井上尚弥のジュニアフェザー級征服への道。

そのラスボスに控えていたのが、WBA/IBF王者ムロジョン・アフマダリエフ…、のはずでした。

日本時間4月9日、テキサス州サンアントニオで行われた4度目の防衛戦で伏兵マーロン・タパレスに足元をすくわれる、まさかの大番狂せに敗れてしまいます。

判定はスプリット・デジション。

元王者から見て113-115が2人、ラウンドで5-7。もう1人は118-110と、別の試合を見てたんじゃないか?という10-2のスコア。

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5-7でフィリピン人の勝利を支持した2人、セルジオ・ケイジと ホセ・ロベルト・トーレスはラウンドごとのスコアも完全に一致。

挑戦者が前半6ラウンドを抑え、第8ラウンドも取ったと見ました。

王者は第7ラウンドと第9ラウンドから最終ラウンドまで、合計5つのラウンドを握ったものの、7つのラウンドを失い万事休す。

しかし、ハビエル・アルバレスの118-110では、ウズベキスタン人が失ったのはオープニングラウンドと第2ラウンドだけでした。



31歳のタパレスが撹乱戦法で前半をもぎ取り、第8ラウンドも取った時点で、勝負アリ。MJの第9ラウンドからの反撃は1ラウンド遅かった、というのが2人のジャッジとファンとメディアの総意でしたが、アルバレスの目にはそう映っていませんでした。

アルバレスのスコアは第8ラウンド終了時点で78-74。9ラウンドから残りの4ラウンドを全てタパレスがとっても追いつかない、こっちも勝負アリでした。

常識的にこの試合を見ると、前半終了時点で「タパレスが6ラウンド全部取ってるかもしれない。ムロジョンはもう1ラウンドも落とせない」という展開でした。

二人のジャッジの113−115は、ラウンドでは1つの差。微妙なラウンドが1つ引っくり返っていたら114-114のドロー、もう一つならムロジョンの115-113。ここまではありうるスコアです。

ただ、ムロジョンの118−110はありえません。

ハビエル・アルバレスの目には何が見えていたのでしょうか?

これがヘビー級やミドル級、ウェルター級といった人気階級のタイトルマッチで起きたのなら騒ぎはもっと大きくなっていましたが、悲しいかなジュニアフェザー級です。

それにしても、タパレスが逃げ切ったこの試合、MJの出来の悪さが目立ちました。

いつなんどき誰に負けても誰も驚かない、穴王者が誕生しました。