昨日、ニューヨーク・タイムズ(NYT)がThe Athleticを5億5千万ドル(約640億円)で買収することで合意したと発表しました。
The Athleticは2016年創業のスポーツ専門サイトで、120万人の有料購読者を抱えています。
精密な取材に基づいた記事はもちろん、スクープ力も高く、ボクシングの世界でもリング誌やESPNなど先行メディアの「The Athleticの記事によると…」と後追いする記事を何度も目にしてきました。
かつて米国を代表する新聞だったNYTの紙媒体の米国での発行部数は40万部台にまで落ち込み、160万部の全国紙USAトゥデイに大差をつけられています。
さらにクオリティペーパーとして先行されているウォールストリート・ジャーナルも100万部を販売、NYTは米国を代表する新聞とは冗談でも言えない状況です。
NYTが提携する朝日新聞も読売と日本経済新聞の前に存在感は低下、両紙はよく似た立場にあります。
しかし、電子版の強化で逆襲に転じているNYTに対して朝日はブランドも業績も没落一方。
それにしても、The Athleticの存在感は短い歳月でも日本のスポーツファンでも実感しているほど。米国で行なわれているスポーツをカバーする守備範囲の広さと、高品質の記事とスクープ力を考えると、ESPNに並ぶ総合スポーツサイトになりつつありました。
1922年2月創刊。来月には100歳を迎えるリング誌ですが…。
こうなると、気になるのが一応独立系で紙媒体発行を維持している、あのボクシング専門誌。
そうです、私がこよなく愛するリング誌です。
そうです、私がこよなく愛するリング誌です。
マイナースポーツの専門誌が生き残るには、とにかく困難を極める時代です。
リング誌も10年以上前には米国スポーツをフルカバーするYahoo!Sportsと業務提携していましたが、Yahoo!がスポーツ分野への積極政策を修正する中で関係は解消されてしまいました。
リング誌も10年以上前には米国スポーツをフルカバーするYahoo!Sportsと業務提携していましたが、Yahoo!がスポーツ分野への積極政策を修正する中で関係は解消されてしまいました。
The Ring magazine のブランドバリューはボクシングファンの中では依然として高止まりしていますから、そこに資産価値はありますが、そんなファンの数は激減傾向にはまっています。
ベースボールマガジン社に買収してほしいなんていっても、海外の伝統ブランドの救済という一点以外は、デメリットしかありません。
ベースボールマガジン社に買収してほしいなんていっても、海外の伝統ブランドの救済という一点以外は、デメリットしかありません。
これからも先細り確実のボクシングファン人口に、リング誌販売部数も右肩下がりに歯止めはかからないでしょう。
設立6年に満たないThe Athleticに5億5千万ドル(約640億円)もの値が付けられました。かつて、ゴールデンボーイ・プロモーションズが買収したとき、その金額は伏せられました。
もし今、リング誌が買収されるとなると、いくらの値が付くでしょうか?
設立6年に満たないThe Athleticに5億5千万ドル(約640億円)もの値が付けられました。かつて、ゴールデンボーイ・プロモーションズが買収したとき、その金額は伏せられました。
もし今、リング誌が買収されるとなると、いくらの値が付くでしょうか?
米国スポーツの中でボクシングは〝死にゆく産業〟に数えられている筆頭です。
それでも、世界的には発展途上国ではメジャースポーツであるケースも多く、富裕国の英国や日本では注目の試合が一般紙やニュースのスポーツコーナーでトップを飾ることもあります。
米国内でもメキシコ系など局地的なファン基盤は根強く存在しており、廃止論に火がついて最悪の事態にならなければ、今以上に先鋭化したニッチスポーツとして生き延びるでしょう。
ただ、ボブ・アラムが「呼び戻したい」という非メキシコ系、非ヒスパニックの「若い白人」がこのスポーツに再び目を向けることは、もう永遠にないかもしれません。
かつて父から子へ引き継がれた「白人のボクシングファン」は完全に世代が断絶、取り戻すのはもう手遅れです。
特定のスポーツの専門メディアも、MLBに代表されるような強力な統括団体が排他的に発信する場合は、ESPNなどと正面から競合することなく、これからも独自の地位を保ち続けることができます。
しかし、悲しい哉。
ボクシングには統括団体が存在しません。
かつて父から子へ引き継がれた「白人のボクシングファン」は完全に世代が断絶、取り戻すのはもう手遅れです。
特定のスポーツの専門メディアも、MLBに代表されるような強力な統括団体が排他的に発信する場合は、ESPNなどと正面から競合することなく、これからも独自の地位を保ち続けることができます。
しかし、悲しい哉。
ボクシングには統括団体が存在しません。

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