昨日、井上尚弥が後楽園ホールで行われた「WOWOWエキサイトマッチ~世界プロボクシング30周年記念イベント リングサイド会議SP『黄金の中量級』in後楽園ホール」にゲスト出演。

収録後に応じた囲み取材では、井岡一翔との対戦にも興味を示しました。

井上は「ファンが見たいカードが決まった時の雰囲気がいい。異様な雰囲気を醸し出すような試合を組んでいきたい」「コアなファンもいるし、キャリアが後半に入るし、日本人同士の実現に向けても動きたい」「(井岡が)5階級制覇したいと言っていることも聞いているし、期待するところもある。そこに向けて発言していきたい。自分はバンタム級から下げることはないけど、ファンの中でひそかに楽しみにしているという声も聞くし、盛り上げるなら、(井岡との対戦も)アリなのかなと思う。バンタム級に(井岡が上げる)そういう流れになれば…」。
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▶︎▶︎▶︎このブログでも度々触れてきましたが、日本ボクシング界の深刻な〝持病〟の一つが「エース対決」を極端に嫌うという土壌です。

米国や英国でもスター同士の激突はプロモーターが慎重になる傾向がありますが、それは「いつやるか?」という時間の問題。

日本がダメダメなのはプロモーター(ジム)が消極的なこと以上に、ファンがそれを求めないことが「エース対決」の実現を阻んできました。

ファンの心理は「どうせ実現しっこない」という諦めと、業界全体に沈澱してきた「スター同士の星のつぶし合いはもったいない」という後ろ向きな考え方です。

米国や英国の考え方は、スター同士の激突は「星のつぶし合い」などではなく「SHOWDOWN(決着の大勝負)」であり、その果実は「より大きな星の誕生」です。

「井岡はみんなさんが思ってるよりも強い」という大橋秀行がかねてから口にしてきた評価は、アンダードッグでリングに上がった田中恒成との一番で、井岡自身が二つの拳で証明しました。

もし「井上vs井岡」が実現したら日本はもちろん、世界中のボクシングマニアも歓喜する、SHOWDOWNになります。

私がボクシングに興味を持ち始めたのは具志堅用高のキャリア後半、70年代末からでした。

「外国人王者を日本に引っ張り込んで倒して、日本で防衛戦を重ねる」日本式のスタイルに「ジュニア階級とは何なのか」という疑問は、日本列島を熱狂させたカンムリワシの躍動の前では瑣末な問題でした。

私が皮膚感覚で知る、ついに実現しなかったJapanese ShowDownを数えてゆきます。