那須川天心のデビュー戦。

まずは、与那覇勇気の男っぷり溢れる拳に、ありがとうございました!

そして、今夜の3分6ラウンド、18分間で私たちが学習すべき「6つのお題」です。


①「パワー」の問題?

天心は非力か?

KO勝利が期待されていたデビュー戦。ダウンは奪ったものの、決定的な場面は作れませんでした。

与那覇が「死んでもKOされない」と鋼鉄の意志でリングに上がったのは想像に難くありません。それでも、あれだけ前がかりに攻め込んでくる、隙だらけの相手を仕留められなかった天心は、パンチャーではない絵面を描いてキャリアを進むしかないのでしょうか?



②独特の「スタイル」?

他の格闘技からボクシングに転向してくる選手には、癖や特徴やアクがあります。

そして、それは多くの場合ボクサーとしては欠点と見做されることがほとんどです。

天心も亀田興毅とのエキシビションやプロテスト。公開練習ではほとんど見せませんでしたが、今夜の有明アリーナでは独特のスタイルと、リズムを見せつけました。

このブログでもすでに「空手の間合い」と指摘されている、独特のスタンスとリズムは世界で通用するのか?



③抜群の「目」 は世界最高レベルか?

誰もがわかりきっていたことですが、天心の最大の特徴は「目」の良さ。

「日本ランカーが相手」と否定的な人でも、この元キックボクサーの「目」が、アルファベットタイトルの王者ではない、本物の世界最高レベルにあることを感じたのではないでしょうか?



④恐るべき「防御」?

目の良さから派生した要素に思えますが、独特のボディワークと、相手のリズムを簡単に寸断できる技術が再確認できました。

圧倒的なスピードと、効率的なステップ、天心にクリーンヒットを当てる能力を有するボクサーはどのレベルまで引き上げれば現れるでしょうか?



⑤「スタミナ」を証明した?

6回戦でしたが、スタミナは問題ないでしょう。これから、もっともっと増強されていくのは間違いありません。

タフネスという点では、きれいな顔をしていますから古傷はないのかもしれません。

距離が近いボクシングではバッティングやカットは当たり前、出血で視界が塞がれたり、呼吸を制限される試合も待ち構えているでしょうが、そこでの対応力も、あると思います。



⑥隠せない「華」。 

もしかしたらかなり〝自主規制〟してましたかね?そうだとしたら「堅苦しいボクシング」の一ファンとしてお詫びします。

それでも、華がありました。さすがです。ボクシング界に遠慮しないで、もっともっと自由に振る舞ってください。

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…そして、プロ転向会見から本人は「まだそんなことを言える立場じゃない」と一貫して否定しているテーマです。

「井上尚弥」
です。

「僕の生き方は挑戦」と公言する天心が「まだ」と口にしてるのです。それでも「そこ」を見据えているのは誰にだってわかります。

「穴王者に勝ってバンザーイ」で終わろうなんて、ツユほども思ってないでしょう。

こんなこと言っちゃうとザワついちゃうでしょうが、井上拓真には勝つでしょう。 


しかし、もちろん、 井上尚はまだ先です。

あり得ませんが、もし井上尚が与那覇と戦わば、早いラウンドで100%ノックアウトしています。では、井上尚が天心もKOできるか?というとそうは思いません。

あれは、想像してた以上に厄介な異業種からの参入です。

井上尚がフランス料理のシェフだとしたら、与那覇は扱い慣れた(というか普段は扱わないカジュアルな)食材です。賄い飯として、簡単に料理するでしょう。

一方で、今日の天心は純和風料理の職人で、フランス料理も長らく勉強してきましたが、いきなりの食材がジビエでした。さばくのに手間取りました。

しかし、この18分間は素晴らしい勉強になったはずです。