6年前に石川の金沢大学でお仕事があったとき、学生から「美味しい居酒屋がある」と誘われたお店で飲んだのが「加賀鳶 純米 翔」でした。

正直、学生の「美味しいお店」ですから、サカナはとにかくお酒については期待していなかったのですが、出てきたのは「加賀鳶 純米 翔」。

「加賀鳶」はどこでも手に入る有名な銘柄ですが「純米 翔」を飲むのはそのときが初めて。一升瓶から蛇の目にトクットクッと注がれる淡く黄色がかったオイリーな日本酒はエロチックに蠱惑的でした。

酒なんて、究極は「誰と飲むか」ですから、最高に美味しかったです。

もちろん、実際、十分美味しいんです、加賀鳶。

確か、しっかり一合注がれて250円でした。その値段では一升でも2500円、ほとんど儲けがないとびっくりしたのを覚えています。

お勘定で「私たちがお誘いしたんだから」と、割り勘にしようとする学生に「いくら何でもそれはあり得ない」と説得するのが面倒でしたが。

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その学生が卒業して社会人になってからも「加賀鳶 純米 翔」を毎年、この季節に送ってきてくれるのです。ノドグロなんかも一緒に送ってくれて嬉しいのですが、返礼の習慣がない野蛮人な私は恐縮しきりなのでありました。

私は「こっちのスーパーでも売っとるわい!」と電話してお礼するのですが、スーパーには売ってないかな、本当は。

「また金沢に遊びに来て」と言ってくれても「アホ、遊びに行ったんとちゃうわ、仕事じゃ。仕事がないから用がないんじゃ」と、素直になれない私ですが、来春結婚するということもお知らせいただき、さすがにそれは出席させていただきます。

仕事関係の結婚式というのは、面倒臭いものがほとんどですが、そうじゃないのもありますなぁ。

年の瀬、慌ただしい週末です。