オリジナル8の時代もボクシングはヘビー級が支配していました。
現代では、史上最大の興行が「フロイド・メイウェザーvsマニー・パッキャオ」であったり、ミドル級〜ライトヘビー級で活躍するカネロ・アルバレスがスターダムの頂点に君臨するなど、ヘビー級への偏重は特に米国市場で軽減されています。
しかし、ストロー級ジュニアフェザー級の、米国や欧州でまともなランキングすら組めない不人気階級の注目度は時代とともに下落する一方です。
軽量級のボクサーにとって「小さな会場でメインを張るよりも、ビッグファイトのアンダーカードの方が報酬が遥かに高い」(ルイス・ネリ)という実情は、軽量級に漂うオマケ感を助長する、さらなるイメージダウンにつながっています。
カジュアルのボクシングファンのニーズは「誰も興味のない軽量級の世界戦なんてどうでもいいから、人気階級の注目選手やホープの試合を興行に入れろ」というもの。
プロモーター側にもそんな声は届いていますが「軽量級の世界戦よりも人気階級の強豪やホープの方が遥かに大きなコストがかかる」という事情があり「軽量級でもいいから世界戦を入れておけばコストカットにつながり、格好もつく」と考えているのです。
毎年続くボクシング予算削減でHBOが考え出した総額100万ドルで全選手の報酬を賄える「THE SUPER -FLY」は井上や井岡一翔も出場したイベントでした。
軽量級なら低コストで興行が打てるという最後の手段でしたが、低報酬=人気がないということで視聴者数は低迷、HBOはボクシング番組から撤退してしまいました。
最近でも、競争入札にかけられたポール・バトラーとジョンリール・カシメロの落札価格は、まさかの10万5000ドル(当時の相場で約1170万円)。バトラーの取り分は300万円余りでした。軽量級は世界戦でもそんな金額が珍しくありません。バトラーの報酬はは、世界戦でなければ数10万円レベルでしょう。
そこからマネジメント料やチームスタッフの給料、税金などが引かれるわけですから、バトラーも何らかの副業(本業?)を持っていたとしても全く不思議ではありません。
バトラーは軽量級でも飛び抜けて人気のないボクサーですが、もし彼が人気階級なら報酬は10倍で済みません。バンタム級だから貧乏なのです。
現時点で井上尚弥がリングの中で無慈悲な破壊工作を行っている相手のほとんどは「貧困なパートタイムボクサー」というのが事実です。
もちろん「プロ」を名乗りながら、世界王者でも本業では食っていけないスポーツはいくらでもあります。
ボクシングの軽量級も、そんな悲しいスポーツの一つです。
今日12月11日の読売新聞で、ジョー小泉は井上の世界評価を「画期的なこと」と認めたうえで「井上は1、2回で倒すマイク・タイソン的な倒し屋。評価が高いのはKOの速さ」と、過大評価の匂いが感じられることも指摘。
タイソンも「弱い相手にめっぽう強い勝ち方をする」ことで評価されましたが、結局そのキャリアで旬の強豪に勝利することは一度もなく、後年の評価は大きく下方修正されてしまいました。
それでも、個人的には井上はタイソンとは違い、強い相手を前にしてもパニック障害など起こさず、勇敢に立ち向かってゆくと確信しています。
バトラーを倒してジュニアフェザー級に上がることについては「この階級には1m70近い選手がいる。井上の体格(165㎝)を考えると、スピードや連打の組み立てなどで対抗しないといけない。これまではあまりにも強くて引き出しの多さが見られなかったが、秘められた能力が見られる可能性もある」(ジョー小泉)というのもその通りだと思います。
Transnational Boxing Rankings Board(TBRB)のメンバーでリング誌などにも記事を寄せている宮田有理子から「4団体統一ならバンタム級では初の快挙となる。ジョフレ、サラテ、オリバレスやカニザレス、ファイティング原田ら過去の名選手と比べ、井上はどこの序列に入るのか」と聞かれたフレディ・ローチは「それを言うのはまだ早いが、井上がグレートな選手たちのいる方向に向かっているのは間違いない」と、その域には達していない、と答えました。
井上信者からすると、小泉や宮田の記事は心外でしょうが、ボクシングは「誰に勝ったのか」が全てです。
タイソンや井上のように弱い相手に派手な勝ち方をすることで刹那の過大評価は得ることはできても、後年評価で掌を返されるのがオチです。
井上がすでに上位に評価されているPFPという妄想ランキングには、井岡一翔や寺地拳四朗、田中恒成、中谷潤人らが突入寸前、近い将来過半数を日本の軽量級ボクサーが占めたとしても驚きは全くありません。
これまでの最多は2人(山中慎介・内山高志/山中・井上尚弥/井上・井岡一翔)でしたが、山中・内山・井上はニアミスで3人同時ランキングもあり得ました。 近い将来、日本人選手が5人、6人、7人と入ることもあるでしょう。
しかし、PFPは2年も1位の座をキープしたローマン・ゴンサレスや、10年以上もランキングされたリカルド ・ロペスが米国でどんな扱いを受けたかを考えると、PFPには人気のない軽量級への弱者救済ランキングの性格もあることがよくわかります。
そもそもが、ヘビー級人気の陰に隠れたシュガー・レイ・ロビンソンを慰めるためのランキングがPFPです。元々が、言い訳の妄想です。
このランキングと人気、注目度は全く関係がありません。人気のない階級のボクサーも公平に評価するのがPFPです。
日本のボクシング、その未来をどこに定めるのか?
