なんてこった!
乗り込んだ阪急電車が「十三・三国間で飛来物、布団が線路に落ちて安全確認のため、運転を見合わせます。再開時期は未定です」…急ぎの用事で乗ってるわけじゃないから、ゆっくり安全確認してくれていいんだけど、腹減ってきた。
ちょっと、この時間を使ってお話をひとつ。
××××××××
Arum: I've Never Seen Anyone With Concussive Power Like Naoya Inoue.
ボブ・アラムが4団体統一した井上尚弥について「彼のように相手を失神させるパワーを見たことがない」と語りましたが、同じく自身がプロモートするアルトゥール・ベテルビエフとの比較については「それは難しい」と言葉を濁しました。
かつて「井上は第二のパッキャオになれる」と騙ったのと同じで、お世辞も多分に含まれているのでしょう。
階級を超えた比較はPFPに代表されるように、楽しいお遊び、脳内妄想に過ぎません。
しかし、妄想をあれこれ膨らませるのは楽しい作業です。

井上とベテルビエフはどちらがハードパンチャーなのか?も、答えのない面白い問題です。
しかし、ここにデオンティ・ワイルダーを加えると議論は一気に決着に向かうかもしれません。
ワイルダーは230ポンド(104.3kg)台の肉体で40ポンド(18.1kg)以上も重いタイソン・フューリーを転がしました。214.5ポンド(97.3kg)でやはり約40ポンドも重いロバート・ヘレニウスを右ショートの一発で失神させました。
同じことを井上がやるとすると118+40=158ポンド、ミドル級王者ジャモール・チャーロを得意のジャブクロスで昏倒するようなものです。ベテルビエフに例えると175+40=215ポンド、ヘビー級としては軽めですがクルーザー級リミット(200ポンド)を大きく上回る巨人をワンパンチで沈めるようなもの。
ジュニアライト級以下の軽量級では3ポンドか4ポンドという細切れで階級が設定されていますが、ヘビー級戦士はその10倍の体重差を超えて戦うことがあるのです。
PFPという概念を「体重同一時」という額面通りにとらえると、ワイルダーは、軽量級ならストロー級(105)〜ウェルター級(147)レベルの体重差を乗り越えていることになります。
PFPや階級の壁を考えるとき、マニー・パッキャオが〝超常現象〟の如く語られますが、パックマンは1日7〜8食8000カロリー摂取などの過酷なダイエットトレーニングを経て増量して8階級制覇したのであって、フライ級(112)の肉体のままジュニアミドル級(154)まで侵略したわけではないのです。
もしも、そうだとしたら42ポンドの体重差を跳ね返したことになりますが、それは全く現実的ではありません。
そんな非現実を体現したのが、ワイルダーです。
オレクサンダー・ウシクも20ポンド前後の体重差をモロともせずにアンソニー・ジョシュアを24ラウンドに渡って翻弄して見せました。
もし、ウシクとフューリーのヘビー級Undisputed championshipが実現すると、50ポンド以上のハンデキャップマッチになるのは間違いありません。
「体重同一時=PFP最強」を現実のリングの上で体現しているのは、痩せっぽっちだったり、小さかったりするワイルダーやウシクのようなヘビー級戦士たちです。
PFPはそもそもがヘビー級人気のワリを食っていたシュガー・レイ・ロビンソンを評価するための方便・詭弁として一般化しました。
以来、現在でもカネロ・アルバレスやテレンス・クロフォード、井上尚弥ら非ヘビー級ボクサーを「ヘビー級には勝てないんでしょ」という冷ややかな目から守るための〝弱者救済ランキング〟の性格を帯び続けています。
ヘビー級のウシクをPFPキングに冠しているランキングの根拠も「クルーザー級からヘビー級を制した」という要素が評価に溶け込んでしまっているからです。
もし、ウシクが最初からヘビー級で戦っていたら?…チェスゲームでジョシュアを下しただけのウクライナ人が、PFPトップ評価を集めるわけがありません。
もしも、PFPの考え方を突き詰めてゆけば、現代最強のパンチャーは井上でもベテルビエフでもなく、ワイルダー以外にあり得ません。
軽量級では「1階級(3〜4ポンド)違うと全く違う世界になる」と言われ、人気階級でも多くのウェルター級のスター選手がミドル級の実力派王者の壁に跳ね返されてきました。
軽量級の1ポンドはヘビー級よりも大きいとか言う理屈は、20ポンド以上の体重差を乗り越えるヘビー級に対する言い訳にもなりません。
何故、ヘビー級だけが特別なのでしょうか。
いずれにしても、PFPをかたるときはヘビー級以外にしなければ議論は混迷してしまいます。
118ポンドで頭抜けて最強の井上は、122ポンドも同じように支配出来るのか?…そんな矮小な世界とはかけ離れた、巨人たちが闊歩する無差別級、問答無用の世界。
何故、彼らは体重の壁を越えることが出来るのでしょうか?
××××××…阪急電車、まだ動かない…。
乗り込んだ阪急電車が「十三・三国間で飛来物、布団が線路に落ちて安全確認のため、運転を見合わせます。再開時期は未定です」…急ぎの用事で乗ってるわけじゃないから、ゆっくり安全確認してくれていいんだけど、腹減ってきた。
ちょっと、この時間を使ってお話をひとつ。
××××××××
Arum: I've Never Seen Anyone With Concussive Power Like Naoya Inoue.
