▶︎人と19時、待ち合わせ。それまでちょっとお付き合いを…。
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紙媒体が、ネット媒体に対して大きく劣っているのは「速報性」と「情報量」そして「コスト」です。

これは、スポーツメディアにおいては致命的な欠陥です。

インターネット以前、ボクシングファンは海外の世界戦の結果を一般紙スポーツ欄でも知ることが出来ましたか、それでも試合翌日。

また、世界戦でない海外の注目ファイトに至っては、ボクシングマガジンなど専門誌の発売を待つしかありませんでした。

ネット配信によって、リアルタイムで試合を見ることまで出来、試合レポートもリング誌やESPNなど複数のデジタルメディアで無料で読めます。

雑誌はもちろん日刊紙も、速報性においてデジタルメディアには全く太刀打ち出来ないどころか、有料となるともはや勝負になりません。

多くの事柄を学習する「子どもや学生」でも、音声なども含めた情報量とコストでデジタル教材は紙媒体を凌駕します。

しかし、画一的な画面のデジタル教材よりも、紙媒体の方が習熟度が高いという絶対的なメリットがあります。

速報性と情報量を求めるスポーツファンが、紙媒体から遠ざかるのは当然です。

スポーツ観戦においても〝習熟度〟という点や、時間をおいて読み直すことで想像力が刺激されたり、新しい気づきがあることで、読み捨て感覚のネットよりも、紙媒体の方が優れているかもしれません。

しかし、これは伝わらないでしょう。

それでも、石器時代脳にとって、情報そのものだけでなく実体を伴う紙媒体には愛着も生じます。

実体のないデジタルメディアは愛着をもって書庫に並べる実体がないばかりか、一定期間で削除されたり、恣意的に削除・改竄されるケースもあります。

しかし、紙媒体は広告や、購入した書店のレシート等まで含めてその時代の紛う事ない証人です。

例えば、リング誌一つ取り上げてもデジタルバージョンで閲覧できるのは10年前分まで。そのうち5年前以降は写真などが変な箇所で切り取られたPDFです。

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そんなこと言っても、スポーツの試合なんて速報性とコスパが最優先され、1180円もするボクシングマガジンには生き残る術などハナからなかったのかもしれません。

インターネット以前、ボクマガのページをめくると、新鮮な鼓動を伴った国内外の試合結果や展開が溢れていました。

ところが、今やWOWOWやネット配信の生中継で見て、試合はもちろん、試合前後の記者会見や計量もフルに観ることができる時代です。

ボクマガの情報は古いだけでなく、量的にも許容範囲を超えて貧弱になってしまいました。

役割を終えた。

そういうと悲しい限りですが、季刊のような形ではビジネスとして成立する余地があるように思えます。

ネット配信の速報性の攻撃を正面から受けない誌面作り、ネット配信のコスパと比較されないような付加価値を追求するしかありません。

出版不況・雑誌不況と言われながらも、書店では元気そうに並んでいる雑誌もあります。

多くは付録付きだったり、デアゴスティーニなどのパートワーク雑誌ですが、そこにも活路があるかもしれません。
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毎号買って付録を組み立てると、リング誌やロンズデール、日本、WBAなどのベルトが完成する…。

あるいは毎号レイジェスやエバーラスト、ロンズデール、ウィニングなどの小物が付いてくる…。

歴史を刻んだ名勝負のプレイバックと、実物大チケットのレプリカが付いてくる…。

「それ、お前が欲しいか?」と聞かれると…。

個人的には「50〜60年代のリング誌が欲しい」。

そう考えると、ボクシングファンのニーズは想像以上に多様かもしれません。

多様なニーズを受けとめるには、紙媒体には荷が重いか…?