スポーツには貴賎があります。

米国ではボクシングは完全マイナースポーツに転落して40年近くの歳月が流れました。

ボクシングに特別な思い入れのあるメキシコが市場を支えていますが、凋落傾向に歯止めはかかっていません。

特に、ジュニアフェザー級以下の超軽量級になると、ボクシングファンの関心も一気に減退。

西岡利晃や井上尚弥の自称ビッグファイトが悲惨な扱いを受けてきたのは周知の通りです。

そもそもがマイナースポーツ、その中でも特に人気がない軽量級のアジア人がなど誰も興味がない、そんなの当然です。

それなのに、帝拳や大橋秀行のように大嘘をついて、憧れ料を払ってでも米国にこだわるのは、日本人の醜いアメリカコンプレックスのせいでしょうか。

かつて、恒常的に世界と戦える日本人を応援できる舞台はボクシングのリングだけでしたが、90年代になると野茂英雄や中田英寿が本物の世界の扉をコジ開けてしまいました。

本物の世界で日本人が活躍すると、現地メディアから報道が流れ込むことに、スポーツファンはカタルシスを覚えるようになります。

井上尚弥がロスアンゼルスで練習しても、具志堅用高がハワイでキャンプを張っても、現地メディアはほとんど無視。

もちろん、ボクシングがマイナーということがまずありきになってしまいますが、彼らがヘビー級やウェルター級の世界王者なら少しは注目されていたはずです。

IMG_6115
大谷と井上の最大の差はメジャースポーツか、マイナースポーツのマイナー階級か、という点だけではありません。メジャーで不可能に挑戦する大谷と、ドマイナーの殻に閉じこもり挑戦しない井上の差です。


誤解を恐れずに、繰り返します。

スポーツには貴賎があります。

米国でのボクシングは完全マイナースポーツ、軽量級に至っては〝賤〟のどん底です。

PFPランキングはボクシングマニアは少しは興味があっても、それが米国での人気や報酬に大きく反映されることはありません。

カネロ・アルバレスはPFP入りするずっと以前から人気者で高額報酬を得ていました。

一方で、井上の2ヶ月未満とは別格の2年以上に渡ってPFP1位に君臨したローマン・ゴンサレスが、どんな扱いを受けていたかを知れば、さすがにどんなに馬鹿な井上信者でもPFPに大きな意味などないことが理解できるでしょう。

また、PFPよりもはるかに価値のあるFighter of the yearに輝き、PFPでは最高3位にランクされたノニト・ドネアがボブ・アラムから「泥棒」呼ばわりされ、米国のどこにもファンベースが築けなかった悲劇を思い出しても、あの国での軽量級、しかも外国人となるとどんな酷い扱いを受けるのかよくわかります。

ドネアが「泥棒」呼ばわりされたのは、アラムがゴールデンボーイ・プロモーションズとの意地の張り合いでファイトマネーの契約を高騰させたからで、ドネアには何の責任もありません。

本来のドネアは、メインならフェルナンド・モンティエル戦の35万ドルでも赤字の恐るべき不人気ボクサーです。

ドネアは井上との2試合についても「井上は米国ではリングサイドでも150ドル。それが日本だと10倍以上に跳ね上がる。ビジネスとして米国でやる意味がない」と、アウエーに乗り込むことを飲んできました。


それにしても…どうして、帝拳や大橋は平然と嘘をつくのでしょうか?

そして、それ以上にどうして信者たちは同じ嘘に毎度毎度騙されて、怒ることも幻滅することもしないのでしょうか?

霊感商法の被害者と同じ心理なのでしょうか?

それとも、以前騙された人はボクシングから離れて、にわかのファンがまた新たに信者になって騙されることを繰り返しているのでしょうか?


欧米では全く注目されない軽量級で 、鉄板石橋ロードを突き進む井上尚弥は、このまま日本でもウィークデイのネット配信で試合を続け、カルト・ヒーローを目指しているのでしょうか?