ボブ・アラムが4団体統一した井上尚弥について「彼のように相手を失神させるパワーを見たことがない」と語りましたが、同じく自身がプロモートするアルトゥール・ベテルビエフとの比較については「それは難しい」と言葉を濁しました。
かつて「井上は第二のパッキャオになれる」と騙ったのと同じで、お世辞も多分に含まれているのでしょう。
階級を超えた比較はPFPに代表されるように、楽しいお遊び、脳内妄想に過ぎません。
しかし、妄想をあれこれ膨らませるのは楽しい作業です。

井上とベテルビエフはどちらがハードパンチャーなのか?も、答えのない面白い問題です。
しかし、ここにデオンティ・ワイルダーを加えると議論は一気に決着に向かうかもしれません。
ワイルダーは230ポンド(104.3kg)台の肉体で40ポンド(18.1kg)以上も重いタイソン・フューリーを転がしました。214.5ポンド(97.3kg)でやはり約40ポンドも重いロバート・ヘレニウスを右ショートの一発で失神させました。
同じことを井上がやるとすると118+40=158ポンド、ミドル級王者ジャモール・チャーロを得意のジャブクロスで昏倒するようなものです。ベテルビエフに例えると175+40=215ポンド、ヘビー級としては軽めですがクルーザー級リミット(200ポンド)を大きく上回る巨人をワンパンチで沈めるようなもの。
ジュニアライト級以下の軽量級では3ポンドか4ポンドという細切れで階級が設定されていますが、ヘビー級戦士はその10倍の体重差を超えて戦うことがあるのです。
PFPという概念を「体重同一時」という額面通りにとらえると、ワイルダーは、軽量級ならストロー級(105)〜ウェルター級(147)レベルの体重差を乗り越えていることになります。
PFPや階級の壁を考えるとき、マニー・パッキャオが〝超常現象〟の如く語られますが、パックマンは1日7〜8食8000カロリー摂取などの過酷なダイエットトレーニングを経て増量して8階級制覇したのであって、フライ級(112)の肉体のままジュニアミドル級(154)まで侵略したわけではないのです。
もしも、そうだとしたら42ポンドの体重差を跳ね返したことになりますが、それは全く現実的ではありません。
そんな非現実を体現したのが、ワイルダーです。
オレクサンダー・ウシクも20ポンド前後の体重差をモロともせずにアンソニー・ジョシュアを24ラウンドに渡って翻弄して見せました。
もし、ウシクとフューリーのヘビー級Undisputed championshipが実現すると、50ポンド以上のハンデキャップマッチになるのは間違いありません。
「体重同一時=PFP最強」を現実のリングの上で体現しているのは、痩せっぽっちだったり、小さかったりするワイルダーやウシクのようなヘビー級戦士たちです。
PFPはそもそもがヘビー級人気のワリを食っていたシュガー・レイ・ロビンソンを評価するための方便・詭弁として一般化しました。
以来、現在でもカネロ・アルバレスやテレンス・クロフォード、井上尚弥ら非ヘビー級ボクサーを「ヘビー級には勝てないんでしょ」という冷ややかな目から守るための〝弱者救済ランキング〟の性格を帯び続けています。
ヘビー級のウシクをPFPキングに冠しているランキングの根拠も「クルーザー級からヘビー級を制した」という要素が評価に溶け込んでしまっているからです。
もし、ウシクが最初からヘビー級で戦っていたら?…チェスゲームでジョシュアを下しただけのウクライナ人が、PFPトップ評価を集めるわけがありません。
もしも、PFPの考え方を突き詰めてゆけば、現代最強のパンチャーは井上でもベテルビエフでもなく、ワイルダー以外にあり得ません。
軽量級では「1階級(3〜4ポンド)違うと全く違う世界になる」と言われ、人気階級でも多くのウェルター級のスター選手がミドル級の実力派王者の壁に跳ね返されてきました。
軽量級の1ポンドはヘビー級よりも大きいとか言う理屈は、20ポンド以上の体重差を乗り越えるヘビー級に対する言い訳にもなりません。
何故、ヘビー級だけが特別なのでしょうか。
いずれにしても、PFPをかたるときはヘビー級以外にしなければ議論は混迷してしまいます。
118ポンドで頭抜けて最強の井上は、122ポンドも同じように支配出来るのか?…そんな矮小な世界とはかけ離れた、巨人たちが闊歩する無差別級、問答無用の世界。
何故、彼らは体重の壁を越えることが出来るのでしょうか?
××××××…阪急電車、まだ動かない…。
コメント
コメント一覧 (3)
ヘビー級ボクシングかそれ以外かだ
フシ穴の眼
が
しました
なお、ワイルダーと井上を比較する際、118+40ではなく自身の体重をベースに%で見て、ワイルダーにとっての40は井上の20.5と考え、118+20.5=ジュニアウェルターと考えるのが良いかと思います。それでもワイルダーがやってることはすごいですが、今の井上ならジョシュテイラーをダウンさせることはあり得るかなとも思います。
フシ穴の眼
が
しました