もう、3年以上も中学生の野球チームの練習にお付き合いさせていただいています。今日も練習試合がありました。

私たちの時代と比べて、子どもたちの中での野球のステイタスは低下。顧問の先生や父兄の方と話していてもそのことを実感してしまいます。

私の少年時代…「最初は周囲がみんな野球してたから自然に始めていた」「いろんな運動部の中でも野球部は王様感があった」「テレビで巨人戦や阪神戦を見て憧れた」…そんな環境でした。

それが今では、小中学校の野球チーム数は激減して、みんなが野球をするとか、野球部の王様感とか、地上波でプロ野球が毎日やってるとか…もうそんな贅沢な勧誘装置は野球にはありません。

昨日の大谷翔平のMVP受賞の話になると、顧問の先生は「大谷はよく野球を選んでくれた」と感謝していました。

今年だけで、途中入部の新入部員が3人も増えたのです。私が関わった3年間では一人もいませんでしたし、顧問が振り返っても「この10年でも記憶にない」といいます。
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その3人は全員が〝大谷翔平インスパイア組〟です。地上波で野球を中継しなくても、地上波のニュースは「大谷翔平がいかに素晴らしいか」「どれほど米国で歓迎され評価されているか」を伝え続けています。

父兄たちにとって子どもとのコミュニケーションで「大谷翔平」は重要な話題の一つになっています。

担任の先生も「全力疾走しろと怒ることがめっきり減った」と言い、「送りバントのサインを嫌がる子がいなくなった。大谷もバントするのを見てるから」と練習や試合での大谷効果を語る一方で、たった一つだけ困ったことがあると、父兄を笑わせました。

「みんな投手をやりたがるんです。去年はそんなこと言ってなかったのに」「新入部員の希望のポジションは二刀流。そんなポジションないのに」。

内野手や外野手なら複数のポジションがあるものの、投手は一つだけ。「野手としての練習に上乗せする形でなら認める」と伝えたら、それでも何人かの子が手を挙げて「今はリリーフ陣がありえないくらい充実してる」。

軟式野球でも投手の球数制限の考え方は浸透していて、複数の投手を擁する環境は「ルール」と「大谷効果」の二本柱で進んでいます。

より多くの子どもたちが投手としての可能性を試される機会が増えているのです。弱小チームにもかかわらず、4〜5人の子どもがキャッチャーを座らせて投球練習をし、交代でブルペンを使う様子は、自分の時代とは隔世の感があります。

また、高校大学と進んで「投手だから」という理由で打撃練習から遠ざかる選手も少なくなっているはずです。



そして、一番素晴らしいこと、私も含めた大人たちが共通して気づいていることは「今まで以上に楽しそうに練習や試合をするようになった」ということでした。



さて!地上波生中継で日本シリーズが始まります!!!