プロボクシングの世界は人気最優先の世界です。

ボクシング以外のプロスポーツも、すべからくそう言えますが、その人気はスポンサー収入に反映されるだけで、選手報酬は人気選手も人気のない選手も公平に扱われます。
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ESPNマガジン創刊20周年企画「1998〜2018 この20年間で最も支配的だったアスリート20人」では5位にランクイン。

例えば、同じ大会でロジャー・フェデラーが優勝しても、無名選手が優勝しても、賞金は同額です。

しかし、フェデラーには世界中の大企業がスポンサーに名乗りを挙げてくれます。

フェデラーの昨年度の選手報酬は〝わずか〟70万ドルでしたが、スポンサー収入はその129倍の9000万ドル。収入だけを見ると、フェデラーはテニス選手ではなく、超弩級の人気タレントです。

それでも、世界的な統括団体が試合を管理するテニスでは選手報酬はフェデラーにも無名選手にも公平です。

ところが、、ボクシングでは同じクラスでもカネロ・アルバレスとゲンナジー・ゴロフキンの報酬格差は、両者の実績が天地の差だった頃ですらカネロが上でした。

ゴロフキンはカネロと戦えるだけまだマシです。

そもそもの人気のない軽量級、特にジュニアフェザー級以下となると、歴史的にPPVのビッグファイトなど一度も行われたことがなく、強豪王者でもファイトマネー100万ドルなんて夢のまた夢です。
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そんな階級格差を無いものとして、17階級を公平に評価しようという〝弱者救済〟ランキングの性格を帯びているのがPFPです。

もちろん、報酬には反映されません。評価はしてもカネは出ません。

PFP1位に2年以上君臨したローマン・ゴンザレスですらPPV興行のメインはおろか、報酬100万ドルにも届いていません。

「PFPで評価してくれるのは嬉しいが、報酬の差をなんとかして欲しい。あまりにも差がありすぎる」(ファン・フランシスコ・エストラーダ)というのは、もっともです。

「私がミドル級なら住む家も乗る車も何もかもが変わっていた」(カリド・ヤファイ)というのも、その通りです。

最近、賞金を出すようになったアマチュアでは、スター選手や階級による差別はありません。

もちろん、軽量級でも人気がある日本では井上尚弥や井岡一翔らスター選手になると事情が変わって来ます。

それでも、井上や井岡がウェルター級やミドル級で同じパフォーマンスを見せていたなら、世界はもちろん日本でのステイタスが全く違ったものになっていたのは確実です。

そして、ファイトマネーも大橋秀行会長の「100万ドルポッキリ」「このままだと天文学的数字」のドンブリ口頭報告ではなく透明な金額が、ネバダ州アスレティック・コミッションなどから対戦相手も含めて堂々と発表されるでしょう。

PFP…軽量級選手にとっては、同情ランキングです。

それでも、ロマゴンは1位にならなければもっと報酬が低かったかもしれません。

長らくランキングされているエストラーダも、PFPから経済的恩恵を少しは受けてるかもしれません。

とはいえ、マイナス効果はなさそうですが「PFP1位になったからファイトマネーが跳ね上がった」なんて聞いたことがありません。

テニスや米国サッカーでは男女同報酬が進んでいます。

ボクシングの階級格差も埋められることが出来たら、エストラーダやらヤファイのような不満は収まるのでしょう。

現実にはその道は遠く、軽量級ボクサーの多くは「同情するならカネをくれ!」の心境かもしれません。