階級に関係なく「PFPに多くの日本人を送り込むこと」も立派な方向です。
また、マニアしか知らないPFPではなくカジュアルなボクシングファンが注目する「人気階級で活躍する日本人」を育てることも、一つの方向です。
もちろん、カネと栄光だけを追求したマニー・パッキャオやフロイド・メイウェザーが、PFP評価も手に入れたように、この二つは相反するものではありません。
ただし、「バンタム級でもラスベガスの大会場でPPVのメガファイト、報酬20億円」とかいう井上信者らが暗愚な妄想を募らせるのは、間違った方向に迷い込むだけです。
軽量級ではアメリカに相手にされません。
渡辺二郎以来、38年ぶり、4団体時代では初のUndisputed Champion誕生まで、あと2日に迫りました。
現代では、史上最大の興行が「フロイド・メイウェザーvsマニー・パッキャオ」であったり、ミドル級〜ライトヘビー級で活躍するカネロ・アルバレスがスターダムの頂点に君臨するなど、ヘビー級への偏重は特に米国市場で軽減されています。
しかし、ストロー級ジュニアフェザー級の、米国や欧州でまともなランキングすら組めない不人気階級の注目度は時代とともに下落する一方です。
軽量級のボクサーにとって「小さな会場でメインを張るよりも、ビッグファイトのアンダーカードの方が報酬が遥かに高い」(ルイス・ネリ)という実情は、軽量級に漂うオマケ感を助長する、さらなるイメージダウンにつながっています。
カジュアルのボクシングファンのニーズは「誰も興味のない軽量級の世界戦なんてどうでもいいから、人気階級の注目選手やホープの試合を興行に入れろ」というもの。
プロモーター側にもそんな声は届いていますが「軽量級の世界戦よりも人気階級の強豪やホープの方が遥かに大きなコストがかかる」という事情があり「軽量級でもいいから世界戦を入れておけばコストカットにつながり、格好もつく」と考えているのです。
毎年続くボクシング予算削減でHBOが考え出した総額100万ドルで全選手の報酬を賄える「THE SUPER -FLY」は井上や井岡一翔も出場したイベントでした。
軽量級なら低コストで興行が打てるという最後の手段でしたが、低報酬=人気がないということで視聴者数は低迷、HBOはボクシング番組から撤退してしまいました。
最近でも、競争入札にかけられたポール・バトラーとジョンリール・カシメロの落札価格は、まさかの10万5000ドル(当時の相場で約1170万円)。バトラーの取り分は300万円余りでした。軽量級は世界戦でもそんな金額が珍しくありません。バトラーの報酬はは、世界戦でなければ数10万円レベルでしょう。
そこからマネジメント料やチームスタッフの給料、税金などが引かれるわけですから、バトラーも何らかの副業(本業?)を持っていたとしても全く不思議ではありません。
バトラーは軽量級でも飛び抜けて人気のないボクサーですが、もし彼が人気階級なら報酬は10倍で済みません。バンタム級だから貧乏なのです。
現時点で井上尚弥がリングの中で無慈悲な破壊工作を行っている相手のほとんどは「貧困なパートタイムボクサー」というのが事実です。
もちろん「プロ」を名乗りながら、世界王者でも本業では食っていけないスポーツはいくらでもあります。
ボクシングの軽量級も、そんな悲しいスポーツの一つです。
今日12月11日の読売新聞で、ジョー小泉は井上の世界評価を「画期的なこと」と認めたうえで「井上は1、2回で倒すマイク・タイソン的な倒し屋。評価が高いのはKOの速さ」と、過大評価の匂いが感じられることも指摘。
タイソンも「弱い相手にめっぽう強い勝ち方をする」ことで評価されましたが、結局そのキャリアで旬の強豪に勝利することは一度もなく、後年の評価は大きく下方修正されてしまいました。
