受け入れたとしても新王者タパレスは挑戦者を選べる任意の防衛戦を行うことができます。

WBAの出方次第では、タパレスが束ねる二つのストラップが分散する可能性も。

日本のボクシングファンとしては、井上がフルトンを沈めてWBO /WBC王座に就き、指名挑戦者ネリとの初防衛戦をクリア、そしてタパレスとのUndisputed Championshipが理想的。

もし、完全統一にまた時間がかかるようなら、122ポンドに見切りをつけて、強豪ひしめくフェザー級でビッグファイトを模索する方がベターに思えますが…。

現役ボクサーにとっての最高評価、Fighter Of The Year獲得という観点からは、ジュニアフェザー級完全統一が有効な印籠になりそうですが、それは名前の通ったフェザー級を撃破しても同じことでしょう。

史上初の4団体統一2階級制覇にどれほどの意味があるかは、団体統一王者よりもビッグファイト路線を走ったフロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオの評価の方が遥かに高かったことを考えると明らかです。

井上の実力と残された時間を考えると、アルファベット団体のガラクタベルトに固執する意味は大きくありません。