それでも、個人的には井上はタイソンとは違い、強い相手を前にしてもパニック障害など起こさず、勇敢に立ち向かってゆくと確信しています。
バトラーを倒してジュニアフェザー級に上がることについては「この階級には1m70近い選手がいる。井上の体格(165㎝)を考えると、スピードや連打の組み立てなどで対抗しないといけない。これまではあまりにも強くて引き出しの多さが見られなかったが、秘められた能力が見られる可能性もある」(ジョー小泉)というのもその通りだと思います。
Transnational Boxing Rankings Board(TBRB)のメンバーでリング誌などにも記事を寄せている宮田有理子から「4団体統一ならバンタム級では初の快挙となる。ジョフレ、サラテ、オリバレスやカニザレス、ファイティング原田ら過去の名選手と比べ、井上はどこの序列に入るのか」と聞かれたフレディ・ローチは「それを言うのはまだ早いが、井上がグレートな選手たちのいる方向に向かっているのは間違いない」と、その域には達していない、と答えました。
井上信者からすると、小泉や宮田の記事は心外でしょうが、ボクシングは「誰に勝ったのか」が全てです。
タイソンや井上のように弱い相手に派手な勝ち方をすることで刹那の過大評価は得ることはできても、後年評価で掌を返されるのがオチです。
井上がすでに上位に評価されているPFPという妄想ランキングには、井岡一翔や寺地拳四朗、田中恒成、中谷潤人らが突入寸前、近い将来過半数を日本の軽量級ボクサーが占めたとしても驚きは全くありません。
これまでの最多は2人(山中慎介・内山高志/山中・井上尚弥/井上・井岡一翔)でしたが、山中・内山・井上はニアミスで3人同時ランキングもあり得ました。 近い将来、日本人選手が5人、6人、7人と入ることもあるでしょう。
しかし、PFPは2年も1位の座をキープしたローマン・ゴンサレスや、10年以上もランキングされたリカルド ・ロペスが米国でどんな扱いを受けたかを考えると、PFPには人気のない軽量級への弱者救済ランキングの性格もあることがよくわかります。
そもそもが、ヘビー級人気の陰に隠れたシュガー・レイ・ロビンソンを慰めるためのランキングがPFPです。元々が、言い訳の妄想です。
このランキングと人気、注目度は全く関係がありません。人気のない階級のボクサーも公平に評価するのがPFPです。
日本のボクシング、その未来をどこに定めるのか?
階級に関係なく「PFPに多くの日本人を送り込むこと」も立派な方向です。
また、マニアしか知らないPFPではなくカジュアルなボクシングファンが注目する「人気階級で活躍する日本人」を育てることも、一つの方向です。
もちろん、カネと栄光だけを追求したマニー・パッキャオやフロイド・メイウェザーが、PFP評価も手に入れたように、この二つは相反するものではありません。
ただし、「バンタム級でもラスベガスの大会場でPPVのメガファイト、報酬20億円」とかいう井上信者らが暗愚な妄想を募らせるのは、間違った方向に迷い込むだけです。
軽量級ではアメリカに相手にされません。
渡辺二郎以来、38年ぶり、4団体時代では初のUndisputed Champion誕生まで、あと2日に迫りました。


コメント
コメント一覧 (4)
井上が目指しているのもそこでしょう…そこのはず
フシ穴の眼
が
しました
勝っていれば評価は上がっていますか?
そうであれば残念でしたね。
井上の眼の前でwowowでシーサケットに倒されたときの井上の落胆振りは今でもハッキリと
覚えています。
フシ穴の眼
が
しました